高品質の映像と、キャストの演技を取り込んだリアリティー溢れるドラマは、とても見応えがある。不安を倍増させるカメラのアングルやサウンドの効果も見事。反面、ビックリ系が多いホラー演出で「またか」と感じることも。豊富な選択肢やシナリオの分岐で、くり返し遊べる作りなのはいいが、周回プレイを快適にする機能が揃っていないのは難点。ホラーをマルチプレイで体験できるのはユニークな試み。
週刊ファミ通1618号より
行動選択をするごとに登場人物の気質や相関関係が変化するシステムは、サスペンス映画のいち観客の無責任な願望が叶うかのよう。説得力ある映像面も相まって、初回プレイでは文句なしにワクワクします。文章自体は秀逸ながら視認性が低い日本語字幕を追いつつ、急に出現するQTEに対応するのは至難の業。リプレイ関連の利便性も低く、映画をメタ視点で楽しむ姿勢がないと、周回プレイはキツそう。
週刊ファミ通1618号より
ムービーを観ているだけの時間が長いのですが、よくできたお話にググッと引き込まれて、まったく退屈しません。各登場人物の視点で進む物語が適宜切り換わり、全員の立場を体験することになるのがおもしろい。未来予知を頭に置いて判断を導き出したり、発見から真相を解明したりと、プレイヤーが関与できる部分も充実。「つぎはもっとうまくやれる!」と、すぐに2周目にチャレンジしたくなります。
週刊ファミ通1618号より
舞台、ストーリー展開、カメラアングルのそれぞれが持つ怖さの相乗効果で、恐怖が倍増。ムービーに自然かつ突然に挿入されるQTEが、緊張感を否応なしに高め、中盤以降は息つく暇がない。5人の操作キャラが、プレイ中に違和感なく切り換わるのも地味にすごい。選択肢も多く、生死や人間関係すら変わるマルチエンディングなので、怖いけれどくり返しプレイしたくなる。抑えめの価格設定もナイス。
週刊ファミ通1618号より