『バイオハザード リベレーションズ2』開発陣インタビュー完全版

2014年12月4日および2014年12月18日発売の週刊ファミ通では、サバイバルホラーのシリーズ最新作『バイオハザード リベレーションズ2』の続報を掲載した。それぞれの記事内にあった、開発陣のスペシャルインタビュー完全版を余すところなくお届け。

●カプコンのキーマンに聞く! 『バイオハザード リベレーションズ2』の魅力

 2014年12月4日および2014年12月18日発売の週刊ファミ通では、エピソディック配信版の配信開始日が2015年2月18日、ディスク版の発売日が2015年3月12日に予定されている『バイオハザード リベレーションズ2』(以下、『リベレーションズ2』)の情報を掲載した。カプコンのキーマンであるシリーズプロデューサー・川田将央氏、プロデューサー・岡部眞輝氏、ディレクター・安保康弘氏の3人に、レイドモードの詳細や日本語キャストの起用理由、そしてなぜエピソディック配信にしたのかを語っていただいた。

プロデューサー・岡部眞輝氏(左)、ディレクター・安保康弘氏(中央)、シリーズプロデューサー・川田将央氏(右)。

●バリーの初期装備は充実しています

――本作でのバリーはBSAAに所属しているようですが、どんな立ち位置なのですか?
安保康弘氏(以下、安保) 前作『リベレーションズ』の時代に、クリスたちとともにBSAAを立ち上げていました。洋館事件を生き延びた歴戦の勇士である彼も、本作では50代後半なので、「そろそろ引退かな?」というあたりでした。
岡部眞輝氏(以下、岡部) そんなときに、愛娘のモイラがクレアとともにさらわれる事件が起こったわけです。
――それまで、モイラとバリーはいっしょに暮していたのでしょうか?
川田将央氏(以下、川田) はい。モイラのお母さんもいっしょです。でも、モイラは年ごろということもあり、バリーとはうまくいっていないんです。こういった設定が、物語に絡んできたりします。
――家庭内が難しいときに起こった誘拐事件ですか……。熱い人間ドラマが期待できそうですね。ところで、バリーはどうやってモイラたちのいる島を知ったのでしょうか?
安保 島の近くで、モイラが発信した無線をBSAAが傍受し解析した結果、「だいたいこの辺から発信している」と情報を得た所、それを知ったバリーは勝手に行動します。
岡部 BSAAの組織は、父であるバリーには知らせず準備を進めていたのですが、バリーは情報を入手してしまったんです。
安保 単身とはいえ、バリーもバイオテロと長年戦ってきた身ですから、装備は充実しています。ハンドガンとマシンガンのほかに、バリーの愛銃であるマグナムも持っていますよ。もちろん、ナイフもあります。
――かなり充実していますね!
川田 クレア編は丸腰でしたからね。ちなみにライトも最初から持っています。
――バリーがストーリーに大きく絡んでくるのは、初代『バイオハザード』以来となりますが、バリーとクレアはどこかで接点があるのでしょうか?
安保 バリーはクリス(クリス・レッドフィールド。1作目の主人公で、クレアの兄)とともにバイオテロと戦ってきた仲なので、クレアとも知り合いました。
――1作目を知らない人は、2014年11月27日にプレイステーション3版とXbox 360版が発売されたばかりの『バイオハザード HDリマスター』でバリーのことを予習しておくのもアリですね!
川田 はい(笑)。ちなみに『バイオハザード HDリマスター』では、幼いころのモイラが写った写真を見ることも可能です。
――なるほど。ところで、バリー編に出てくるナタリアは、コンセプトティザー(実写による『リベレーションズ2』のトレーラー映像。詳しくは公式サイトを参照)で走っていた少女ですよね?
安保 まさにそうです。じつは、あの実写映像にはバリーも登場しているんですよ。
岡部 コンセプトティザーでは、前半と後半の両方に同じ人物が出てくると、ゲーム内にも登場するという法則があるんです。
――そんな法則があったとは! ちなみにナタリアはどんな性格の人物なのですか?
安保 ナタリアは、バリーが島に上陸してすぐに出会うことになりますが、彼女自身はなぜひとりきりで島にいるのかを覚えていないんです。バリーとしては、こんな少女を放っておくわけにはいかないため、いっしょに行動をすることになります。
――ナタリアは、とくに無口なキャラクターというわけではないのでしょうか?
川田 コミュニケーションは取れる子です。バリーの足手まといにならないよ
うに、能力を活かして手助けしてくれます。ちなみに、彼女の年齢は『バイオハザード2』に登場したときのシェリーと同じくらいですね。
――能力とはどんなものですか?
安保 彼女は強い感受能力があって、壁の向こうにいるクリーチャーや、弾薬などのアイテムを見つけることができます。透視能力ではないのですが、ゲーム内では“気配”がプレイヤーの皆さんにもわかるように、視覚化して何かがモヤモヤしているように見せています。
――ナタリアが実際にモヤモヤしているものを見ているわけではないんですね。
安保 はい。プレイヤーの皆さんに伝えるための演出だと思っていただければ。だから、ゲーム中で彼女は「何かを感じる」という言いかたをします。
――彼女が手にしているぬいぐるみは……?
安保 ロッティという名前の、この世界では人気のぬいぐるみですが、重要なキーワードになっていますよ。
――ものすごく気になりますね。あと、彼女の服装は寝間着のようにも見えますが……?
安保 寝間着ですね(笑)。

