PS4版は多様なニーズに応える作り!  PS4版『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』メディアツアー報告

 『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)のプレイステーション4版は、プレイステーション4本体の国内販売がスタートする2014年2月22日から、希望者全員参加&無料プレイのβテストが始まる。これに先駆け、1月30日にスクウェア・エニックス本社内にて、国内メディア向けにカンファレンスが開催されたのだ。プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏みずからプレゼンテーターとなり、『新生FFXIV』の現状と今後を語ったその模様をお届けしよう。

●盛りだくさんの発表内容

 『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』(以下、『新生FFXIV』)のプレイステーション4版は、プレイステーション4(以下、PS4)本体の国内販売がスタートする2014年2月22日から、希望者全員参加&無料プレイのβテストが始まる。これに先駆け、1月30日にスクウェア・エニックス本社内にて、国内メディア向けにカンファレンスが開催されたのだ。プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏みずからプレゼンテーターとなり、『新生FFXIV』の現状と今後を語ったその内容を、項目別にダイジェストで紹介していこう。


●FINAL FANTASY XIV PlayStation4 トレーラー

※この記事に掲載されている画面写真はすべてPS4版のものです。


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▲冒頭、吉田氏がプロデューサー兼ディレクターに就任してから『新生FFXIV』が発売されるまでの2年9ヵ月間の歩みについての説明が行われた。

●『新生FFXIV』の現状
・現在、日本発のMMOとしては国内最大級のゲームにまで成長している。
・プレイヤーの総人口は、現時点で180万人以上。
・作成された冒険者の総数は671万人。
・2013年8月27日以降の全冒険者のプレイ時間を合計すると、4億1800万時間以上に及ぶ。
・PS4版のリリースに先立ちSteamで販売開始(※すでに2月18日にリリースされている)。

●ゲームコンセプトの確認および総括
・『FF』シリーズのナンバリングタイトルの最新作であることにこだわりを持つ。
・最高のグラフィックスクオリティを維持する。
・RPGとして魅力的なストーリーを提供する。
・ゲームを盛り上げる最高のサウンドを届ける。

 つねに“最新作”であり続けるために、アップデートを通じてさらに前へ進むことの重要性を吉田氏は強調。最高のゲーム体験をプレイヤーに届けることが最大の使命であると語っていた。

将来に向けて目指すべきこと
・カスタマイズ性に優れたユーザビリティの高いユーザーインターフェース(UI)の追求。
・ゲーム機用に特化したゲームパッド専用のUIの改良を継続。操作性のさらなる向上にも努める。
・戦略的でエキサイティングなコンテンツを開発。
・新規プレイヤーのためにMMOのハードルを下げる努力も並行して行う。

 3月公開予定のパッチ2.2で“チャットをしてみよう”というHow to機能が追加されるなど、MMO初心者向けの施策を今後も引き続き継続していくことが語られた。

●プロジェクトをさらに発展させるためのポイント
・つねに革新的かつ挑戦的であること。
・『FF』ファンが望む、あらゆる要素を実現する。
・クロスプラットフォーム展開の拡充を継続する。
・今後新たな言語に対応したバージョンを追加。
・新しいサービス地域の拡大。
・魅力的なパッチを定期的に実施していく。
・驚きに満ちたストーリーを提供する。
・つねに挑戦者であり続ける。

 吉田氏は、「パッチを継続的に届けることがいちばん難しい。しかしそれを成し遂げることで、『新生FFXIV』がつねに最新作のゲームであり続けられる」と説明。アップデートがプロジェクト発展のカギを握ることを強調していた。


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▲『FF』シリーズなので、グラフィックスの美しさはある意味当然。アップデートを通じて、そこからさらに何ができるのかを吉田氏は重視している。

●『新生FFXIV』のつぎの世界戦略
・2014年の夏に中国で正式サービスを開始。

 世界最大のオンラインゲーム市場に国産の巨大タイトルが始めて参入することを宣言。具体的な日程に関しては、当地で運営に当たるシャンダゲームズ(盛大遊戯)と共同で2月下旬ごろ発表予定とのこと。中国のほかにも、現時点で韓国、ロシア、台湾、中東など世界各地からパートナーシップ関係を結びたいというオファーが舞い込んでおり、そのいくつかについてはすでに助走段階に入っていることも明かされた。


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▲今年中に、中国以外のいくつかの地域でも『新生FFXIV』のサービスに関して何らかのアナウンスができる予定とのこと。

