『アサシン クリード オリジンズ』解禁間近! シリーズが最新作で迎える新たな局面、その進化と感動を皆で分かち合おう【プレイインプレッション】

 2017年10月27日、ユービーアイソフトよりプレイステーション4、Xbox One、PC向けに発売される、『アサシン クリード オリジンズ』。10周年を迎えた『アサシン クリード』シリーズの最新作でありながら、物語の時系列を一気に引き戻し、紀元前49年の古代エジプトを舞台に、アサシンの“起源(オリジン)”を描くという、意欲的な作品だ。そのプレイインプレッションをひと足早くお届けする。

 開発が明らかになって以来、どのようなゲームになっているのか、ただ期待して待っている人も多いだろう。E3やGamescom、東京ゲームショウにUBIDAY 2017と、実際に触れる機会はあったものの、それはほんの一部で、本作が目指す新しい『アサシン クリード』の一端が理解できるくらいでしかなかった。試遊でも、その革新性は十分に実感できていたのだが、本編をプレイしてみて、その輪郭がはっきりした。

 結論から先に言ってしまうと、『アサシン クリード オリジンズ』は、シリーズを通してプレイしてきた生粋のファンも、本作で初めてアサシンの世界に触れる人も、純粋に「これは新しい『アサシン クリード』だ」、「これはおもしろいアクションRPGだ」と断言できる作品になっている。

新しい『アサシン クリード』~戦闘システムの刷新

 新しい『アサシン クリード』……それを顕著に感じるのは、やはり戦闘システムの刷新だろう。スキルを習得する必要はあるものの、近接武器と弓を2種類ずつ装備が可能で、戦闘中にシームレスで切り換え(方向キーを押すだけで可能)ができる。

 近接戦闘用の武器は短剣にメイス、槍、斧、双剣など多彩な種類が用意されており、それぞれでアクションがまったく変わる。たとえば、メイスは一撃が強力だが、モーションが大振りになるので、隙ができやすい。双剣はスピーディーな斬撃が持ち味だが、リーチが短いので、相手の懐に飛び込む必要がある。はリーチの長さが魅力だが、集団相手に斬り回すのは少しコツがいる……と言うように、それぞれの個性を活かして自分なりの立ち回りが実現されている。

 さらに、戦闘で溜まったアドレナリンバーを開放してくり出せる激昂モードで、武器ごとに変わる強烈なコンボが決まったときの爽快感は、いままでにはなかったもの。弱攻撃と強攻撃、ガードと回避、盾を使った受け流しなど、あらゆる行動を駆使して、強敵と戦うときの緊張感、倒したときの達成感は、流動的でアグレッシブな戦闘が楽しめる本作ならではだ。

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 多彩な武器の中でも、特にユニークなのは弓だ。クラシックなスタイルの狩人の弓、矢を連射できる軽装の弓、ショットガンのように複数の矢を同時に放つ戦士の弓、スナイパーライフルの要領で使える食者の弓など、状況に合わせて選択できる弓が多数用意されている。

 弓は中~遠距離用の戦闘に向いており、気づかれないように遠くからヘッドショットを狙えることもあれば、迫ってくる敵を怯ませるために使ったり、弓で徐々にダメージを与えて近接武器に切り換えて一気に片を付けるなど、多彩な効果を発揮する。松明や篝火に矢をかざして、炎の矢を放つなんてことも可能だ。砦に登る敵を弓で次々と狙い撃ち、ラクダに乗って敵陣へ一気に攻め込むという、まるでアクション映画のような戦闘も実現できるのだ。

 もちろん、物陰に潜んで敵を暗殺できるし、上空から敵を奇襲するといった、いままでのアサシンらしい戦いも楽しめる。どう生き残るかは、プレイヤーの選択次第。定石は、プレイヤーの数だけ存在すると言ってもいい。武器ひとつで何もかもが変わるからだ。ただひとつ、間合いは重要なので(多彩な武器を使うのは敵も同じ)、早めに距離感をつかんでおいたほうがいいのは確実だ。

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 戦闘だけでなく、この世界で生きるために重要となるアビリティも、本作は独特なシステムとなっている。アビリティは、“ウォリアー”、“ハンター”、“予言者”の3方向に分かれたスキルツリーで構成されている。ウォリアーは近接戦闘向けのスキル、ハンターは弓や相棒“セヌ”の能力強化系のスキル、予言者は道具を使ったさまざまなアプローチを可能にするスキルが揃っている。

