DMMゲームズ初の海外タイトルは、まさかの超大作

 2015年9月17日~20日、千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ 2015”。こちらのDMM.comブースの初日最後となるステージにて、ベゼスダ・ソフトワークスとDMMゲームズによる一大プロジェクト、『エルダー・スクロールズ・オンライン』(以下『ESO』)日本語版のDMMゲームズ日本独占配信が正式発表された。

ベゼスダ・ソフトワークス×DMMのタッグ! 『エルダー・スクロールズ・オンライン』ステージリポート。開発部スタッフが語る圧倒的スケールと大ボリュームの世界【TGS2015】_02
▲ステージで国内配信の発表が行われる前には、DMMゲームズ取締役の東條寛氏(左)と、ベゼスダ・ソフトワークス代表の高橋徹氏(右)が登壇。この後の発表について、「かなり膨大なプロジェクトになる」と、ふたりのトップが意気込みを示してくれた。

 ステージではまず、海外では公開済みのシネマティックPVで『ESO』を紹介。3つの勢力が空白となった帝国の玉座を争う、まさにその戦争の様子が描かれたPVでは、城壁に降り注ぐ火球や城郭に撃ち込んだロープをつたってのスタイリッシュな攻城、巨大な人狼など、『エルダー・スクロールズ』の持つ本格的ファンタジーの深い世界観が存分に伝わってきた。

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 PV上映の後、DMM.comラボ開発部の松本卓也氏と白玲氏がステージに登壇。DMMゲームズ発足から3年にして初の海外タイトルが、これほどの大作となった喜びと感謝を述べた。
 また、白玲氏によれば、ベゼスダとDMMがこのようにタッグを組むまでには、ベゼスダ側の厚意もあって、かなり順調にパートナーシップの提携にいたることができたとのことだ。ベゼスダの高橋氏とは、夜中まで鉄板焼き屋で語りあって意気投合したという。

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▲ステージで解説を担当してくれた、松本卓也氏(左)と白玲氏(右)。

日本語版の内容はどうなる? 松本氏が開発の現状を語る

 その後、松本氏からユーザーがもっとも気にしているであろう、国内での『EOS』の配信形態について言及がなされた。
 まず、日本語版に翻訳しつつも、本作の内容は英語版に忠実なローカライズとなり、英語版のアップデートやイベントにも忠実に沿った内容になるとのこと。
 ゲームは従来の『エルダー・スクロールズ』シリーズの基本操作とほぼ同じながら、WASD移動、左クリックで攻撃、右クリックでの強攻撃などの基本操作に加え、ショートカットで使用するスキル攻撃など、MMORPGらしい操作を取り入れている。英語版開発スタッフによれば、これまでの『エルダー・スクロールズ』をプレイしてきた人と、MMORPGのプレイヤーたち、2種類のプレイヤーをターゲットとして運営・開発を進めているとのことだ。

 さらにドワーフ、エルフ、デイドラなど、さまざまな種族や勢力の鎧などの装備についても、過去作品のものをすべて収録していくとのこと。
 それら個性的なキャラクターが、『ESO』では、タムリエル大陸の中心に位置するシロディールの覇権や資源をめぐり、数百人が同じ戦場で大規模PvPをくり広げる。従来どおりの剣や魔法に加え、投石器などのギミックを用いて、巨大な城門をも打ち砕く、とてつもない規模の大戦争を体感できるのだ。PvPに参加できるレベルも10からと、その敷居が非常に低いところも特筆すべき点。
 また、推奨スペックも気になるところだが、TGS会場では現行のMac BookとWindowsマシンで英語版が試遊できた。特別ハイスペックのマシンではなくとも充分にプレイは可能なようだ。

 なお、日本語版の開発状況については、今回のTGS 2015では現在作業中としかお伝えできず、配信予定時期などについては2016年春という点に留まった。500万ワードにもなるメッセージの翻訳作業があることや、『スカイリム』のように大陸の一地方のみが舞台となるのではなく、タムリエル大陸の広大なアメリカとほぼ同程度のスケールとなるほどのボリュームだということを鑑みると納得だ。

 ステージの最後には、松本氏からは「圧倒的スケールとボリューム、深みを持つこのタイトルを、DMMが期待を裏切らないよう提供できるか正念場だと考えている」との熱い言葉が。白玲氏からは「英語版開発スタッフに会うたびに、その愛情が伝わってきて、ここにDMMスタッフの愛情も合わされば、すばらしいものになる」と期待が高まるコメントをいただけた。
 続けて松本氏は「DMMとしても海外タイトルの提供はこの『ESO』のみに終わらず、今後もより多くのタイトルをお届けしたい」と述べた。『ESO』だけでも非常に楽しみなところだが、他タイトルのローカライズ、DMMでの配信に期待したいところだ。

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