WRC10 FIA世界ラリー選手権(PS5)のレビュー・評価・感想情報

過去の名車に乗って走れるのがうれしく、50周年記念モードで伝説的なレースに挑むのも気分が高揚する。コ・ドライバーの日本語ボイスを選択できるのもありがたいね。また、“イマーシブボイス”をオンにすると、コ・ドライバーの指示以外の声も再生され、臨場感が高まるのも何気にいい。これらにより、ドライビングや既存のモードの変化はささやかながら、前作との差異をしっかり感じられる。

週刊ファミ通1716号より

腕前に応じた調整を自動判断・設定してくれるものの、一瞬のペダルワークやミスがスピンにつながる車体挙動の繊細さは、本作の大前提。コ・ドライバー音声の日本語対応（男性のみ）にありがたみを感じるには、一定以上の腕前が必要です。ラリーの歴史に思いを馳せられる“50周年記念モード”の存在はいいですね。プレイステーション4版は、シーン遷移時の読み込み時間の長さが気になりました。

週刊ファミ通1716号より

間を置かずに登場した新作ですが、基本的には前作と大きく変わらない印象。キャリアに歴史的に有名なラリーが組み込まれているのが特徴的で、ST185セリカに乗れるのはうれしい人も多いはず。回頭性のよいマシンを操縦するのは楽しいけれど、狭い林道での姿勢制御はリアルすぎて修行が必要なレベル。PS5版はアダプティブトリガーが活かされており、パーシャルといった微妙なペダルワークがやりやすい。

週刊ファミ通1716号より

待望の日本語音声が入ったことでより走りやすくなっただけでなく、孤独な戦いであるラリーの寂しさが薄まって、体感的にコースを攻める楽しさがアップ。50周年記念モードで往年のレジェンドカーやコースが追加されているのもうれしい。最新シーズンの4つのラリーの追加とともに、前作に引き続き入った日本コースなど、質＆量ともに増しているが、前作との発売日の間隔が短すぎるような……。

週刊ファミ通1716号より