『英雄伝説 閃の軌跡』を世界最速体験! 歴代『軌跡』シリーズを彷彿とさせるワードが登場するイベントシーンや奥深いバトルをリポート_01

 2013年7月7日に都内某所で行われた日本ファルコムのイベント、“『英雄伝説 閃の軌跡』×「プレコミュ」先行!トールズ士官学院オープンキャンパス”で、2013年9月26日に発売予定のプレイステーション3/プレイステーション Vita用ソフト『英雄伝説 閃の軌跡』の最速体験が可能だった。

 本記事では、そのプレイリポートを週刊ファミ通編集者の乱舞吉田がお届け。『英雄伝説 閃の軌跡』の試遊台は、プレイステーション3版とプレイステーション Vita版が用意されており、機種によって違う内容が体験できた。
【↓イベント全体のリポートはこちら】
『英雄伝説 閃の軌跡』×プレコミュ先行体験イベント “トールズ士官学院オープンキャンパス”をリポート!

プレイステーション3版はイベントシーンがメイン

 
 プレイステーション3版のゲームをスタートすると、“1204年8月31日”と表示され、エレボニア帝国にあるトールズ士官学院が襲撃されるシーンに。ここでは、本作の主人公であるリィンを始めとする特科クラス≪VII組≫の生徒9人、担任のサラ・バレスタイン教官、ナイトハルト少佐の姿が確認できた。しばらく会話シーンが続いたあと、ふた手に分かれて列車砲の起動を食い止めるミッションが始まり、キャラクターを操作できる場面に。コントローラーの△ボタンを押してキャンプメニューを開いてみると、リィン、エマ、ユーシス、サラ、ラウラ、ガイウスの6人パーティーで、そのうちの4人が戦闘に参加できることを確認。キャラクターのレベルは、リィンが49となかなか高め。すでに、キャラクター固有技の“クラフト”を複数習得しているなど、成長している様子。

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 パーティーメンバーのデータをひと通り確認したあとは、いよいよバトルを体験……したのですが、バトルに関しては後述のプレイステーション Vita版のほうで詳しく書きます。ほぼ一本道のダンジョンを、ファランクスJ9などの機械兵器の敵を倒しながら奥へ進むと、ボスクラスの巨大な敵が2体出現。これを倒すと、列車砲が起動するイベントが発生し、体験版は終了となった。

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 この体験版で少し気になったのが、各キャラクターの名称ではなく、リィンは“黒髪の少年”、ナイトハルトは“金髪の軍人”といったように、会話シーンで表記されていたこと。おそらく、本作の冒頭シーンのイベントなのだろう。ボスへたどりつくまでのダンジョンの構造がシンプルで、かつ短かったことからも、この体験版は本作の冒頭シーンである可能性が高いと思われる。

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 また、イベントの会話内では“クロスベル”や“鉄血宰相”というワードも確認できた。クロスベルと言えば、『零の軌跡』や『碧の軌跡』の舞台となった自治州であるし、鉄血宰相と言えばエレボニア帝国のギリアス・オズボーンのことであることは、シリーズのファンにはおなじみ。そして“列車砲”と言えば、『碧の軌跡』で、帝国軍がガレリア要塞の戦略級兵器である列車砲を撃つシーンが思い浮かぶ。これらのことから、今回のプレイステーション3版のイベントは、『碧の軌跡』の第4章で起きた出来事の一部を、別の視点から描いたものだと予想。

プレイステーション Vita版はバトルが中心

 
 プレイステーション Vita版を始めると、いきなりダンジョン内からスタート。場所は、“旧校舎 地下・第6層”。ダンジョンを探索する前にパーティーメンバーを確認してみると、リィン、アリサ、フィー、ラウラ、エリオット、マギアスの6人。リィンのレベルは51と、プレイステーション3版よりも若干高め。キャラクター固有技のクラフト、導力魔法のアーツなども、なかなか充実している状態だ。

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 ダンジョンに突入する前に、もうひとつ確認。スタートボタンを押すと、ダンジョンのマップが見られる。このとき、右スティックでカメラ視点が操作でき、LRボタンで拡大縮小が可能。旧校舎・地下は、けっこう入り組んだ構造になっていて、通路や部屋のほか、階段もあり、立体的に構成されていた。マップの全体像を見渡しても、下のフロアへと続く階段へのルートは見つからない。ここで悩んでいてもしかたがないので、とりあえずダンジョンを探索することに。

