オープンワールドとミステリーアドベンチャーの組み合わせがユニークだけど、それ以上に物語の舞台設定や登場キャラがエキセントリック。独特の言い回しなどもあって、話の内容がなかなか頭に入ってきづらい部分もあるが、不思議なムードを味わいながら、みずからの足で島を歩いて捜査を進めるのは好奇心を掻き立てられる。告発する相手を自分で選べる仕組みもいいし、オシャレな音楽もステキ。
週刊ファミ通1712号より
楽園ムード満点なシティポップ風サウンドをバックに、絶妙に生活感がない街並みをぶらつき、アイテム収集。これだけで満たされる情感がありますが、事件捜査の体で徐々に明らかになる、退廃的な世界の全容に、好奇心をくすぐられます。UIは決して快適とはいえず、高度な推理を期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、プレイ中、浮世から気持ちよく離脱できる作品であることは間違いありません。
週刊ファミ通1712号より
シュールな島を、オシャレな曲とともに巡るのは、ゾクゾクする体験。全域に隠すように散りばめられた証拠集めは少し億劫だけど、奇妙な世界を隅々まで見て回りたくて、足が進みます。もったいぶったセリフ回しと翻訳調とがあいまった難解さは、マイナスにもプラスにも作用。裁判パートでは解読に時間がかかり、テンポが損なわれる場面もありますが、物語には謎めいた魅力を付与しています。
週刊ファミ通1712号より
聞き込みと証拠集めで犯人を突き止める2D推理アドベンチャーの王道捜査スタイルを、オープンワールドステージで行えるのが新鮮。証拠をまさに地道に“足で稼ぐ”ため、高低差が豊富かつ広大な島で、音楽やコレクトアイテム集めを含めた“歩くこと”自体を楽しめるかどうか。寄り道で中断されがちな捜査ゆえに、捜査内容の進捗状況や、重要キャラのアリバイや現在地などが常時確認できるのはいいね。
週刊ファミ通1712号より