『重鉄騎』の発売日が2012年6月21日に決定【Spring Showcase 2012】

ステージは全部で10数種類用意

　現地時間2月29日～3月1日の2日間、アメリカ・サンフランシスコにてXbox 360などの最新作をお披露目する“Spring Showcase 2012”が開催。会場では、カプコンのXbox 360 Kinect専用タイトル『重鉄騎』のプレゼンが、プロデューサーを務める北林達也氏やディレクターの安藤行男氏らにより行われた。

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『重鉄騎』の発売日が2012年6月21日に決定【Spring Showcase 2012】_01 — ▲『重鉄騎』のプロデューサー北林達也氏（左）とディレクターの安藤行男氏（右）。

　『重鉄騎』はコアユーザー向けのKinect専用タイトルということで、欧米のゲームファンのあいだでも注目度が高い。プレゼンではゲーム序盤にあたる市街地のマップとゲーム中盤の砂漠のマップが本邦初お披露目された。コントローラーとKinectという、いわば“ハイブリッド”で二足歩行兵器・鉄騎を操作することになる『重鉄騎』。その魅力は何といってもKinectを駆使しての心憎いまでのアクションの数々。たとえばコックピット内から逃げそうになった兵士を殴りつけて冷静にさせたり、立ち上がってコックピットから体を出して、目の近くに腕を持ってくると望遠鏡の役割を果たす……というのは、昨年の東京ゲームショウ2011でも明らかにされていたが（⇒記事はこちら）、今回の市街地のプレゼンでは、コックピット内に放り込まれた手榴弾を投げ出したり、鉄騎の外に出て倒れた味方をかつぎあげて救助するといったアクションも実装されていることが明らかにされた。「鉄騎を操作するだけではなく、戦場の臨場感を出すというのが本作のテーマでした。没入感のあるKinectならば、それが可能だと思いました」と北林氏。デモプレイを見ていると、戦場のリアルさを再現したかったのだということが伝わってくる。

『重鉄騎』の発売日が2012年6月21日に決定【Spring Showcase 2012】_23 — ▲海外版のパッケージ。

　ちなみに今回のデモでは、コックピット内のクルーのひとりは、東京ゲームショウ2011のときとは別の、女性兵士に変わっていた。「前の彼は、逃げるか、殺されるかしたのでしょう」とのことで、展開によって順次搭乗員が入れ替わるというのも、リアリティー重視のゆえ……と言えそうだ。兵士たちは相当数用意されている模様で、「こいつは頼りになる！」、「こいつは使えない！」といった感情を喚起することで人間臭さを感じさせることも、“戦場のリアリティー”にひと役買うことになりそうだ。

　全部で10数種類用意されているというステージは、必ずしも全部のステージで激しい銃撃戦が展開されるわけではない。ときに比較的おだやかなミッションも用意されており、緩急をつけたステージ構成になっている。たとえば、会場でのプレゼンで披露された砂漠のステージは、オアシスを探して鉄騎で進むという、戦闘シーンのあまりないミッション。鉄騎の上に乗っている兵士たちに水をあげて喜ばれる……などといった人間臭いフィーチャーも紹介された。

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　また、会場では実際に『重鉄騎』を試遊することができた。関係者以外で同作がプレイ可能になるのは、おそらく今回が初。試遊では、復帰した伝説の鉄騎乗りウィンフィールド・パワーズが若い兵士たちともどもメキシコの訓練基地で鉄騎に試乗する……という、チュートリアル的なシーンを遊ぶことができた。とにかくやることが多く、お世辞にも間口が広いとは言えない『重鉄騎』だが、そこはやはり“漢”のゲーム。しっかりと操作を覚えれば、“操縦”しているだけで楽しくなること請け合いだ。

　さて、「ほぼ完成している」という『重鉄騎』は海外では北米は2012年6月19日、ヨーロッパが2012年6月22日に発売されることがアナウンスされた。“Spring Showcase”で配布されたトレーラーを見ると、国内では2012年6月20日発売となっているが、発売元のカプコンに確認したところ、正しくは2012年6月21日発売とのことだ（※［2012年3月6日午前0時30分修正］）。