第3回を観る前に……ニコニコ生放送“ファイナルファンタジーXIVチャンネル”新兵たちはどこまで成長したか?_01

トラブルからスタートの第1回

 “ファイナルファンタジーXIVチャンネル”は、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)に触れたことのない女性タレントの皆さんを起用して、彼女たちの成長を追いながら『新生FFXIV』に触れたことのない視聴者にタイトルの魅力を伝えていくというコンセプトのニコニコ生放送のプログラム。ゲームのサービス開始1周年を記念した14時間生放送の1コーナーがルーツだ。
 厳しいスタートだった初回、少しプレイが形になり始めた第0.5回を踏まえ、2014年11月7日放送分は第1回と銘打ち、インテル クラブエクストリームが協賛する正式放送となった。

 記者が収録現場に着いたのは放送開始の15分前。すでにプレ放送が始まっており、出演者たちもゲームの設定や身だしなみ、そして進行について最後のチェックを進めていた。

 進行役は前回同様、秋乃けいさんと『新生FFXIV』宣伝チームのアニー先輩こと白杉氏。秋乃さんは『新生FFXIV』公式のルガディン女性コスプレイヤーであり、すっかり『新生FFXIV』プレイヤーにはおなじみとなった人物。プライベートなプレイでも、ゾディアックウェポンストーリーをモリモリ進めており、ゲームに対する知識の深さ、臨機応変さ、バランス感覚のよさを駆使して番組を切り盛りしてくれているのだ。一方、大きな体を落ち着かない感じで揺する白杉氏は、いくぶん緊張気味に見える。番組の成否が氏にダイレクトに問われるからだろう。

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 この本番寸前のタイミングで、じつはトラブルが発生。新兵のひとり、夏江紘実メンバーの使用しているノートPCに不具合が起き、プレイ画面が表示されなくなったのだ。放送開始までもう数分もない。焦る夏江さんに放送スタッフたちが、なんとかするから不具合を意識しないで進めるようにと声をかけ、やがて番組は拍手とともに始まった。

 まずは新兵たちの自己紹介。よく通る声とフレンドリーな応答が魅力の小池美由メンバーは格闘士だ。レベルは18になったという。マシンの不調を感じさせない笑顔と前向きな姿勢が好感を呼ぶ夏江紘実メンバーは幻術士Lv21になっていた。吉本芸人のスパイク小川暖奈メンバーはネット環境がないところから始め、やや低いLv9の弓術士。ここから巻き返すと宣言し、大きな目で強いまなざしを見せた。

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 第1回は以上の3人によるチャレンジとなったのだが……、新兵は4人のはず。じつは葉月ゆめメンバーがこの回はVTRでの報告のみの参加となったのだ。だが彼女は4人でもっともレベルの高いLv29の剣術士。VTRの中でLv30になり、鎧(ヘヴィアイアンアーマー)じゃ顔が見えないので、「私もお揃いのかっこうに」と言いつつビキニ姿を披露するサービスぶり。

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▲「カラダはカンストしてますね」。(秋乃)

 だが視聴者のコメントはなかなか厳しく、新兵たちの歩みのゆっくりぶりに対しての苦言が多い。ここで白杉氏が真剣な課題を新兵たちに提示した。それは、第2回の放送までにジョブを取得し、12月末までに物語のエンディングを迎えることを目標にするというもの。出演している新兵たちも、そろそろゲスト気分から脱してゲームに真剣に向き合うことが、いちばん求められていることであり、自分たちと同じ初心者に「触れてみようかな」、と思わせることが自分たちの真の課題であることを肌で感じ始めている。それが何よりゲームそのものの楽しさを伝えることになるからだ。

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 一方、神妙な面持ちの新兵たちの足もと、カメラの死角では、スタッフたちが夏江メンバーのPCから映像出力が取り出せないかと試行錯誤している。現場と調整室とのあいだでインカム越しに連絡が飛び交い、トラブルなど微塵も感じさせない絵作りをしていた。プロの仕事だ。

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第1回ということで

 番組は第1回ということで、あらためてエオルゼアについての勉強会となった。クイズ形式で新兵たちにあれこれ質問し、これからゲームを始めようとしている視聴者とともに学んでいく算段だ。質問は、種族の呼び名、ジョブについて、ロールの役割についてなど基礎的なもの。新兵たちはおおむね理解していたようだが、「タンクの役割は?」という質問に対し、小川「囮!」、「DPSの役割は?」という質問に対し、小池「後ろから攻撃するのがDPSの役割です!」などユニークな回答もチラホラ。

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▲秋乃さんによってSTR、DEX、VIT、INT、MND、PIEなどパラメータの解説も交えつつ、フィジカルボーナスが振られていない新兵たちに、クラスに合った振りかたが教えられていった。

