田村ゆかりさんの気持ちの変化もわかるかも!? “姫”の由来もうかがった、『白衣性愛情依存症』田村ゆかりさんインタビュー

工画堂スタジオから、2015年4月に発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『白衣性愛情依存症』。本作の主人公・大幸あすかの同級生、武田さくやを演じる田村ゆかりさんへインタビューをお届けする。

●田村ゆかりさんと“さくや”の似ているところとは?

 工画堂スタジオから、2015年4月に発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『白衣性愛情依存症』。看護師が主人公だった『白衣性恋愛症候群』と同じ制作チームが手掛ける最新作で、今回は看護学校に通う少女を主人公に、女の子どうしの友情を描く。今回、本作の主人公・大幸あすかの同級生、武田さくやを演じる田村ゆかりさんへインタビューをする機会を得た。“さくや”への印象や演じるうえでのポイントから、“姫”のあだ名の由来などをいろいろうかがった。

<関連リンク>
『白衣性愛情依存症』対照的な“いつき”と“さくや”のキャラクターエピソードが公開 原由実さんと田村ゆかりさんのコメントが到着
姉妹のようなおふたりの関係性とは? ストーリーの気になる発言も飛び出した、『白衣性愛情依存症』浅倉杏美さん、加隈亜衣さんインタビュー
『白衣性愛情依存症』 主人公“あすか”と妹“なお”に関するエピソードを紹介 メインキャラクター5人のキャスト情報も

■プロフィール

武田さくや役・田村ゆかりさん

2月27日生まれ。近年の代表作は、『アカメが斬る!』マイン、『キルラキル』針目縫、『彼女がフラグをおられたら』聖帝小路美森など、多数。声優のほか、アーティストとしてライブ、CDリリースなど精力的に活動している。

■インタビュー

――田村さんが演じる“武田さくや”は、どんなキャラクターでしょうか?
田村ゆかりさん(以下、田村) すごく真面目で凛として、でも素直じゃないお嬢様です。

――素直じゃないんですね。
田村 という風に、私には見えましたね。

――それは本性を隠すようなフシがある?
田村 そういうわけではなくて、もちろん笑ったりもするし、怒ったりもするんですけど、自分の心の奥にある本当の部分は言えない、というイメージがありました。すごく前のめりに、「私ってこうなの、聞いて聞いて」と周囲に言うようなタイプではないですね。

――キャラクターを初めて見たときの、第一印象はいかがでしたか?
田村 イラストを見る前に台本をいただいたんですが、台本を読んで想像していた私の中のイメージと、収録の日に見せていただいたイラストのイメージが若干違っていて。イラストを見たときは、「すごく穏やかでおっとりとした、ゆっくりしゃべるタイプのお嬢様なのかな」と思って、台本のイメージから想像するとちょっと意外だったんですね。でも、実際にアフレコをする際は、自分で持ってきたイメージで大丈夫だったので、よかったです。

――では、台本を読まれた当初のイメージでは、もう少し気が強そうなイメージでしたか?
田村 そうですね。キリッとしているイメージでした。

――なるほど。演じるうえで心掛けた点などがありましたら、教えてください。
田村 序盤のまだ“あすか”と仲よくなる前のほうは、キリッと度合いを結構強めにしています。シナリオ上でも、“あすかちゃん”が“さくや”に対して、「なんか怒らせちゃったみたい」とか「嫌われているのかな?」と悩んだりする部分もあるので、そういう印象を出しました。ただ、途中からはふたりが打ち解けて仲よくなっていくので、そのあたりからゆるくしていきました。

――お話が進むと、シナリオ上でもだんだん仲よくなって、それに合わせた関係性が近づく演技をされていると。
田村 うーん、シナリオはそうでもない部分があるかもしれませんが、私が表現する気持ちのうえでは、そうしていましたね。

