『DOA』シリーズを支えるファンへの感謝を込めたイベント

 2015年8月1日、コーエーテクモゲームスの人気対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ』(以下、『DOA』)シリーズのイベント、“DEAD OR ALIVE Festival”が東京都の大崎ブライトコアホールで開催された。

 これは、『DOA』シリーズをプレイする新旧すべてのファンへの感謝を込めたイベントとして開かれたもの。欧米やアジア圏からの招待選手を交えて世界最強プレイヤーを決めるエキシビジョンマッチのほか、“ファン感謝祭”らしい楽しいプログラムも用意されているとあって、“ガチ”な強豪プレイヤーからコスプレや観戦を楽しむ人たちまで、あらゆる層の『DOA』勢が多数詰めかけた。基本無料版も配信されているシリーズの最新作『デッド オア アライブ 5 ラスト ラウンド』(以下、『DOA5LR』)のリリース後、ますます加速するシリーズの人気を象徴するかのようだ。

 イベントの開幕では『DOA』シリーズの早矢仕洋介プロデューサーが登壇し、「『DOA』シリーズは、ファンの熱意に支えられているシリーズ。そんなファンへの恩返しとしてこのイベントを企画しました」と挨拶。拍手と歓声に包まれて、イベントが始まった。

開発者も驚くカットが続出のフォトコンテスト

 最初のプログラムは、フォトコンテストから。これは『DOA5LR』でゲーム中の一コマを自由な構図で記録できる機能を用いた“写真コンテスト”だ。もともとはファンコミュニティから生まれて人気の企画だったのだが、ついにこのたび、初の公式開催に! 世界から200点を超える応募があったという。この日はクール部門(カッコイイシーンを極める)、キュート部門(女性キャラクターの魅力に迫る)、ギャグ部門(笑えるシーン)の3部門の投稿作から優秀作品各4つを展示。会場のファンからの投票、ニコニコ生放送視聴者へのアンケート、審査員の『DOA』シリーズ早矢仕プロデューサー、斉藤アートディレクター、新堀ディレィクターの採点によって各部門の最優秀賞が決められる。

 いつもメディア提供用ゲーム画面の撮影を担当しているという斉藤氏は、クール部門のある作品で「自分が撮るよりも、PS4版のエフェクトのかっこよさが出ている」と語ったり、胸部の動きがダイナミックに表現される描写エンジン“やわらかエンジン”に着目する新堀氏は、女性キャラクターの主役の作品に「この一枚からも、“やわらかエンジン”の効果が現れていますね」と評価するなど、1作品ごとに笑いと驚きを交えたコメントで講評していた。

 最後には、「『DOA』は開発者が思っている以上に、こんなことができるんだと思いました」(新堀氏)、「対戦だけでない、いろいろな楽しみ方があるのが本シリーズの特徴です。この機能に着目されたプレイヤーさんによるオンライン企画“フォト杯”に、感謝いたします」(斉藤氏)とのコメントがあった。

『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』コラボムービーのサプライズ発表

 そして、最後に早矢仕プロデューサーがフォトコンテストの締めの言葉を語っている最中、新たな発表を匂わす発言が飛び出した。直後にマーベラスのゲーム『閃乱カグラ ESTIVAL VERSUS -少女達の選択-』とのコラボレーションで、同作にゲスト出演するあやねのバトルムービーをこの会場で史上初の公開! かわいくデフォルメされたあやねが、ド派手なアクションで戦うといったまさかの姿に観客の目は釘付け、ギャグチックなシーンに笑いも起こったぞ。ムービー上映後、早矢仕プロデューサーは「(このあやねの姿に)我々開発陣は大絶賛でした。開発者の皆さんは『DOA』を理解してくれて、あやねを愛してくれているんだと実感しました」と語った。

コスプレ、コスチュームデザイン……みんなで作る『DOA』の世界!

