アバランチスタジオのクリエイティブ・ディレクターが魅力を語る
2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。
東京ゲームショウの会期に合わせて、ワーナー エンターテイメント ジャパンによる“TGS2015 メディアセッション”が行われた。今回ピックアップされたタイトルは、同社から直近で発売予定の2タイトル。10月1日発売予定の『マッドマックス』と、11月5日発売予定の『LEGO ジュラシック・ワールド』だ。メディアセッションでは、両タイトルの開発スタジオのクリエイターが来日し、それぞれプレゼンテーションを行った。ここでは、アバランチスタジオのクリエイティブ・ディレクターであるフランク・ルーク氏による『マッドマックス』のプレゼンの模様をお届けしよう。
とんでもない広さを持つオープンワールドのウェイストランドを舞台に、オリジナルストーリーが展開されるゲーム版『マッドマックス』。本作の大きなフィーチャーとなるのが、クルマのカスタマイズ。ルーク氏により強調されたのは、“マグナム・オプス”のカスタマイズの奥深さ。本作におけるカスタマイズ要素はとにかく多彩。武器のアップグレードからビジュアルの変化まで、とにかく多岐に渡っているのだ。クルマのアップグレードは、フィールドに散らばっているスクラップを集めることで順次可能になる。ただし、ボディーだけは別で、フィールドの特定のポイントで入手する必要があるようだ。ボディーには別に性能の区別はないが、見た目のバリエーションはかなり楽しめそうだ。
一方で、アップグレードには、フードオーナメントをつけるとスピードがプラスされるといった細かい要素もついており(しかもつける場所によってプラスされるパラメーターが異なる!)、カスタマイズのし甲斐は相当ありそう。
ことほどさようにクルマのカスタマイズが楽しい本作だが、必ずしもすべての要素をマックスにすればいいというわけでもないのが、本作の奥深いところ。シチュエーションに合わせて最適なカスタマイズが異なり、そういった意味では一筋縄ではいかないと言えるのかもしれない。カスタマイズに関しては、「とにかく何千もの可能性があります」(ルーク氏)とのことなのだ。
ちなみに、『マッドマックス』と言えば、やはり象徴的な存在とも言えるのがインターセプター号だが、今回あえてインたセプター号を外した(物語冒頭で、ウォーボーイズに盗られてしまうという設定)理由を聞いてみたところ、「インターセプターは『マッドマックス』ではアイコニックな存在ですが、プレイヤーに独自のものを作り上げてほしかったので、今回はあえてオリジナルの“マグナム・オプス”にしました」(ルーク氏)とのこと。やはり開発陣には、先入観を持たずに自由にカスタマイズしてほしいとの思いがあったようだ。
世紀末のウェイストランドで孤軍奮闘するマックス。その味方がチャムバケット。メカニックであるチャムバケットは、“マグナム・オプス”が壊れれば修理し、マックスが攻撃をするときは運転を変わってくれ……と、まさに“相棒”にふさわしい活躍をしてくれるのだ。「そのほかに味方は?」と聞いたところ、「10人くらい登場しますよ」(ルーク氏)とのこと。さらに聞いてみると、犬も登場するという! 『マッドマックス』ファンはまさに驚喜だが、「『マッドマックス』と言えば、やっぱりクルマとジャケットとショットガン、それに犬という方が多かったので(笑)」(ルーク氏)と、犬の登場はファンからの要望に後押しされてのものであったようだ。ゲームでの犬は、足を痛めておりマックスと行動をともにする……ということはないようだが、マックスのためにいろいろな物を集めてくれるようだ。
オープンワールドを構築したことで、「正真正銘のウェイストランドのすべてが詰まった」(ルーク氏)という言葉が少しも誇張には思えない『マッドマックス』は、この秋オススメの1本と言えるだろう。