●レヴェナントはかなり手強いです

――ロトンの姿はゾンビを彷彿とさせますね。
川田 動きや習性などは、これまでの『バイオ』に登場したゾンビそのものですね。もちろん、t-ウィルスやC-ウィルスに感染したゾンビとは異なる存在ですが。
安保 ロトンは動きは遅いですが、噛み付かれるとダメージが大きく、足止めを食らうため、決して油断できない相手です。
岡部 それと、けっこう数が多いんですよ。このあたりもゾンビに似ていますね。
――なるほど。バリー編は弾薬が多いとはいえ、ロトンを片っ端から倒していたら足りなくなりそうで怖いですね。
安保 ちなみに、死んだふりもします。
――(笑)。レヴェナントは、見た目がすでにヤバそうですね。こちらのクリーチャーは、どんな動きをするのでしょうか?
川田 いまから安保が実演します(笑)。
安保 関節をいくつか外さないと無理(笑)。イメージとしては、あやつり人形的な、ふつうの人間とは異なる動きをしますね。今回のイラストは腕が複数生えていますが、個体によってさまざまなタイプがいます。
――このイラストは、右腕が2本ありますが……。
安保 腕が複数あるもののほかにも、個体ごとにさまざまなバリエーションのものが存在します。形状によっては、重心を取りにくくてフラフラするような動きのレヴェナントもいます。
川田 「動きが遅いのかな?」と思いきや、急に素早く動き出したりもしますね。
岡部 レヴェナントはロトンと違って大勢で襲ってくることはないのですが、単体でも手強いクリーチャーです。
――これまでのシリーズ作でいうと、ハンターやリッカーのような位置づけですか?
安保 はい。ボスキャラクターというわけでもなく、何回も出てくるのですが、1体1体がかなり手強いという……。
川田 仮に、こいつが何体も出てきたら絶望感を味わいますよ、というくらい強いです。
岡部 そのため、弾薬にモノを言わせてガンガン突き進むよりは、攻略をじっくり考えてから倒しにいくべき相手ですね。

●クレアとバリーは出会えるのか?

――エピソードの流れやボリュームについても知りたいです。
安保 東京ゲームショウ 2014で試遊できた範囲は、エピソード1のクレア編の一部分だけです。もっとボリュームがありますよ。
岡部 クレアとモイラの探索が節目まで進んだところで、これまでのおさらいをする映像が入ります。そこで、後に続くバリー編はこういう話なんだ、とわかることになります。
――バリーがモイラのために島に乗り込むという流れは、『コード:ベロニカ』のクリス編を思い出させますね。
安保 『コード:ベロニカ』のオマージュを含めたシーンになります。『コード:ベロニカ』のクレア編とクリス編のように、本作でのクレア編とバリー編では、同じ場所でも環境は大きく異なっているかもしれません。
――なるほど。クレアとモイラは収容所からの脱出を目指して、バリーとナタリアは外から救出に来るわけだから、すぐに出会いそうですが……そんなに簡単ではない?
川田 『バイオ2』みたいに、どこかですれ違ったりするかもしれませんね。
安保 ネタバレになってしまうので、ハッキリと言えないことばかりですが、どんどん続きが気になる内容とだけお伝えしておきます。
岡部 プレイヤーの皆さんどうしで、次週の展開をアレコレと想像して盛り上がっていただくことも、エピソディック配信ならではの楽しみかたですからね。
――テレビドラマっぽいですね。そういえば、主要キャラクターの日本語キャストも発表されましたが、それぞれどのような経緯で決まったのでしょうか?
川田 クレア役の甲斐田裕子さんは、CG映画『バイオハザード ディジェネレーション』で演じていただいたクレア役が非常にぴったりと感じていたので、今回もお願いしました。新キャラクターのモイラは、“快活で生意気にも見える反面、繊細さがありトラウマも抱えている”といったイメージの声を出せる方を捜していたところ、藤村歩さんがピッタリだったんです。
――なるほど。バリー役の屋良有作さんは、『バイオハザード HDリマスター』でもバリー役を演じていらっしゃいますね。
川田 はい。バリーはシリーズ古参のキャラクターで、“シブくて家族思い”という設定から、屋良さんしかいないと思いました。そしてナタリア役は、“守ってあげたくもあり、ミステリアスさも持つ”キャラクターです。この二面性を表現できる方ということで、悠木碧さんに演じていただいています。

