『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』より遊びやすくなった冒険――製品版プレイインプレッション

2015年6月4日に発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』のプレイインプレッションをお届け。

●今年で20周年を迎える『風来のシレン』がPS Vitaにデビュー!

 スパイク・チュンソフトから2015年6月4日に発売されるプレイステーション Vita用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』。本作は、1995年12月にスーパーファミコンで第1作が登場した『風来のシレン』シリーズの最新作。ニンテンドーDS用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』(以下、『5』)をベースに、ワイド画面への対応、トロフィー機能、新ダンジョンなど、数々の新要素を追加。今年で20周年を迎えるシリーズの記念イヤーに満を持して、PS Vitaにシリーズ初見参! というタイトルなのだ。

 本作のストーリーやプレイの基本といったところは、2015年4月末よりPlayStation Storeで無料配信中の体験版プレイインプレッションを参照いただくとして、本稿では製品版の発売に先駆けて、よりブラッシュアップされた本作の遊びを中心にプレイの所感を述べていこう。


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●絶妙なバランス感覚で支えられているシリーズならではの魅力

 仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って“運命神リーバ”に出会えば、どんな願いも叶うという古の伝説。不治の病に侵された少女おユウの命を救うため、フォーチュンタワーに挑む幼なじみの青年ジロきち。そして、偶然その場に遭遇した風来人、シレンと相棒のコッパ。本作のメインストーリーは、ジロきちを始め道中で出会った仲間とこのフォーチュンタワーの制覇を目指すことになる。

 これまで少しでも遊んだことがある読者ならご存知のように、『風来のシレン』シリーズは入るたびにダンジョンの地形が変化する“偶発性の高さ”と、一度死んでしまうとやり直し(レベルは1になり、アイテムやお金も消失)という“チャンスは一度きりのスリル”こそが楽しさの核になっている。

 本作も過去、現在、未来の名を冠した3つの塔を経て、フォーチュンタワーの塔最上部へと向かうのだが、やられてしまうと必ずタワーの麓にあるネコマネキ村へと戻されてしまう。それでも、再びトライしてみようという気になれるのは、長年のシリーズが培った“絶妙なゲームバランス”があってこそ。詳細はネタバレ気味になるので言及は避けるが、ひとつのダンジョンはほどほどのボリューム(階層)で構成されており、“仙人の庵”といった区切りとなる休息ポイントもあるので、メリハリのある冒険が楽しめるのだ。


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 とはいえ、高い階層へいくほど手ごわい敵や仕掛けが待っており、みずからの知恵と読みと技術(そしてときには運)で克服するアツさこそが、大きな魅力であることは間違いないだろう。

 夜になると凶暴な敵が現れ、武器による攻撃が通用しなくなるといった場面や、偽の階段などの巧妙なトラップ、特殊攻撃を仕掛けてくる敵がつぎつぎと出現する。慣れてくれば、それらの困難に対して、くり返し遊ぶことで蓄積していくプレイヤーのノウハウや、アイテム、行動を駆使して、いかに凌ぐかに夢中になっていくことだろう。要はプレイを重ねて腕を磨き、理解が進むほど潜んでいたおもしろさがどんどん見えてくる……ということだ。そう考えると“1000回遊べるダンジョンRPG”というシリーズのキャッチコピーがどれだけ秀逸かがわかる。


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