ネタバレなしでリポートします
『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下『新生FFXIV』)の大型アップデート、“THROUGH THE MAELSTROM 混沌の渦動 FFXIV PATCH 2.2”(パッチ2.2)が3月27日に公開される。これに先立ち、スクウェア・エニックスは報道関係者を招いての体験会を開催。目玉コンテンツのひとつ、真リヴァイアサン討滅戦を初めてお披露目したのだ。
注目のバトルコンテンツを、ファミ通コネクト!オンの記事担当者がプレイ。その模様をレポートしていく。
皆さんこんにちは。ファミ通コネクト!オンで『新生FFXIV』の記事を担当している、ライターのMainaiと申します。今回は、幸運にも蛮神リヴァイアサンといち早く戦える役得に与ったので、その興奮を皆さんにおすそ分けするべく、私が体験した内容をご報告したいと思います。
とはいえ、パッチがリリースされる前に読者の方々の楽しみを奪うわけにはいかないので、ネタバレは極力排除! どのような雰囲気でバトルが展開されていくのかを、いくつかの項目に分けてお話していきます。
大海原に浮かぶ四角い船がリングとなる
バトルの舞台となる船は、正方形よりも少し縦長で、広さはかなりのもの。おそらく、端から端へ魔法を着弾させることは距離的に不可能でしょう。また、甲板の中央に怪しげな装置が設置されています。後述するギミックに関係するものなのですが、これを上手に作動させられるかどうかが、リヴァイアサンとの戦いを左右することになります。なお、先日公開されたパッチ2.2トレーラー「混沌の渦動」でご存知かと思いますが、リヴァイアサンが甲板に巨体を打ち付けるたびに、船が傾きます。傾斜が生じると、冒険者たちは強制的に横滑りさせられるのですが、それが原因で敗戦に至ることはありませんでした。あくまでも、”真”だからでしょうか……?
BGMは和太鼓が中心! 男性の歌声も確認
個人的にとても印象的に残ったのが、リヴァイアサン討滅戦のエリアに入ってすぐに流れてくるBGM。パッチ2.2トレーラー「混沌の渦動」でも流れてきた、あの曲です。テーマはズバリ”和”で、祭祀などで用いられる和太鼓の音色が響き渡ります。すでにご存知の方も多いかと思いますが、この部分の曲にはメロディラインが存在せず、あくまでも和太鼓がメイン。
ひとつひとつの響きが勇ましく、男らしいもなので、「大海原で蛮神を釣り上げる(?)しか生き残る術はない!」と気が引き締まる思いがしました(笑)。ちなみに真タイタン討滅戦と同様、バトルの進行に合わせて曲が段階的に変化します。プレイ会場が賑やかでかすかにしか聞こえませんでしたが、バトル後半は、男性ボーカルの歌声も入ってくるようですよ。
リヴァイアサンは船の外周から顔を出す
討伐対象となるリヴァイアサンは、船の外周から甲板へ顔を突き出した状態で攻撃を仕掛けてきます。一見すると背後に回れないようにも思えますが、リヴァイアサンの後頭部の真下から攻撃すれば、安定して背面コンボを決めることができていました。吟遊詩人のフレイミングアローも同様に、ボスの顔の真下にダメージゾーンを配置することで、問題なくDoTダメージを与えられましたよ。しばらく攻撃を加え続けると、ここでリヴァイアサンは尻尾を海面に露出させ、2ヵ所から攻撃を加えてくるようになります。強大な敵が2方向から攻めてきたとき、どう対処するか。さらに、どちらも一筋縄ではいかない仕掛けがあります。ですが歴戦の冒険者なら試行錯誤の糸口が掴めるでしょう。
さまざまなギミックが順番に現れる!