――えっ! そこまで仲よくなるようなシナリオではないんでしょうか?
田村 いえ、もちろん仲は深まっていきますよ。でも、仲くなると言っても、すごくベタベタする感じではない。「私たち仲よしグループなんです。ワーイ、ワーイ!」というイメージではないですね。

――本作は、女性どうしの恋愛も描かれるゲームですが、そこまでベタベタしないんですね。
田村 “さくや”はしないですね。恋愛に対して冷めているわけではなく、好きな人ができたら、たぶんすごく一途に想う子だと思うんですが、表には出さない。先ほどお話した、心の奥の部分はあまり人に見せないというイメージも、こういう部分だと思います。

――それは、演じるのが難しそうですね……。
田村 もっとわかりやすく「好き」と言ってくれたほうが、やりやすかったりは、するんですけど。

――では、苦労したポイントなども多くありますか?
田村 うーん、苦労したポイントか……。いえ、そこまで苦労したイメージはないですよ。むしろ、私の中ではやりやすいイメージでした。

――表現は難しいけど、田村さんにとってはやりやすい。
田村 そうですね。自分の思っていることを素直に言わないところや、最後のほうにちょっとヤンデレ気味になっていくシーンがあるんですが、そういうところは、自分の中にも共通している部分があるかなと思ったりするので、そういう意味で、すごくやりやすかったですね。

――では、田村さんと“さくや”は似ている部分があるのでしょうか?
田村 ありますね。わりと、似てるなと思いました。私は、こんなに真面目じゃないし、キリッともしてないですけど。ただ、彼女の性格的なものは近いなと思いました。

――共感できる部分もありますか?
田村 共感できます。“さくや”は二面性があったりするんですが、人って、やっぱりテンションが高いときと、低いときで全然違う人のように見えることもありますよね。彼女にもそういうところがあって、私もわりとそういうテンションの幅というか、波が激しいので似ているなと思いました。

――“さくや”を演じながら、ご自身の体験やエピソードを思い出したりして、こういうところが似ているなーと感じたりといったことは?
田村 そこまでピッタリ来るエピソードは、とくにありませんでしたが、でも女子らしい気持ちの流れとか、揺れ動く部分でわかるなーと思う部分はありましたね。

――ちょっとゲームからお話が逸れますが、“さくや”は“いつき”から“姫”と呼ばれていますが、田村さんもファンの方から“姫”と呼ばれていますよね。この“姫”と呼ばれることになったきっかけなどを、改めておうかがいできますか?
田村 最初は、ファンの人に呼ばれるよりも前に、たぶんマネージャーさんから言われたのがきっかけだったと思うんですよね。もうずいぶん前なんですけど、10何年も前に担当してくださっていたマネージャーさんに、不意に「姫はさー」という感じで言われて、「おぉぅ!?」と思いました(笑)。

――(笑)。前振りなどはなく、唐突に言われたんですか?
田村 そうなんです。でも、お父さんが自分の娘のことを“姫”と呼んだりするじゃないですか。だから、そういう感じなのかなーと、当時思った気がします。

――田村さんは、すんなり受け入れられたんですか。
田村 はい。「私もついに“姫”かー」と思いました(笑)。

――そういうポジションに来たぞと(笑)。それが、だんだんファンの方に浸透していったんですか?
田村 なんでですかね? その呼びかたが、なぜ広がったのかはわからないんですけど、いつの間にか“姫”になっていました。

――気付いたら“姫”のポジションに。
田村 いつの間にか。

――なかなかいらっしゃらないですよね。“姫”のポジションに就かれる人って。
田村 そうですね(笑)。でも、途中からは王国といった制度になったりしたので、だから“姫”なのかなーという感覚ではあったんですが、最初のきっかけを考えると、マネージャーさんだったかなーと。

