編集部のマスコット、その声の正体は……
2014年4月10日に発売された、アークシステムワークスのプレイステーション Vita/プレイステーション3用ソフト『魔都紅色幽撃隊』。本作の中で重要な役割を果たすキャラクター“夏服の少女”は、週刊ファミ通やファミ通.comで活躍している3代目ゲーマーズエンジェル、一木千洋ちゃんが演じている。
ここでは、「霊を題材にしているゲームだけど、自分に霊感はまったくない……」という一木ちゃんのインタビューをお届け。ゲーム発売後だから言える秘話も飛び出すかも!?
3代目ゲーマーズエンジェル
一木千洋
Chihiro Ikki
■一夜の夢のような大阪ひとり旅
――本日は、『魔都紅色幽撃隊』収録時のエピソードや思い出をうかがいたいと思います。よろしくお願いします。
一木 よろしくお願いします! 収録当時の思い出ですか……『魔都紅色幽撃隊』は、東京のスタジオではなく、大阪のスタジオで収録することになったのですが、マネージャーに「一木ちゃん、大丈夫? ひとりで大阪に行ける?」ってものすごく心配されて(笑)。私は「えーっ、大阪行っていいんですか、やったー!」って、すごくはしゃいでました。
――小旅行気分ですね(笑)。
一木 はい(笑)。でも、浮かれてばかりもいられなくて……収録のとき、大阪の専門学校に通っている声優志望の子たちが見学にきたんです。今井監督が、「君たちの先輩だよ」という形で私のことを紹介してくれたんですけど、恐れ多くて。すごく緊張しました!
――それは緊張しますね! 収録後は、大阪を観光されたんですか?
一木 いえ、その日は水曜日で、ファミ通LIVEがあったので帰らなきゃいけなかったんです。なので、大阪にいたのは夢だったのかな? と思うぐらいの時間しか滞在していないんですけど……ファミ通LIVEのみんなが「お帰りなさい」と迎えてくれたのがうれしかったです! そうそう、帰りの新幹線に乗る前、駅でたこ焼きを買ったんですけど、「車内で食べてはいけません」というシールが貼られていたので、新幹線の中では食べられなくって。「食べられないよ~!」とツイッターで嘆いたら、皆さんが慰めてくれました(笑)。
■生気を抑えて演じた夏服の少女
――今回演じた“夏服の少女”というキャラクターについて、教えてください。
一木 こんなかわいらしい女の子を演じるのは初めてで、めっちゃうれしかったです。そういえば、幽霊を演じるのも初めてです! 初幽霊!!
――演じるうえで、心がけたことはありますか?
一木 幽霊なので、あんまり生き生きとした感じの子ではないんだろうな、と思いまして……イラストでも、笑っていませんし。収録には、私の生気を全力で抑えて挑みました。それで、テストの収録でオーケーをいただいて、「やったー!」と思ったら生気が出てしまって、本番の収録で「ちょっと生き生きしすぎています」と言われてしまいました(笑)。演技については、自分の中でガチガチに作っていったというよりは、監督と相談しながら、“儚げ”なイメージを大事にしつつ、作っていきました。
――夏服の少女は、登場するシーンこそ多くありませんが、とても重要な役割を果たすキャラクターですよね。
一木 そうなんです、それを聞いてとてもうれしくて。「重要なんだ、がんばろう!」と思いました。渾身の儚さで、でも心の中で気合いは入れて!
――この子は、主人公たちが通う高校の4階に出現しますが、一木さんは高校時代、校内のどんな場所にいましたか?
一木 うちの高校は、校舎がふたつあって、校舎どうしをつなぐ渡り廊下が2階にあるんです。その渡り廊下にずーっといました! 日当たりがいい日は、ずっとそこで友だちと話をして。「授業がわからない」とか、「部活の調子が……」とか、そんな話をしながら。3年生のときは、渡り廊下で英単語帳を開いて勉強していましたよ!
――では、もし一木さんが霊になったら、渡り廊下に出現するかも……?