 それぞれのスキルは細かいフローでつながっているので、単純にアビリティポイントを消費して習得していけば強くなるものではない。自分のスタイルに合わせて、好きなように習得できるのがポイント。プレイを重ねていくうちに、遠距離攻撃が好きになったらハンターを強化していけばいいし、違うと思ったら別のスキルを習得すればいいのだ。

 ウォリアーには、前述のアドレナリンを消費して武器の力を開放する“オーバーパワー”を強化し、敵が使用していた武器をほかのターゲットに投げつける“オーバーパワー&スロー”や、盾を構えた状態で走って行く手を遮る敵をなぎ倒す“シールドチャージ”など、とにかく正面から真っ向勝負がしたいパワープレイヤーには必須のスキルが揃う。

 ハンターは、各種弓の強化(狩人の弓を強化すると盾による防御を崩せるなど、効果はそれぞれ違う)以外にも、相棒の鷲“セヌ”の行動を強化したり、敵の暗殺に成功するとボーナスXPが獲得できるといった、隠密系が好きなプレイヤーにはうってつけのスキルがある。

 予言者のスキルには、自分よりランクの低い動物を眠らせ、手なずけて追従させられる“動物使い”(動物や敵を眠らせる“スリープダーツ”の習得が必須だが)、視界を遮ったり付近の敵を気絶させられる“煙幕”など、少しトリッキーな内容のスキルが揃うので、技巧派のプレイヤーには向いているだろう。

 武器とスキルの選択、その組み合わせで、プレイヤーの立ち回りは無限に広がると言っても過言ではない。どの方向に育成させるかで、体験は大きく変わる。アビリティポイントは、RPGのようにバエクがレベルアップすることで獲得できるが、大量に入るものではないので、どのスキルを習得しようか、悩ましいところだろう。序盤に習得できるスキルは、プレイスタイルに関わらず有益なものが揃っているので、気に入ったものを習得して、いろいろ試していくといい。歴戦のプレイヤーなら、一方向に特化して育成するのもアリだ。最終的にはすべてのスキルを習得できる。

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新しい『アサシン クリード』~濃密な古代エジプト

 話を古代エジプトに移そう。古代エジプトと訊いて思い浮かべるものは何だろうか? 

 ピラミッド、スフィンクス、ミイラ、ファラオ、太陽信仰、スカラベ……人それぞれだろうが、これらすべてが本作に登場する。そして、かのクレオパトラにプトレマイオス、カエサルにポンペイウスといった、誰もが知る歴史上の人物。エジプトとローマの関係。史実を取り込み、徹底的な調査に裏付けされた事象と組み合わせて、とてつもないリアリティーを生み出す。その手腕は、シリーズを愛するプレイヤーならご存じだろう。本作でも如何なく発揮された手腕は、誰も実際に知ることはできないのに、「本当はこうだったんだろうな」と実感させる古代エジプトを現出している。

 物語については、ネタバレになるので説明は省略するが、序盤から驚きの場面が続くうえに、バエクの戦いの動機、そしてエジプトを覆わんとする“古き結社”の闇が明らかになっていく展開は、さすが『アサシン クリード』というものなので、期待していい。

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 また、オープンワールドの広さも緻密さも過去最大であり、フィールドは砂漠一辺倒ではなく、要所に遺跡や墓墳、集落などが散在している。

 始まりの地となるシワを筆頭に、個性的な都市は広大かつ複雑な構造で探索し甲斐があり、昼夜で姿を変える営みも見ているだけで興味深い。たとえばシワとアレキサンドリアでは、「同じエジプトなのか」と驚かされるほど、その様相、文化、人々、構造が異なる。一方は古代エジプト文化の色が濃く、もう一方は古代ローマ文化の影響が強い。都市ひとつとっても、そこに個性が存在するのは、探索への意欲を掻き立てる。

 なかでも遺跡の探索は、ちょっとしたトラップが仕掛けられていてパズルを解くような頭の使い方が求められることもあって、見かけたら入口を探さずにはいられないはず。それぞれの場所にロケーション目標が設定されており、有益なアイテムが入手できるので探索もムダにならない(目標をクリアーすればXPも獲得できる)のもうれしい。

 マップを開けば、広大なフィールドのあちらこちらに探索可能なスポットが散在していることがわかる。そこに何があるのかは、実際に行ってみないとわからないが、目前に巨大な遺跡が現れたときの興奮は、インディー・ジョーンズのような探検家気分だ。探索範囲を広げれば広げるほど、そこかしこに新たな何かが生まれる。そこへ向かえば、クエストが始まることもある。道中でハイエナに襲われる場合もある。何が起こるか、誰も予想できない。これぞ大冒険、という体験ができることは約束できる。