●レイドモードのマップはストーリーモードの流用ではありません

――今度はレイドモードについてお聞きしたいのですが、販売スタイルがエピソディック配信の本作では、どのタイミングからレイドモードが遊べるようになるのでしょうか?
安保 レイドモードはエピソード1から収録されていて、エクストラモードという形で、本編の進行とは別に独立したモードとして遊ぶことができます。エピソード2以降をダウンロードしていくと、ステージやキャラクターなどが追加され、遊べる範囲がどんどん拡大していく……という仕組みですね。
岡部 前作『リベレーションズ』では、ストーリーモードで立ち寄ったことのある場所が、レイドモードのステージとなっていました。でも、今回は違います。
――ストーリーモードのマップデータをそのまま使っているわけではないと?
岡部 はい。レイドモード用に、ステージを組み直しています。どのようなマップなのかはまだ言えませんが、孤島以外の場所がレイドモードの舞台になるかもしれませんね。
――では、たとえば前作の“クイーン・ゼノビア号”がステージになる場合も……?
川田 その可能性もあります(笑)。ちなみに、レイドモードの開発は前作と同じスタッフが担当し、かなり気合を入れて作っています。
安保 マップだけでなく、プレイヤーキャラクターもかなり手を加えています。まず、前作にはなかった要素として、スキルシステムを取り入れました。各キャラクターにはスキルのスロットがありまして、そこに割り振ることで、キャラクターのカスタマイズが可能です。スキルの種類は豊富で、共通のスキルもあれば、キャラクターごとに用意された固有のスキルもあります。
岡部 キャラクターのスキルは出発前の編成画面でセットします。編成画面では、スキルの付け替えなどが可能です。
――奥が深そうですね。レイドモードでは、どんなキャラクターが使えるのでしょうか?
川田 現在公開しているのは、クレアとバリーのほかに、コンプリートシーズンなどに収録されるハンクとウェスカーがいますが、そのほかにもさまざまな人物が登場します。
岡部 ちなみに前作『リベレーションズ』同様、武器のカスタマイズもあります。パーツの種類が豊富になっているほか、パーツとパーツを組み合わせることもできます。
――なるほど。やはり、武器の中にはレアなものも用意されていたり……?
安保 エピソディック配信第1弾の時点でも手に入るレアな武器は用意していますし、第2弾以降もどんどん武器が追加されていきます。それから、クリーチャーには属性の要素もあります。また、防御を得意とする敵などもいます。
――ダメージを与えにくい敵には、有効な属性の武器を使うといった感じでしょうか?
安保 はい。火炎瓶を使うと早く倒せる敵がいる……といった具合に、どのパーツをセットするかで難度が変化します。
――戦術を考えるのがアツそうですね。

●なぜエピソディック配信に?

――最後に、本作をエピソディック配信とした理由や狙いをお聞かせください。
岡部 ファンの皆さんからもよく聞かれるのですが、“ドラマ”として楽しんでいただける作りを突き詰めた結果なんですよ。テレビドラマは毎週1話ずつ放映していきますから、続きが気になるもどかしさに加えて、友だちどうしで「今週のアレすごかったね」とか、「この先、コイツが裏切るんじゃない?」といった会話も楽しめますよね? それと同じ感じですね。もちろん、ディスク版が出るまで待ってから購入すれば、これまで通りのスタイルでもプレイできます。どちらのメディアでも楽しんでもらえるように作っているのですが、「次回はどうなるの?」と言うLIVE感は、エピソディックならではの味わいなので、是非お得なコンプリートシーズンを購入して、毎週配信されるエピソードを楽しんでいただくのがオススメですね。
――なるほど。細かいところまで配慮が!
岡部 クレアとバリーのそれぞれの視点での物語に加えて、レイドモードもあり、盛りだくさんになっています。シリーズ最新作として、皆さんに満足してもらえるものを目指していますので、楽しみにお待ちください。


バイオハザード リべレーションズ2
メーカー カプコン
対応機種 PS4プレイステーション4 / PS3プレイステーション3 / XOneXbox One / X360Xbox 360 / PCWindows
発売日 2015年2月18日配信開始予定(各エピソードは毎週水曜日に配信、シーズンパスおよびコンプリートシーズンパスは2015年2月18日配信開始予定、ディスク版は2015年3月12日発売予定)
価格 エピソード単品版は各741円[税抜](各800円[税込])(Xbox One版は各780円[税抜](各842円[税込]))、シーズンパスは2500円[税抜](2700円[税込])、コンプリートシーズンパスは3240円[税抜](3500円[税込])(Xbox One版は3280円[税抜](3542円[税込]))、ディスク版は4990円[税抜](5389円[税込])
ジャンル アクション・アドベンチャー / サバイバルホラー
備考 Xbox 360版は単品とシーズンパスのみ プロデューサー:岡部眞輝、ディレクター:安保康弘、シリーズプロデューサー:川田将央

(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

※画面は開発中のものです。