 続いては“コスプレコンテスト”。日本のみならず、アメリカ、サウジアラビアなど世界各国から、11人の『DOA』のキャラクターの衣装をまとったコスプレイヤーが出場。気合と愛情を込めた衣装をまとい、キャラクターになりきった素敵なパフォーマンスを見せてくれた。

 『DOA2』時代のデザインのコスチュームを着たレイファン好きの女性、マリー・ローズが大好きで、アレンジコスチューム案公募に投稿して採用されたデザインのコスチュームをまとう男性、2メートル近くの巨躯で「両親がテキサス出身。テキサスの誇りに懸けてこの衣装を着ている」というバース使いのアメリカ人など、それぞれの出場者の“キャラ愛”がひしひしと伝わる楽しい時間だった。スペシャルゲストとして審査員を務めた声優の野中藍さん(ほのか役)、相沢舞さん(マリー・ローズ役)、台湾の人気コスプレイヤーのNenekoさんもパフォーマンスを絶賛していた。

 “デザイナーズチャレンジ2015優秀作発表”は、コスチュームのデザイン案一般公募のコンテストの優秀な作品を発表するというもの。今回で3回目で、今回は何と1800通もの応募があったという。その中から、アートディレクター賞、ディレクター賞、プロデューサー賞に入賞した3作品が発表された。

 今年のハロウィンの時期に、これらの入賞作を含めた含めた全34種類のコスチュームが配信されることも合わせて告知されたぞ。楽しみに待とう。

「南の島へバカンスするゲームの最新作」の開発始動も告白!

 なお、このプログラムの終盤で、優秀デザインの感想を語っていた早矢仕プロデューサーの口から、突如、スピンアウト作の最新作の制作を開始している旨のアナウンスが飛び出した。

 「プレイヤーの皆さんから一番いただいている意見がありまして、それは南の島で女性キャラクターたちがバカンスするゲームを早く出せ!という意見です。じつはいままで聞いていないフリをしていましたが……」と語りだした。続けて、「じつはそのタイトルを作り始めています。最新作です。現在はまだ作り始めた段階です。皆さんの声に応えました!」とサプライズの発表を行った。

 早矢仕プロデューサーの語るゲームとは『デッド オア アライブ エクストリーム』シリーズ(女性キャラクターのみが出演し、ビーチバレーやミニゲームがプレイできるスピンアウト作)のことを考えて、ほぼ間違いないようだ! 残念ながら口頭による発表のみで関連する画像の発表はなかったが、続報に期待したい!

『DOA5LR』世界一は誰だ!? 世界の強豪が集ったエキシビジョンマッチ

 そしていよいよ、本イベントのメインプログラムとなる“ワールド・エキシビジョン・マッチ”へ。これは『DOA5LR』による国際規模のトーナメント戦だ。

 米国地域代表(Xcalibur BradeZ選手、MC Kwiggle選手)、欧州地域代表(Gehaktbal選手)、オセアニア地域代表(Touko選手)、アジア地域代表(TEST選手、Uprising Chu選手)、日本代表(“D-1 Ultimate Climax Blade”『DOA5UAC』部門優勝者のmittii選手)、そしてこの日の午前中に開かれた東京予選を勝ち抜いた9人(AKA選手、サトヤス選手、Matt Ponton選手、シロオジカ選手、輝Rock選手、想魔選手、ゆっきー選手、ベロニカ選手、ふわちん選手)の計16人で競われる。

 国際的に人気のある『DOA5LR』シリーズ。海外プレイヤーのレベルはどうなのか? 日本人プレイヤーとどちらが強いのか? が注目ポイントのひとつとなるこの大会。どの選手も極めて高いレベルの持ち主で、1回戦から激闘の連続。打撃技、投げ技、ホールドの3すくみの関係が特徴的な本作のバトルシステム。高度な“読み合い”とスピーディーなバトルの展開に、プレイヤーも観客も片時もゲーム画面から目が離せない時間が続く。読みが当たり、的確なホールドで攻守が切り替わる場面はこれぞ『DOA5』シリーズの闘いのお手本と呼べるもの。その瞬間は会場が一気に沸いた。深見成秀氏の実況、闇マ氏の解説がオーディエンスの歓声をさらに誘い、選手のみならず客席もじょじょにヒートアップしていった。

 準決勝に進んだのは、Gehaktbal選手、MC Kwiggle選手、輝Rock選手、Upriging Chu選手。国籍の異なる、国際大会ならではの顔ぶれとなった。
 準決勝1試合目。Gehaktbal選手はレイチェルを、MC Kwiggle選手はクリスティで闘いに挑む。両者、打撃技と投げで攻め合う果敢なファイトを展開するも、MC Kwiggle選手が2戦を連取して決勝進出を決めた。

