TGSバージョンは専用にアレンジした体験クエストをまるまるプレイ

 2015年9月17日~9月20日の4日間(17日~18日はビジネスデイ、19日~20日は一般公開日)、千葉県・幕張メッセで東京ゲームショウ2015(以下、TGS2015)が開催される。ファミ通.comでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブースに試遊台が出展される、スパイク・チュンソフトの『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』(TGSバージョン)を、TGS2015開幕前に体験する機会を得た。TGS2015の会場でプレイする前の予習として、本稿を参考にしていただければ幸いだ。

 挑戦的なタイトルを数多く放つスパイク・チュンソフトと、数多くの名作RPGを制作してきたトライエースのタッグによる新作『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』。死後の世界と直結した異星“プロトレクサ”で、12人の若者が運命に抗う冒険に挑む期待のアクションRPGだ。

 本作はクエストを選択し、クリアーをしていくことで物語が進行するが、TGSバージョンでは、TGS専用クエストである“アマツメの招集”がプレイできるようになっていた。クエストの目的はダンジョンのどこかにいるという青年、霧谷時久と出会うこと。プレイできるキャラクターは、九条遼、神河蘭世、城玄光秀、月舘まゆらの4人。パーティーのメンバーはこの4人で固定だが、クエスト開始前にダンジョン探索画面でプレイヤーが操作するキャラクター(リーダー)を選択することになる。

 クエストはイベントシーンから始まる。状況は事故によってプロトレクサに導かれてしまった遼が、ほかのキャラクターたちと合流した直後。いま、ここで起きていることを探ろうとする遼たち……という場面だ。4人+遼に憑依した邪神“ヤマトガ”たちの会話がフルボイスで展開し、キャラクターそれぞれの人となりが表れる大切なシーンなので、ぜひスキップせずにチェックしてみてほしい。

『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_01
『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_02

ダンジョン探索:バインドスフィアの使いこなしがポイント

 “ワープホール”と呼ばれる場所に突入してからがクエストの本番。サイドビューで構成されたダンジョン探索が始まる。

 おもなアクションは、移動、スライディング、ジャンプに、敵を拘束させる“バインドスフィア”。本作はシンボルエンカウント制を採用しており、画面中に表示されている赤紫のマークが敵のいる位置を示している。これにバインドスフィアを当てると、シンボルが白く光る。シンボルを無力化し、ジャンプの足場として使えるようになるのだ。この仕組みがわかると、不要な戦闘を避けつつ移動の自由度も広がる。なお、本来のバインドスフィアは、キャラクターのスキルによって3段階に能力が変化するのだが、TGSバージョンでは最上位段階まで開放されている。

『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_03
『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_07

 また、R2ボタンを押すと、画面が赤く染まって“グリードモード”が発動する。これは内に秘めた邪神の力を増幅させて、一時的に身体能力が強化されるというもの。移動速度が上がるため探索しやすくなるが、発動中は敵を引き寄せやすくなるので注意が必要。
 
 というようなアクションを利用してダンジョンを隅々まで探索していく。ダンジョンには、人々の記憶や思いが結晶化した“存在結晶”が散りばめられており、ゲーム序盤ではこれを集めることも目的のひとつとなっている。存在結晶に重なった状態で○ボタンを押すと、キャラクターの知られざるエピソードが表示されるのだ。

『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_08

バトル:各キャラクターにつき1ボタンで直感的に出せる攻撃とガード

 敵のシンボルに触れるとバトルシーンへ突入。攻撃フェイズではまず左スティックでカーソルを自由に動かし、攻撃地点を指定。中心地を起点に円状で示された範囲が攻撃の有効なエリアとなる。キャラクターの武器やスキルによって微妙に特性が異なるようだが、一度の攻撃アクションで円中心の近隣にいる敵にまとめてダメージが与えられる。効率よくダメージが与えられるターゲットを探るのがポイントだ。

 “アクティブチェインバトル”は本作の特徴となる部分。4人のパーティーメンバーが○、×、△、□の4つのボタンに割り当てられており、ボタンを押すと行動ゲージを消費して対応したキャラクターが敵めがけて攻撃を行う。

 そして、このアクションをそれぞれのキャラクターでくり出すことでコンボ攻撃が可能になる。慣れないうちは、各ボタンを順番にテンポよく押すだけでもコンボになるが、剣攻撃で敵を空中に浮かせてから別のキャラクターの銃攻撃で大ダメージの追撃というように、タイミングと組み合わせによって多彩なアクションが可能になる。プレイ時はぜひさまざまな順番で挑んでみてはいかがだろうか? 

『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_06
『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_04

 左下の赤いゲージが溜まった状態でR2ボタンを押すと、宿した邪神の魂を解放する強力な攻撃“デモンズグリード”を発動する。デモンズグリードは単体でも発動できるが、コンボ攻撃の一環として使うのも有効。攻撃時の演出にも注目してみてほしい。

 防御フェイズにもアクション要素が取り入れられている。各キャラクターは攻撃フェイズと同じように、割り当てられたボタンを押すことで一定時間ガードの姿勢を取る。ガード中は敵の攻撃を受けても被ダメージが減らせるほか、敵が攻撃をくり出す直前にガードをすれば、攻撃を防いだ直後に反撃するスキルも装備されている。ガードをうまく使いこなすことがバトルのカギになりそうだ。

 ただし、敵の中にはフェイントを誘うものもいるので注意。攻撃と同様にガードのアクションも行動ゲージを消費してしまう。無駄なガードを連続で出してしまうと、つぎの攻撃フェイズでは行動ゲージが少ない状態から始まるため不利になってしまうのだ。

 さらに、バトルではキャラクターの隊列も重要なポイントとなる。隊列は前衛ひとり、中衛ふたり、後衛ひとりという構成。前衛にいるキャラクターは攻撃力が上がるぶん、被ダメージも増え、行動ゲージの回復が遅くなる。バトル中はいつでも隊列の並びが切り換えられるので、ポジションを切り換えるのがオススメだ。

『イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky-』TGS版最速プレイリポート【TGS2015】_05

登場キャラクターの魅力と爽快さが伝わる内容

 TGSバージョンでは、このように本作ならではの探索とバトルの“おいしいところ”をじっくりと堪能できた。終盤では中ボスとのバトルも待っているぞ。アクション要素を積極的に取り入れているだけあって、ダンジョン探索やバトルともに快適な進行と操作で楽しめることが印象的だった。TGS2015の会場で最新作の世界をいち早く体験してほしい。


イグジストアーカイヴ -The Other Side of the Sky- 
メーカー スパイク・チュンソフト
対応機種 PSVPlayStation Vita / PS4プレイステーション4
発売日 2015年12月17日発売予定
価格 備考欄参照
ジャンル RPG
備考 プレイステーション Vita版は6800円[税抜](7344円[税込])、プレイステーション4版は7200円[税抜](7776円[税込]) プロデューサー:齊藤祐一郎、R&Dリードプログラマー:五反田義治、ディレクター、シナリオ:則本真樹、サウンド:桜庭 統、キャラクターデザイン:箕星太朗 開発:トライエース