 ダンジョン内では、パーティーのリーダーを操作して移動することになる。ダンジョン内には敵が徘徊しており、敵に接触するとバトルとなる(シンボルエンカウント方式)。移動時には、○ボタンを押すとリーダーが剣を振るなどのフィールドアタック(攻撃動作)を行え、敵と接触する前に攻撃を当てると敵を気絶させることがあった。そして気絶した敵に接触することで、バトル時に先制攻撃や奇襲攻撃が行える。この先制攻撃や奇襲攻撃は非常に効果的なので、できるだけ狙っていきたいところだ。

 また、ダンジョンの移動時には、Lボタンでリーダーの切り替えが可能で、リーダーごとに攻撃のアクションや効果が異なっていた。今回の体験版で使いやすかったのが、ラウラ。ラウラでフィールドアタックを成功させると、かなりの確率で敵を気絶させられたからだ(ただし、あまりにも強かったので、製品版では調整が入ると思われます)。

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 バトルが始まると、画面左に表示されているATバーの順に行動が可能。そして、パーティーメンバーに行動順が回ってきたときには、画面中央にリング状のコマンドが表示され、攻撃やアーツ、クラフトなどの行動を選択することになる。いちばん多用することになるのが“攻撃”なのだが、このとき武器の属性で敵の弱点属性を突くと、一定の確率で“体制崩し”が発生する。体制崩しが発生したら、パートナーが追加攻撃をしてくれるリンクアタックのチャンスだ。制限時間内に対応したボタンを押すことで、追撃やラッシュ、バーストが発動できる。敵へ与えるダメージを増やせるので、この体制崩しを積極的に狙っていくことが、本作におけるバトルの基本になりそうだ。ちなみに、敵を攻撃する前に、□ボタンで敵の弱点属性を調べることができるので活用すべし。

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 通常の攻撃だけでなく、アーツやクラフト、Sクラフトも試してみました。簡単に説明すると、アーツが魔法で、クラフトが必殺技、そしてSクラフトが超必殺技といった感じ。バトル中に発動させるには、EP(エネルギー)やCP(クラフトポイント)が必要になり、本来は戦闘中に敵に攻撃をヒットさせたり、ダメージを受けることでポイントが溜まっていく。ところが、今回の体験版では、EPとCPが満タンの状態でダンジョンに挑めました。そう、いきなりアーツやクラフトが使えたのです!

 まずは、アーツについて。攻撃や回復、補助など、さまざまな効果を持つものが存在。今回の体験版では、敵全体を攻撃できるアーツが大活躍しました。つぎに、クラフト。クラフトも複数の敵をまとめて攻撃できるものが単純に便利でしたが、敵のステータスを下げたり、状態異常にしてしまうものが地味に役に立ちましたね。そして、Sクラフトですが、これはド派手な演出プラス特大ダメージとあって、まさに一撃必殺の技。ただし、使用時にすべてのCPを消費してしまうデメリットもあるので、ボス戦やパーティーが全滅しそうなときなど、ここぞというタイミングで発動することになりそう。

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 いろいろな攻撃手段を試しながらバトルをくり返してダンジョンを探索していると、ところどころにスイッチのような仕掛けが。それに触れると、橋がかかったり、壁が移動したりして、いままで行けなかった場所への道が切り拓けました。このダンジョンでは、パープルウーズやスターラムダ、ゴーストソウルといった敵が出現。宝箱を調べたら、敵に襲われたこともありました。

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 今回、プレイステーション3版とプレイステーション Vita版を体験して感じたのは、本作『英雄伝説 閃の軌跡』のバトルは、奥が深そうだということ。攻撃やアーツ、クラフトなどを選択して戦うだけなので、すぐに理解できます。ですが、それぞれの効果をより有効に活用しようとすると、武器の属性、敵の弱点属性、クラフトの補助効果、効果をアップさせる装備品など、さまざまな要素を考慮する必要があり、奥の深さに気づかされます。考えて手を尽くせば、それだけメリットが生じ、バトルをより早く、より効果的に展開できるのですから。バトル後のボーナスも重要です。ノーダメージやスピードキルなど、特定の条件を達成すると、得られる経験値にボーナスがつくので、結果早くキャラクターをレベルアップさせられるんですよ。この『英雄伝説 閃の軌跡』、そうとうやり込めるゲームに仕上がりそうなので、発売日が楽しみになりました!