「心残りをバチッと全部入れる」――名越総合監督が『龍が如く 極』への並々ならぬ決意を語る!【TGS2015】

千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日(木)、セガブースにて『龍が如く 極』ステージが行われ、シリーズの総合監督を務める名越稔洋氏、映画コメンテーターの有村昆氏が登壇した。

●有村昆氏は『龍が如く』愛を熱弁!!

 2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日(木)、セガブースにて『龍が如く 極』ステージが行われ、シリーズの総合監督を務める名越稔洋氏、映画コメンテーターの有村昆氏が登壇した。

 名越総合監督が発表されたばかりの『龍が如く 極』やシリーズに対する並々ならぬ決意を語るとあって、ブース付近にはたくさんの観覧者が訪れていた。そしてなぜ有村氏が同ステージに出演しているかと言えば、じつは有村氏は『龍が如く』シリーズの大ファン! 登場するや否や、「『龍が如く』は映画だと思いながらプレイしています!」「お気に入りのキャラクターはスカイファイナンス代表取締役の秋山駿。花ちゃんとの名コンビぶりがたまらない!」「『龍が如く0』とかもシビれましたからね! 『スター・ウォーズ』で言うと、エピソード1~3のような立体的な構築!」などなど、いきなりフルスロットルで『龍が如く』愛を熱弁していた。一方の名越総合監督も、じつは学生時代に映画の勉強をしていたのだとか。「ゲーム業界でなかったら、映画業界に行きたかった」と語っており、シリーズで描かれる深い人間ドラマにも、その経験が活かされているのだろう。

 有村氏は『龍が如く』を三池崇史監督作品や『仁義なき戦い』シリーズになぞらえて、主人公・桐生一馬を「上からも下からも圧力がかかる、サラリーマンで言う中間管理職。男が男にならなきゃいけないときの切なさが描かれている!」と映画コメンテーターらしい視点で解説。ちなみに名越総合監督は人間ドラマの描かれる映画が好きだといい、最近のお気に入りは『フォックスキャッチャー』だそう。

▲名越稔洋氏

 『龍が如く』の魅力はそのストーリー性にあると熱く語る有村氏。ナンバリングからスピンオフ作品にも派生しつつ、第1作の前日譚である『龍が如く0 誓いの場所』へと立ち返る構成は前述の通り『スター・ウォーズ』シリーズに通じるしたうえで、名越総合監督を「日本におけるジョージ・ルーカスだと思ってるんですよ!」と断言していた。ところが名越総合監督によると、第1作を作ること自体がチャレンジだったといい、当初からシリーズ化する予定があったわけではない、とのこと。それでも綿密にストーリーをつなげていける理由を、「1個1個を緻密に作ってきたので、チェーンストーリー的にぶれなく『0』に戻せたのは、一生懸命スタッフが作ってきたおかげ」と語っていた。

 ここで話題は『龍が如く』シリーズが産声を上げた10年前の振り返りへ。いまでこそセガの看板シリーズとなっている『龍が如く』だが、当初はプレゼンに2回落ち、「正直、お情けのように」企画が通ったのだという。「意地を通した分、命がけで作らないとバチが当たる」と、名越総合監督は当時を振り返っていた。そして先日発表された『龍が如く 極』は、そんな第1作をベースにした最新作。PVが上映されると、有村氏も「いやースゴいっすね!」と絶賛し、「初めて桐生の角質を見た気がします(笑)」と、開発チームが培ってきた最新技術が生み出すグラフィックの美しさに感動した様子だった(名越総合監督「発売までにはもっともっとよくします」)。本作には追加シナリオなども多数投入されるとのことで、名越総合監督も「尺的にはガッツリした追加が入ります。心残りをバチッと全部入れる感じ」と、10年前は実現できなかった、また泣く泣く削った“心残り”を多数収録し、10周年を迎えた「説得力のあるタイミング」で発売することを明かした。

 ちなみに、PVに一瞬登場する、水着の女の子による格闘シーン。なんとこれは、セガが展開するキッズ用ゲーム『ムシキング』をパロディー化した「メスキング」であることが判明! 名越総合監督によると、「メスなのにキングはよくよく考えたらおかしいけれど、語呂のよさに勝てなかった(笑)」とのこと。遊び心のきいたミニゲームなどは、もちろん本作でも健在だ。『龍が如く 極』ではユーザーの声も強く開発に活かされるそうで、システムやミニゲームなどは、シリーズで評判のよかったものが搭載される予定。もちろん追加シナリオに関しても「入るべきものが入る」ようになっており、シリーズファンは「そこを見るだけでも買う価値があると思います」と、名越総合監督も強い自信をにじませていた。

▲有村昆氏

 『龍が如く』といえば、キャスティングもポイントのひとつ。声優だけではなく、俳優やお笑い芸人の起用も毎回大きな話題となる。ここで話題は制作が発表された『龍が如く6(仮題)』へと。ここでは既報の通り、ビートたけしの出演が発表され、会場&ニコ生視聴者からはどよめきが起こった。すでに収録は始まっており、名越総合監督もその演技に「お上手ですよ」と太鼓判。TGS2015のセガブースで鑑賞できる『龍が如く』特設シアターではセリフの一部も聞けるそうなので、ぜひ会場に足を運んでいただきたい。さらに『龍が如く 極』に、稲葉浩志が楽曲を提供することも明らかに(関連記事はこちら)。「メチャメチャカッコイイです!」と名越総合監督お墨付きの楽曲も、特設シアターでチェックできる(ちなみに、稲葉さんは実際にゲームをプレイして曲を提供してくれたとのこと)。

 名越総合監督が「チームにとって、誇りある特別な作品」と語る『龍が如く』シリーズ。『龍が如く 極』は従来のシリーズタイトル同様、ここから始める人にとっても楽しめる作品になるようなので、ファンはもちろん、『龍が如く』の世界を体感したことのない人も必携のタイトルになるだろう。『龍が如く6(仮題)』も含めて、今後の続報にも期待しよう!



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