一木 そうですね、でも冬の渡り廊下は寒いので、もうちょっと暖かいところに出たいです……。
――霊だから、寒さは感じないと思いますよ(笑)。
一木 あっ、そうでした(笑)。
――ほかに、学校の中で好きなスポットはありますか?
一木 購買が大好きでした。お昼の前に買って、放課後になってからも買って。ずっとパンを食べてました! 夕隙社の皆さんは、放課後に焼肉を食べていてうらやましいです。ついていきたい!
■シークロアの声は、一木ちゃんの声だった!
一木 ところで私、夏服の少女以外にも演じたキャラクターがいるんですよ。
――えっ、そうなのですか?
一木 夕隙社のネコちゃん、シークロアを演じたんです。ただ、収録したときは「容量などの都合でカットされてしまうかもしれないけれど……」と言われていたので、シークロアの声が自分の声だと知ったときは「きゃーーーっ!」って喜びの声を上げちゃいました!
――ネコを演じるのは……?
一木 初めてです! 初ネコ! ネコを飼ったことがなかったので、収録の前の日にネコの動画を見て、「ネコはこういう風に鳴くんだな……」と研究したり。それから、妹に「ネコを演じるから、聴いて!」と聴いてもらったら、めっちゃダメ出しされて。「人間は、ネコをあやしているときの声が、いちばんネコっぽいんだよ」とアドバイスしてくれたので、ふたりでネコがその場にいると仮定して、「にゃ~、にゃ~」と練習して、本番に臨みました。
――渾身のネコですね!
一木 でも、最初のテイクでは、「ちょっと、おっさんネコみたいになっているので……もうちょっとかわいらしく」と言われてしまいました(笑)。20パターンぐらいの鳴き声を、一生懸命演じて。自分の中のネコを出しつくしたので、終わったときは、ぜーぜー息があがっていました。シークロアの鳴き声、ぜひ聴いてください!
■一木ちゃんのお化け屋敷エピソード
――一木さんは、学校で霊を見たことはありますか?
一木 ぜんぜんないんですよ! 私、本当に霊感がなくて。周囲で金縛りが流行ったときも、私はあわなくて。
――金縛り、流行ったんですか!
一木 周りの友だちが「昨日、金縛りにあってさー」って言うんですけど、私は夜はグッスリ眠れていて、「みんな、ずるい」と思っていました(笑)。
――よく眠れるのがいちばんですよ(笑)。
一木 (笑)。あ、幽霊の話ではないんですけど、小さいころにお化け屋敷に妹と入ったら、あまりに怖くって、途中にあった非常口から出ちゃって。入口でスタッフの方が数えた人数と、出口で数えた人数が合わなくなって、ご迷惑をおかけしてしまったことがありました。それから、大学生のとき、友だちとテーマパークのお化け屋敷に行きまして。恐怖を忘れるために、みんなでアニソンを歌いながら歩いて、やっぱり皆さんに迷惑をかけてしまいました(笑)。
――(笑)。アニソンが聴こえてきたら、お化け役の人のほうが驚いちゃいそうですね。では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
一木 たくさんの魅力的なキャラクターがいる中で、名前はないものの重要なキャラクターである夏服の少女を演じさせていただけて、とってもうれしいです! 夏服の少女がどのように物語に関わってくるのかを楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします!!
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魔都紅色幽撃隊
メーカー | アークシステムワークス |
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対応機種 | PS3プレイステーション3 / PSVPlayStation Vita |
発売日 | 2014年4月10日発売 |
価格 | 各6800円[税抜](各7344円[税込]) |
ジャンル | アドベンチャー・RPG / 学園 |
備考 | ダウンロード版は各6296円[税抜](各6800円[税込])、監督・脚本:今井秋芳、キャラクターデザイン:倉花千夏、オープニングテーマ:植松伸夫、プロデューサー:金沢十三男、田口和憲、エグゼクティブ・プロデューサー:和田康宏、開発:トイボックス、ナウプロダクション |