注力コンテンツを展開

 2015年7月30日~8月2日、中国・上海の上海新国際博覧中心にて、アジア屈指の規模を誇るゲームイベントChinaJoy 2015が開催。中国市場で家庭用ゲーム機が解禁され、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)マイクロソフトが存在感は発揮したChinajoy。とはいえ、巨大な規模を誇るChinaJoy。もちろん来場者からの関心を集めていたのは、まだまだたくさんあり……ということで、ここでは日系企業を中心に、気になるブースをお届けしよう。

■バンダイナムコオンライン

 昨年同様、バンダイナムコオンラインが、中国のオンラインメーカー9youとChinajoyに出展。両者が中国市場で展開する、Windows版『機動戦士ガンダムオンライン』を出展した。中国でも、『機動戦士ガンダム』の人気が高いこともあり、たくさんのユーザーを集めていた。『機動戦士ガンダム』関連では、別棟で代理店がガンプラを販売。こちらも好評だったようだ。

バンダイナムコやアークシステムワークス、DeNAなど日系を中心に気になるブースをリポート【Chinajoy 2015】_01
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■DeNA

 極めて印象的だったのがDeNAブース。その内容はというと、同社が展開するIPものに特化して、そのIPものの関連グッズを展開するというもの。具体的には、『ワンピース』や『BLEACH』、『銀魂』など、バンダイナムコゲームスとコラボしてのタイトル。とくに今年1月に配信された『ワンピース』は、中国向けに開発された注力作のようだ。さらに『トランスフォーマー』も巨大フィギュアがお出迎え。『トランスフォーマー』はDeNA中国を押し上げた人気アプリということもあり、注目度は高かった。いずれにせよ、IP推しでいこうというDeNAの戦略が見えるブース内容だった。

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■アークシステムワークス

 アークシステムワークスが4年ぶりにChinajoyに出展。担当者の方によると、同社は中国に法人を持っているわけではないが、「SCEの中国展開に合わせて、出展を決意した」とのことで、会場ではプレイステーション4版『ギルティギア イグザード サイン』と、『ブレイブルー クロノファンタズマ エクステンド』、さらには、PC版の『ダウンタウン 熱血行進曲 それゆけ大運動会』を出展した。このうち、『ギルティギア イグザード サイン』はすでに中国でも発売中で、販売状況は好調とのこと。アークシステムワークスのタイトルは中国での認知度も高いようで、来場者が絶えなかった。

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■XPEC CENTURY

 アークシステムワークス関連ということで、お隣りにブースを構えていた、XPEC CENTURYブースを紹介しておこう。XPECというと、台湾の開発会社を思い浮かべるかもしれないが、以前は資本提携などがあったそうだか、いまは無関係とのこと。同社は昨年(2014年)にPCベームのゲームマシン1UPをリリースしており、その目玉コンテンツとして、この8月~9月にかけて、アークシステムワークスの『ギルティギア アクセントコア プラスアール』と『ダウンタウン 熱血行進曲 それゆけ大運動会』を配信予定とのことだ。アークシステムワークスと提携する理由については、「中国のゲームユーザーは、古くから日本のゲームに親しんでおり、そのクオリティーの高さには定評があります。とくにアークシステムワークス様は中国での知名度も高く、今回提携することとなりました」とのことだ。ちなみにこの1UP、399元(約7940円)、699元(約13910円)、899元(17890円)の3タイプが用意されており、現在配信中のタイトルは90本以上なのだとか。ただいまコンテンツは無料で配信されているが、ゆくゆくは有料化を目指しているという。

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▲同社が展開するハード、1UPとコントローラー。

■エレクトロニック・アーツ

 エレクトロニック・アーツは、中国市場に注力している欧米資本メーカーの1社。今年は『FIFA Online 3』と『ニード・フォー・スピード』推し。サッカーとレースゲームは、いずれも中国のゲームファンに人気のコンテンツだ。『FIFA Online 3』は、地元の選手がフィーチャーされていた。

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■ユービーアイソフト

 ユービーアイソフトも、中国市場に力を入れる欧米資本メーカーの1社。上海に開発拠点を設けていることはつとにおなじみ。プレイステーション4やXbox Oneで展開予定の『Just Dance』も、同社に開発になるものだ。『Just Dance』は両ハードメーカーも注力しているようで、中国における人気の高さをうかがわせた。そんなユービーアイソフトは、Chinajoyでは、一般ユーザーを対象としたB to Cエリアではなく、ビジネスを目的としたB to Bエリアで出展していた。ブースには『アサシン クリード』のフィギュアも。センサーシップの兼ね合いもあり、同社の看板タイトルである『アサシン クリード』シリーズなどを中国で展開することはなかなかに難しいのではないかと思われるが、IP自体は中国でも注目度は高いのかも。

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■ジャパンパビリオン

 同じく、B to Bエリアでは、“ジャパンパビリオン”が展開されていた。海外の展示会では、日系企業が集まってブースを展開するのは、あまり見たことがないが、有望な中国市場に向けて、日系企業が協力して展開するのは意義のあることではないかと思われる。出展していたのは、マイネット、Good Luck 3、ドリームインキュベータ、Donuts、アカツキ、モンスター・ラボ、ダンクハーツ、イグニス、ティルス、f4samurai、クローバーラボ、イルカの12社(並びはブースのロゴの展示順)。中国でどのようなビジネスチャンスを掴むのか?

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■KLab

 B to Bエリアには、KLabが単独出展。多数の自社コンテンツを展開しておりました。言うまでもなく、中国でも『ラブライブ!』は根強い人気です。

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