●PS4版『新生FFXIV』について
・通常版の価格はパッケージ版/ダウンロード版ともに3394円。特典付きのコレクターズエディションはパッケージ版が10584円、ダウンロード版が5452円(価格はすべて8%の税込)。
・コレクターズエディションには、PS3版発売時に付属していたもののほか、インゲームアイテム“ミニオン:マメットモーグリ”と“マウント:でぶチョコボ”も新たに追加。
・発売に先立ち実施されるβテストは、全世界のPS4ユーザーが対象。
・参加者を絞るための応募や抽選は行われない。PlayStation Storeから無料ダウンロードしたクライアントソフトをインストール。プログラムを起動したあとウェア・エニックスアカウントでログインすれば、そのままゲームが始められる。
・オープンβテストフェーズ1は2014年2月22日から3月3日まで。新規キャラクターを作成したうえでプレイ可能。フェーズ終了後にそのデータは消去される。
・オープンβテストフェーズ2は、2014年4月4日から4月7日まで実施予定。既存のプレイデータを引き継いだうえでのプレイが可能で、これ以降データ消去は行われない。
・PS4版を予約した人向けのアーリーアクセスは2014年4月11日から4月13日まで行われる予定。なお、PC/PS3版のコレクターズエディションを購入済みのプレイヤーに、“ミニオン:マメットモーグリ”と”マウント:でぶチョコボ”がPS4版発売日の4月14日に無料でプレゼントされる。このため各種特典を目的にしてPS4版を買い直す必要はない。


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▲旧CE版所有者には、ミニオン:マメットモーグリとマウント:でぶチョコボは、4月14日にモグレターで送付される。

●PS4版ならではの魅力と特徴
・ハードの性能を最大限に活かした圧倒的なグラフィックスのクオリティ。
・PC版をもとに、PS4本体向けに徹底的な最適化を実施。同程度のPCでゲームを起動した場合と比較した場合、明らかにPS4版のほうが絵の質が高い。
・同時キャラクター表示数の圧倒的なまでの多さ。200体以上の冒険者が画面に現れた場合でも、クオリティがほぼ維持される。
・1080pのフルHDに完全対応。
・安定したフレームレートに根ざした滑らかなUI。

 吉田氏がカンファレンス内で実際に述べていたことだが、『新生FFXIV』はこれまでスクウェア・エニックスの手が届かずにいた国内外の各賞を受賞した作品。その最大スペック版が家庭用テレビで楽しめる意義は大きい。

●PS Vitaを利用したリモートプレイ


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・通信速度が速いため、PS4本体でプレイした場合とほぼ同じ感覚でプレイできる。
・ゲーム内の各種機能に利用制限を設けない。すべてのコンテンツと機能がPS Vitaで無料で遊べる。
・リモートプレイに特化したキーコンフィグを保存可能。遠隔操作に切り替えた時点で、事前に用意しておいた配列に自動的に切り替わる。

 吉田氏は、テレビの前に縛られることが家庭用ゲーム機にとって不利に働いていると指摘。PS Vitaによるリモートプレイは、その弱点をカバーするための機能という位置付けもあるのだ。

●動画のシェア機能


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・ボタンひとつでライブ映像を発信できる。
・ゲーム中で撮影したスクリーンショットもPSNのフレンドと簡単操作でやり取りできる。

 シェア機能に関してもコンテンツ別の利用制限を設定せず、すべてをリアルタイムで発信可能とのこと。これによりストーリーの核心を突く場面をインターネット上に公開できるわけだが、その際はコメント機能を利用して注釈をつけるなど、ある程度の配慮は必要だろう。

●UIを始めとするプレイ環境の充実


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・リモートプレイを含めて、PS4版はPC版よりもユーザーインターフェース(UI)の選択肢が多い。
・マウス&キーボード操作に完全対応。PC版に実装されているUIがPS4版でそのまま使える。
・カスタマイズ性の高さ。100以上の項目を組み合わせることで、好みの設定で冒険が楽しめる。
・デュアルショック4(ゲームパッド)向けに開発されたクロスホットバーも、最新バージョンの状態で利用できる。
・デュアルショック4のタッチパッドに対応。マウス操作とクリックボタンをここへ割り振れば、さらに快適なプレイが可能。
・SCEのドライバへの対応という条件付きながら、ゲーミング用の特殊なマウス/キーボードにも対応。


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▲吉田氏は「プレイヤーのニーズに対応したUIをすべて用意」と本作のカスタマイズ性の高さをアピールしていた。