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新しい『アサシン クリード』~自由度の高いクエスト

 クエストに関しては、メインとなるストーリーを追うクエスト以外に、膨大なサブクエストが存在する。内容は多種多様で、目的の暗殺もあれば、行方不明の人間を探し出す、書物を所有者に返すなど、バラエティに富んでいて、飽きることはない。クエストが新たなクエストにつながることもあり、どれだけの数が収録されているのか、まったく想像できないほどだ。

 ひとつだけ紹介すると、ある鍛冶工が道具を没収されたので、取り返してほしいと頼まれる。道具は兵士の砦にあるので、まずはセヌを使って、上空から砦にいる兵士、目的の道具がある場所にタグを付ける。周囲を観察して、誰にも見つからない潜入経路を見つける。茂みに隠れながら、口笛で徘徊する兵士の注意を惹いて、茂みの中で倒していく。目的の場所まで進むが、そこで兵士に見つかってしまう。いったん引いて、体勢を整えようかと思ったら、兵士が篝火を焚いて、増援を呼ぼうとしている。あわててその兵士を倒し、隠れるのも難しくなったので、あとは真っ向から戦うことにする。目的の道具を奪取する前に、敵の隊長と勝負する。なかなか手強いうえに、ほかの兵士も加わってきたので混戦になる。アサシンらしく屋根に速攻で上り、上から弓で兵士を倒していく。隊長を倒し、道具も取戻し、ついでにロケーション目標であるお宝もゲットして、道具を鍛冶工に渡す。喜ぶ鍛冶工から、好きな武器もしくは盾をひとつ選んで持っていけと言われる。メイスを選んでクエストクリアー。この濃さで、序盤に発生するサイドクエストのひとつなのだ。

 このように、サイドとはいえ、それぞれが濃厚な内容となっていて、それなりの時間もかかるが、得られる体験も報酬もかけがえのないものだ。フィールドを行き来するようなクエストもあるが、高速移動(ファストトラベル)も可能だし、動物に乗って設定した目的地まで自動で移動するオートドライブ機能もあるので、移動で苦労することはない。上で紹介したクエストのアプローチは自分のものであって、正解ではない。プレイヤーごとに、まったく異なるアプローチとなるのもおかしくないのだ。

 これ以外にも、ユニークなミッションやシビアな目的を課されるものなど、じつにたくさんのクエストが登場する。もし途中で別の行動に移りたくなったら、クエストをキャンセルしてイチからやり直す必要はないので、別のクエストに移行しても問題ない。アプローチも進めかたも、すべてプレイヤーの自由だ。

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 長々と書き連ねてきたが、最初にお伝えした通り、本作はシリーズファンなら「こんなシステムになったのか!」という驚きを感じられると思う。水中を泳ぐ感覚はいままでにはなかったし、カバやワニに襲われたときの恐怖といったら、それこそシリーズでは体験できなかったものだ。

 初めてシリーズを体験する人は、ここまで有機的にあらゆる事象がつながったオープンワールドはなかったと思っていただけるはずだ。戦闘だけではない、物語と探索のおもしろさも含んだ『アサシン クリードオリジンズ』でしか成し得ないゲームの魅力を、思う存分、堪能してほしい。

 2017年10月27日、10年にもわたって世界中を魅了してきた『アサシン クリード』シリーズは、確実につぎのステージへと駆け上る。記念すべきこの瞬間を、できるだけたくさんの方々と共有したい。

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 ちなみに、いまの段階でより具体的なゲーム情報を知りたいなら、ユービーアイソフト公式で配信された番組『アサシン クリード オリジンズ 発売直前生放送!』を見てほしい。日本語版のゲームプレイ、日本語吹き替え版のバエク役を務めた福山潤氏とカエサル役を務めた大塚芳忠氏をゲストに迎えたトークで、より詳細な内容がわかる。これで購入を決めるのも手だ。

text by コンタカオ

この記事の個別URL

『アサシン クリード オリジンズ』特設サイト-the Newest Origins-

UBI SOFT 公式サイト

『アサシン クリード オリジンズ』公式サイト

●GAME SPEC

タイトル:『アサシン クリード オリジンズ』
ハード:プレイステーション4、Xbox One、PC
メーカー:ユービーアイソフト
発売日:2017年10月27日(金)発売予定
価格:8400円[税抜](9072円[税込])
ジャンル:アクション・RPG
CERO:18歳以上のみ対象

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