 準決勝2試合目は輝Rock選手、Upriging Chu選手によるアジア対決。輝Rock選手はレイファン、Upriging Chu選手はかすみを選択した。打撃技で押す戦法が得意なかすみ、ホールド技が持ち味のレイファンと、それぞれ特色をきっかけにして攻める闘いとなる。1戦目、2戦目では、フルセットの後、両選手が1勝ずつ勝利する壮絶な闘いとなり、3戦目に突入。この闘いを制したのは輝Rock選手。ただひとり残った日本人の意地を見せて、決勝に駒を進めた。

 そしてついに決勝戦。決勝戦は3戦先取で競われる。MC Kwiggle選手と輝Rock選手はキャラクターを変えずに挑む。おたがい『DOA5』の世界では著名なプレイヤー。MC Kwiggle選手は巧みに下段攻撃を織り交ぜた打撃技、確実なコンボで輝Rock選手へ確実にダメージを与えていく。対する輝Rock選手を好機を見逃がさず窮地でホールドや壁を使った大ダメージコンボを決めていく。拮抗する闘いが続いたが、2戦ともフルセットの末にMC Kwiggle選手が勝利。その勢いで、3戦目も連勝して優勝を決めた。MC Kwiggle選手の観客を魅了するテクニカルな立ち回りは世界規模の闘いにふさわしいものだった。

『DOA5LR』の新情報が続々と発表される!

 イベントの最後には、早矢仕プロデューサーより『DOA5LR』の今後の予定について、語られた。

 まずは、『DOA5LR』がゲーム大会“Red Bull 5G 2015”の種目に採用されたことを発表。同大会のプロジェクトアドバイザー松井悠氏とともに、大会の概要や種目に選ばれた経緯などが説明された。

 そして全プレイヤー注目の、ゲーム本編の今後についてもアナウンスが!

 直近の大きな動きでは2015年8月11日に大型アップデート(Ver.1.04)が実施されると発表された。新ステージ“FIREWORKS”の実装、新DLC“ラブリーサマーコスチューム2015”に対応、そしてゲームバランスの調整が施されるとのことだ。

 また、今後、日本ファルコム、『スクールガールストライカーズ』、タツノコプロとのコラボコスチュームの配信も決定。さらに、2016年春には大型アップデートを行うアナウンスもあったぞ。追加ステージの配信と新キャラクターの参戦もあるという。進化が止まない『DOA5LR』の闘いにこれからも注目せよ!

▲イベントの最後には来場者が集まって記念の1枚。『DOA』ファンの力、ここにアリ!

早矢仕プロデューサーのミニインタビューをお届け!

 イベント後に早矢仕プロデューサーにコメントをいただく機会に恵まれた。大成功で幕を閉じたファン感謝イベントを終えたばかりの生の声をお届け!

――お疲れ様でした! 『DOA』の楽しさが詰まった素敵なイベントでしたね。

早矢仕洋介プロデューサー(以下、早矢仕) ありがとうございます。対戦格闘ゲームのイベントとなると、まず大会形式が挙げられるのですが、それだと強い人だけが主役になってしまいがちですよね。『DOA』シリーズのファンは、対戦が強いだけじゃない、あらゆる層のかたがいっぱいいらっしゃいます。そんな人たちも含めてすべてのファンが一堂に集えるフェスティバル形式のイベントを開催したいと思ったのが始まりでした。そして、そのような場ですから、大会をやるにしても“一番”のことをしたいねと思って、世界中のプレイヤーが集う闘いを企画しました。

――まさにフェスティバルというボリュームたっぷりの内容でした。この場に集まった人たちの笑顔から心から楽しんでいたことが伝わります。

早矢仕 本当にありがたいことです。『DOA』のキャラクター好き、コスチューム好き、コスプレ好き……『DOA』の好きなあらゆる人たちが集まって「来てよかった」と言ってもらえるイベントにしようと、スタッフも一丸となってがんばりました。

――世界からプレイヤーがこのイベントのために集まりました。

早矢仕 我々も力を入れていたところですからね。準備時間が少なかったのですが、各国のパートナーのかたが協力をしてくださったおかげで世界各国の強豪プレイヤーをご招待することが実現しました。

―最後には、今後の発表も多数ありましたね。

早矢仕 『DOA5LR』は、これからもアップデートを続けていき、進化します。今後もどうか応援をよろしくお願いします!