バトル全体は明確にフェーズ分けされており、リヴァイアサンが海中に潜るたびに、つぎの段階へ進みます。順調に戦いを進められるようになると、今度は船の外周からウェイプスパイン・サハギンが2体出現。息つく暇もなく襲い掛かってきます。
ギミックが登場する順番は、固定のように思えました。イメージとしては、真タイタン討滅戦に近いかもしれません。なかでも注目は、冒頭でお話した船体中央に取り付けられた装置を起動させるシーン。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、確実に言えるのは、機械そのものにターゲットできる部分はなく、ある条件を満たせば起動可能になるということ。
この謎の解明こそ戦いのポイントであり、扱いを間違うとパーティ壊滅は必至。ギミックの妙味が堪能できる部分となっています。参加者どうしで相談して編み出した解法を試し、それが正解であることが判明した瞬間、歓声よりも「なるほど~」という納得の声が室内に響き渡りました。よく考えて作られているなぁ、というのが私個人の感想です。
2回ほど全滅すれば勝てる程度の難度
取材に訪れた各社から集められた8人で即席パーティを組んで戦った結果、2回目で勝利できました。難度でいえば、善王モグル・モグXII世討滅戦よりも少しだけ上、といったところ。私としては、DPSのタイプごとに異なる立ち回りが楽しめる点が気に入りました。それぞれの得意分野を前提とした役割が個別に与えられているので、特定のジョブは不向きといったことは絶対にありません。むしろ、ジョブがすべてバラけていたほうが圧倒的に攻略しやすいと思います。理屈の通ったギミックの数々がコンテンツ全体に張り巡らされており、たとえ敗退した場合でも納得ができる内容でしたよ!
極王の画像入手&オマケを少々……
Mainaiのレポートは以上になりますが、以下に少しオマケを。
パッチ直前に入手した、極王モグル・モグXII世戦のバトル画像も公開します。最初から極王が登場しているうえ、これけっこうヤバげな攻撃が満載ぽいです!
バトルの開放条件と突入の条件は、一部が先行して公開されたパッチ2.2のパッチノートで、以下のように明かされています。
■コンテンツ開放条件
クエスト名 | クロニクルクエスト「極王モグル・モグXII世」 |
レベル制限 | ファイター/ソーサラー レベル50 |
受注場所 | 砂の家 (X:6 Y:4) NPC“ウリエンジェ” |
受注条件 | メインクエスト「邪なる手引き」および「極イフリート討滅戦」をコンプリートしている |
■バトル挑戦条件
レベル制限 | ファイター/ソーサラー レベル50 |
アイテムレベルによる制限 | 平均アイテムレベル80~ |
参加登録人数 | 8人パーティ限定(8人揃った状態でのみ、コンテンツファインダーに参加申請可能) |
制限時間 | 60分 |
最後に蛇足となりますが、リヴァイアサンについて少し。
『旧FFXIV』時代から攻略記事を担当してきた私にとって、リヴァイアサンはとくに思い入れの深い蛮神です。3年以上前の話ですが、『旧FFXIV』版リヴァイアサン討滅戦のリリースに向けて着々と準備が進んでいるさなかに、東日本大震災が発生。開発が一時中断……そのまま『新生FFXIV』のロンチを迎え、現在に至っているのです。その一件は長らく心の隅に引っ掛かっていましたが、このパッチ2.2を迎えるに至って、数年のあいだ深海で眠り続けていたリヴァイアサンがついに覚醒。晴れてプレイヤーの前に姿を現すこととなったのです!
ちなみに、4月2日にファミ通コネクト!オン編集部から発売予定のムック、”ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア通信 Vol.1 パッチ2.1 実践バトルナビ”のなかで、4人のコアメンバーの方々(皆川裕史氏、権代光俊氏、前廣和豊氏、祖堅正慶氏)+吉田直樹さんという豪華メンバーにお尋ねしたインタビュー記事を掲載しています。
そのなかで、真リヴァイアサン討滅戦の曲に関する秘密を、サウンドディレクターの祖堅さんに教えていただきました。たぶんその秘密は、記事を読まないと絶対に気づかないと思います(笑)。
ほかにも、ユーザーインターフェース(UI)誕生の裏に隠された苦悩や大迷宮バハムート:邂逅編第五層でバトルチームが想定していた”正攻法”など、いまだから語れる秘話がムックには満載!
パッチ2.1までのバトルコンテンツの攻略法に加え、ジョブごとの実践的な立ち回りの指南も掲載されており、『新生FFXIV』における戦いの知恵が凝縮された一冊となっています。
パッチ2.2を堪能するとともに、このムックもぜひ発売日に手に取ってみてください!