Xbox 360は2012年も豪華ラインアップが
現地時間の2月29日~3月1日の両日、アメリカ・サンフランシスコにて“Spring Showcase 2012”が開催された。毎年春先に行われることが恒例となっているこちらのイベントは、世界の取材陣を対象に、その年のマイクロソフトのタイトルラインアップを披露すべく行われるもの。会場では、Xbox 360のパッケージソフトやXbox LIVE アーケード向けを中心に、Windows PhoneやPC用など全部で30タイトル近くが出展。2012年のタイトルラインアップ戦略が明らかにされた。会場では、初発表、新情報解禁のタイトルが目白押しで、活気のあるものとなった。カタログ風に出展タイトルを紹介すると以下の通りとなる。
■Xbox 360
『Darksiders II』(THQ)
『ドラゴンズ ドグマ』(カプコン)
『Forza Horizon』(⇒記事はこちら)
『Forza Motorsport 4』(⇒記事はこちら)
『ギアーズ オブ ウォー 3』
『Halo 4』(⇒記事はこちら)
『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』(カプコン)
■Kinect for Xbox 360
『Dance Central 2』
『Fable: The Journey』(⇒記事はこちら)
『Kinect ラッシュ:ディズニー/ピクサー アドベンチャー』
『Kinect スポーツ: シーズン2』
『Kinect スター・ウォーズ』(⇒記事はこちら)
『Mass Effect 3』(エレクトロニック・アーツ)※海外版はKinect対応
『Tiger Woods PGA Tour 13』(エレクトロニック・アーツ)
『重鉄騎』(カプコン)(⇒記事はこちら)
■Games for Windows
『Microsoft Flight』
■Windows Phone
『Carcassone』
『Civilization Revolution』
『DoDonPanchi』(怒首領蜂)
『Gerbil Physics』
『GeoDefense Swarm』
『Pinball FX 2』
『Pro Evolution Soccer 2012』(ワールドサッカーウイニングイレブン2012)
『Shoot 1UP』
『Sid Meier’s Pirates』
『Wordament』
■Xbox LIVE アーケード(コントローラー)
『Bloodforge』
『Deadlight』
『Counter-Strike: Global Offensive』
『Joe Danger: The Movie』
『Fable: Heroes』(⇒記事はこちら)
『Minecraft』
『Quantum Conundrum』
『South Park: Tenorman’s Revenge』
『Tony Hawk HD Pro Skater HD』
『Trials Evolution』
■Xbox LIVE アーケード(Kinect)
『Diabolical Pitch(ディアボリカル・ピッチ)』
『Wreckateer』
『Forza Horizon』や『Fable: Heroes』といった会場で初お披露目されるタイトルから、『ギアーズ オブ ウォー 3』、『Forza Motorsport 4』、『Kinect スポーツ: シーズン2』、『Dance Central 2』となど、人気作のダウンロードコンテンツの初お披露目まで、出展タイトルはバラエティー豊富。何よりも壮観だったのは、マイクロソフトの誇る人気シリーズが軒並み顔を揃えたこと。2012年の充実ぶりを予感させる豪華ラインアップと言えるだろう。
どのような意図で“Spring Showcase 2012”が開催されたのか? ここでは、グローバル市場のマーケティング部門を取り仕切るマイクロソフト グローバル・マーケティング・ディレクター、スティーブ・バイナー氏の言葉に耳を傾けてみよう。
Xbox 360は、ライフサイクルの中でもっとも成熟した年になる
――まずは、“Spring Showcase 2012”のご感想を。
バイナー 2011年はXbox 360にとって質量ともに最大の年になりました。本日開催される“Spring Showcase 2012”は、2012年にリリースされるタイトルについて、“舞台裏で何が起きているか?”を紹介するものです。ひとつ自信を持って言えるのは、「2012年はXbox 360にとってさらに大きな年になる」ということ。Xbox 360本体の普及台数は全世界で6600万台に達し、Kinectは1800万台です。さらにXbox LIVEも順調で、全体的にXbox 360のビジネスは順調に進んでいると思います。
――では、2012年のXbox 360の方針を聞かせてください。
バイナー いまの勢いを継続させ、インタラクティブエンターテイメントの中心になるためにさまざまなコンテンツを提供していくことです。つまり、『Halo 4』などのブロックバスタータイトルを複数リリースし、『Fable: The Journey』など、Kinectにおける革新的なタイトルを続々とリリースしていきます。一方で、『Minecraft』のようなインディペンデント系のゲームに力を入れることで、ゲームというジャンルに継続的に斬新なタイトルを送り続けることも怠るつもりはありません。
――今年は、『Halo』、『Fable』、『Forza』と、Xbox 360の誇る人気ブランドが勢揃いしますが、これは意識的に揃えたものですか? 2012年はXbox 360の集大成的な年になる?
バイナー その通りです。我々は非常に規模の大きなIPに恵まれており、これからもそれを土台にゲームビジネスを展開していくことは間違いありません。ソフトビジネス的には、「2012年が最大の年になる」というポテンシャルは十分にあると思っています。
――Kinectについて聞かせてください。ディズニーや『スター・ウォーズ』など、ビッグブランドとのコラボが続いてきましたが、つぎなる1手は?
バイナー Kinectは、新しいプレイヤーを数多くXbox 360にもたらしてくれました。今年は、『Kinect ラッシュ:ディズニー/ピクサー アドベンチャー』や『Kinect スター・ウォーズ』などがリリースされるわけですが、それに加えて『Tiger Woods PGA Tour 13』(日本発売未定)のように、マルチプラットフォームタイトルではあるけれど、Kinectだとさらに楽しめる……というソフトもリリースされる。もちろん、『Fable: The Journey』のように、Kinectだけでしか遊べないタイトルもあります。
――ユーザー層を広げるという意味では、ディズニータイトルや『Kinect スター・ウォーズ』でラインアップはひと段落なのですか?
バイナー そんなことはありません。これからもすべての分野で継続的に努力していきますよ。我々はこれまでに達成できたことは満足していますが、つねにそれ以上のことを望んでいます。今年のラインアップを見れば、それがわかってもらえるのではないかと。今日のShowcaseはコアゲーマー向けのタイトルにフォーカスしており、多くのコンテンツをお見せしていますが、今年はまだ始まったばかりです。これからさらにレベルアップしていきますよ。
――今年のタイトルで、個人的にお気に入りのものは?
バイナー 『Halo 4』ですね。なにしろ、マスターチーフが戻ってきますから! とても楽しみです。
――では最後に、日本のXbox 360ファンに向けてのメッセージをお願いします。
バイナー 2012年は、「Xbox 360ファンでよかった」と思える年になりますよ。Xbox 360というライフサイクルのなかで、いまがもっとも数多くのコンテンツを提供する時期にあたると思っています。Xbox 360独占タイトルしかり、Kinect対応タイトルしかり、Xbox LIVE アーケードのタイトルしかり。いわば成熟期にあたるわけです。Xbox 360を遊ぶ人たちにとってはすばらしい年になると思うので、ぜひともご期待ください。
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