 また、このころには、夏江さんのマシンから映像が引き出され、外部モニターに表示させることで映像が見えない問題は解消された。さすがだ。

F.A.T.E.に挑むが……

 ここで実践コーナーと称し、いよいよゲームプレイへ。小川メンバーのレベルが低いので、秋乃さんがタンクで参加し、まずはパーティを組んで彼女のレベルを上げることに。ところが小川メンバーのいる中央森林でF.A.T.E.に挑もうとすると、行く先々に人が集まりすぎて大混乱の様相。仮に挑んでも、状況がわからないままF.A.T.E.は数秒で終了してしまう。そこで一行はベントブランチに戻り、今度はギルドリーヴを受けることにしたのだが……これもまた周囲にはたいへんな人の数。だが敵に対しての干渉はないので、なんとか無事みんなでリーヴを達成し、ここで前半が終了となった。

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自作PCに挑むルガねえさん

 休憩中は、『新生FFXIV』推奨PCを秋乃さんが自作する新コーナー“秋乃けいの自作PCをつくろう!”のVTRがお披露目に。料理番組風にキッチンで、インテル製のパーツを使い、3回にわたってPCを自作しようとするコーナーだ。
 自作は初めてという秋乃さん。だがVTR編集のしかたも手伝い、そつなく組み上げているように見える。マザーボードにCORE i7とリテールのCPUクーラーを挿したところでこの回は終了した。

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 このVTRを見た白杉氏は、年に1回程度PCを組むという自身の趣味を語りながら、アルミホイルを敷いて、裸で金属を握って放電させてから挑むと告白。ただしパンツを脱いでPCを作るのは自制し、穿いてCPUを扱ったという。そんな他愛ない会話のあいだも、新兵たちはゲームを必死に進めていた。

サスタシャに挑戦!

 後半戦は「パーティバトルについて学ぼう!」をテーマに、新兵たちが“天然要害 サスタシャ浸食洞”に挑む企画でスタート。ただし、小川メンバーはレベルが足りていないので、再度F.A.T.E.を活用してレベル上げに励むことにし、ナイトの秋乃さん、格闘士の小川メンバー、弓術士の白杉氏、幻術士の夏江メンバーという構成で突入となった。

 このプレイも見どころがいろいろあったが、白眉は秋乃さんによる新兵たちへのアドバイス。「敵にマークを付けるので、その順番に敵を攻撃してください」、「私のHPが半分くらいになるまでケアルはいらないから攻撃していいよ」、「貝から攻撃を始めましょう。貝が閉じると攻撃が効かないし、つぎに開いたときに敵が出てくるから早めに倒そうね」などに加え、プロテスの効果と時間を説明したりなど、とにかく懇切丁寧。視聴者も秋乃さんを「嫁に欲しい」など絶賛していたのが印象的だ。

 ここで白杉氏が小川メンバーの様子をうかがうと、着々とクエストを進めている模様。見れば、小川メンバーの周囲をぞろぞろと冒険者たちが取り囲んでいる。ケアルやストンスキンでバックアップされるままだが、これはこれでグングンとレベルが上がりそうだ。

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 一方、サスタシャ潜入チームは、扉のスイッチを押してクァールタイプのチョッパーとの戦いに。秋乃さんのタンクと夏江メンバーの好ヒールでバトルは安定。チョッパーを倒し、続くマディソン船長も難なく追い払う。

 ここでも秋乃さんは、宝箱からの戦利品獲得についてNEED、GREED、PASSの違いや、小池メンバーに連撃を敵の背面から当てるといいという説明をする。「敵の足もとのサークルの、途切れているほうが後ろだよ。後ろから攻撃を当てると強いよ」という秋乃さんのひと言で、遠隔DPSばかりプレイしている記者は、レガシープレイヤーなのに、、切れ込みが背後にあることを初めて意識した。

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 さて一行はいよいよダンジョンの大ボス戦に突入。秋乃さんが周囲を見渡し、怪しいところを探すことが重要とアドバイス。白杉氏は、小池メンバーにトドメのリミットブレイクを指示。
 そのバトル、メンバーたちが止められず、増え続けた増援の敵視を集め続けた秋乃さんが倒れるという波乱を終盤に見せるが、小池メンバーの「マジLB!!」の声とともに放たれたリミットブレイクのダメージもあり、無事にボスを撃破。クリアとなった。

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▲小池「よかった! お母さんにLINEする!」。夏江「来てよかった!!」。

 報酬のアコライトハーフグローブを夏江メンバーがゲットしたところで、小川メンバーの待つベントブランチへ皆で移動。集合写真をMandragoraサーバーの皆さんと撮りながら、この日のゲームプレイは終了となった。

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▲小池「すごくレベルが上がってる。いつの間にか。うれしいな!」

つぎはジョブを目指して

 ダンジョンに入って、レベルがいつの間にか上がっていたことに気をよくした小池メンバー。「自分の役割が見えてきた気がしました」と“ただ触れる”から成長をし始めた夏江メンバー。ダンジョン潜入には参加できなかったが、エンディング到達を肝に銘じてがんばるという小川メンバー。「次回には、全員ジョブでプレイできたら」と願望を白杉氏が述べ、第1回はお開きとなった。

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▲放送終了後に記念撮影。小川メンバーは、つぎの仕事へと急ぎ退出している。