――なるほど。ありがとうございます! あと、このゲームは看護師を目指す学生の物語ですが、田村さんが看護師になりたいと思ったとか、看護師にまつわるエピソードがあればお教えください。
田村 看護師さんになりたいと思ったことは、ないですね。思い出としては、やさしい看護師さんはきっといらっしゃったと思います。ただ、それは当たり前ではないんですが、お医者さんや看護師さんは自分の身体を治してくれたりと、いい方のイメージが強くあるので、どちらかというとドジッ子さんのほうが印象には残りますよね。

――そうですね。
田村 それで、以前、私が点滴を打っていた時期があるんですが、そのときはベテランの方と、初々しい感じの方の、ふたり看護師さんがいらっしゃって、初々しいほうの方に点滴をしてもらうと、絶対に失敗するんですよ。それで、毎回のように失敗されるので、今日はベテランの方だといいな……と思いながら、点滴に行った記憶があります。

――それは、失敗されると刺し直しですよね……。
田村 そうなんですよ。何回も刺し直すんですが、でもこれでこの人が立派になっていくんだったら、それでいいかなと思って点滴を受けてました。

――田村さんが成長を見守るような。
田村 そうなったらよかったんですが、ずっと失敗していて、うまくならないなーと思ってましたね(苦笑)。でも、いい人でしたし、看護師さんは好きです。

――先ほど少しお話をしましたが、本作では女性どうしの恋心も描かれますが、田村さんが女性に対して、かわいいなとか、ステキだなと思う瞬間はありますか?
田村 かわいいなと思う瞬間はあまりわからないんですが、でも私はアイドルが結構好きなんですね。とくに誰が好きということではないんですが、アイドルのキラキラしている女の子を見ると、かわいいなと思いますね。

――昔から、アイドルはお好きなんですか?
田村 昔から好きですね。憧れの対象というわけではないですが、いつまで経っても気になりますね。ちょっと前だと、モーニング娘。さんを卒業された、久住小春さんがかわいいなと思いました。かわいいなと思って見ていたのが、いつの間にかモー娘。さんを引っ張るような存在になってキリッとしていて、でもかわいくていいなーと見ていました。

――卒業して大きくなっていくのを見ているような。
田村 私はお父さんじゃないですし、「私が育てた!」と言うわけでもないんですけど(笑)。でも、私がよく見ていたときの昔の久住さんと、最近見た久住さんでは全然違っていて、お姉さんになってもキラキラしている姿はステキですね。

――それでは最後に、本作を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
田村 私は、このゲームをすごくシリアスなお話だと思っていて。漠然とした言いかたになるんですが、みんな悩んで生きているんだなというのを感じるストーリーだと思います。……私、このゲームが不思議だなと思っていて。ふつうは主人公が男性で、プレイするのも男の方だと思うんですよ。そうすると、男性が自分の目線とまでは行かなくても、わりと主人公に自分を投影しながらプレイできると思うんですが、このゲームの場合、主人公が女の子なので、どういう目線でプレイされるのかが、すごく気になっています。ただ、自分を投影はできないかもしれませんが、でも女の子っていうのは、こういう気持ちになったりするんだなということがわかってもらえると、“さくや”とわりと似ていると思っている私としてもうれしいなと思います。

――なるほど。女性の気持ちの変化がわかるような。
田村 はい。男性にとっては、プンッって突然怒ったように見えても、それにもちゃんと理由があるんだよ、といったことがわかってもらえるとうれしいですね。

――ちなみに、女性が遊んでも楽しめるシナリオですか?
田村 そうですね。男性だけでなく、女性も楽しんでいただけると思いますよ。

――わかりました。ありがとうございました!


白衣性愛情依存症
メーカー 工画堂スタジオ
対応機種
発売日 2015年4月30日
価格 5800円 [税抜]/6264円 [税込(8%)]
ジャンル アドベンチャー
備考 シナリオ:向坂氷緒、キャラクターデザイン:早瀬あきら

(C)2015 KOGADO STUDIO,INC.
※画面は開発中のものです。