 ゲーミング用のマウス&キーボードの対応機種については、ハードの発売元であるSCEに準拠。所持している機種がPS4版『新生FFXIV』で利用可能かどうかは、今後SCEの公式サイトなどで確認できるようになるので、そこで行ってほしいとのことだ。

●各種手続きと料金に関する説明
・PlayStation Plus(有料)へ入会しなくてもプレイ可能。
・PS3版からPS4版への無償アップグレードキャンペーンを実施。期間は2014年4月11日から12月31日までの予定。
・PC版とPS3版で育成した冒険者は、PS4版でそのまま使える。
 期間限定のアップグレードを利用した場合、PS4版で遊べるようになる代わりに、PS3版のプレイ権が失われる(ゲームが起動しなくなる)ので事前の確認が必要。キャンペーンの詳細は、PS4版特設サイトでチェック可能だ。

●PS4版の発売日について
・2014年4月14日に決定。

 この期日を逃すと、14と4で構成された日付は今後100年到来しないという宣伝スタッフの強い意向により、本年4月14日のリリースが決定。開発作業は、発売に向けて追い込み作業中とのこと。

●大型パッチの基本スタンス
・3ヵ月ごとに1回ずつ公開。
・新規メインクエスト/新規インスタンスダンジョン/既存インスタンスダンジョンの高難度版/新規蛮神バトルをパッチごとに毎回リリースする。
・パッチ2.0シリーズでは、大迷宮バハムートとクリスタルタワーを交互にアップデートしていく。
・大迷宮バハムートは、パッチ2.0シリーズ内のどこかのタイミングで完結を迎える。
・装備品などアイテムを継続的に大量追加。
・Lodestoneのフォーラムに寄せられた、UIに関するフィードバックへの対応を引き続き行う。

 これら以外にも、サイドストーリーやカジュアルコンテンツなど、さまざまな要素がパッチごとにリリース予定であることを吉田氏は発表した。


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▲昨年12月に公開されたパッチ2.1に関する説明も併せて行われた。

●次回パッチの詳細に関する説明
・パッチの名称は、『THROUGH THE MAELSTROM “混沌の渦動” FFXIV Patch2.2』(以下、パッチ2.2)に決定。
・メインクエストの分量は、パッチ2.1で公開されたものの1.5倍程度。
・新たなキャラクターボイスを鋭意収録中。
・蛮神リヴァイアサンが姿を現し、人々の脅威となる。
・リヴァイアサン討滅戦については、難度の異なる“真”と“極”の2バージョンを用意。
・超難度の大迷宮バハムート:侵攻編を新たに公開。
・完全新規のインスタンスダンジョンとして、古アムダプール市街をリリースする。
・極王モグル・モグXII世討滅戦を実装。
・ブレイフロクスの野営地/ハラタリ修錬所の両インスタンスダンジョンのハードモードを追加。
・事件屋ヒルディブランドの新シナリオが登場。
・アイテムレベルの上限が大幅に上昇。
・高性能装備を含む新しいアイテムを大量に追加。


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▲パッチ2.2のロゴ。海中を漂うリヴァイアサンがタイトルの背景に描かれている。

 上記のとおり、パッチ2.2に関する発表内容は第12回プロデューサーレターLIVEで公開されたものとほぼ同じ。さらに詳しい情報は、こちらのプロデューサーレターLIVEをまとめた記事を参照してほしい。

 なお、今回のカンファレンスで発表されたパッチ2.2の内容は全体のごく一部。吉田氏によれば、細かい新要素を含めると総量はこの3倍を超えるとのこと。またシナリオに関連して、往年の『FF』シリーズファンが歓喜するシーンも数多く盛り込まれていることが明かされた。パッチ2.2の踏み込んだ内容については、このメディアツアー直後に吉田氏にインタビューしたこちらの記事を参照のこと。

 最後に、出席したメディアを前に吉田氏が挨拶。『新生FFXIV』を愛するすべてのファンに向けて、本作のさらなる飛躍を誓っていた。

吉田氏のコメント:
各方面のご協力のおかげで、MMOというジャンルの中では短期間で一定の成果を挙げられたと思っています。これほど多くの熱いファンがついてくださっているタイトルはなかなかないので、いままでの実績をベースにしつつ、将来へ向けてチャレンジし続けていきたいと考えています。PS4版のリリースは、我々の2014年の最初の挑戦となるので、ぜひ応援をよろしくお願いします。