ゲーム中は、テキストによる説明がほぼ行われず、試行錯誤をくり返して進めていくことになるが、そこが本作を楽しめるかどうかのポイントになるかと。R2ボタンを押し込む強さを調整しながら歌い、植物や動物をコンタクトを取るシステムは非常に独創的だし、アーティスティックで美しいグラフィックも○。若干酔いやすいカメラワークと、シビアさが要求されるアクションは、ちょっと気になりました。
週刊ファミ通1527号より
幻想的な夜の森の情景に心をつかまれます。主人公を始め、動物たちも、みんな神秘的でありつつもキュート。言葉で説明されることのないストーリーにも興味をそそられます。それぞれの動物の言葉を覚えて歌声を使い分け、ほかの動物たちと歌うことによって心を通じ合わせ、仕掛けを解いていく仕組みがステキ。木を素早くよじ上って高所から滑空したりといったアクションも、なかなかに心地よし。
週刊ファミ通1527号より
動植物との共鳴は、アクション面でもサウンドとしても心地よい仕組み。オーロラのような色彩の自然はただただ美しく、少々迷いやすくもあるのですが、歩き回るのが苦にならないほど。かわいい小鳥によるガイドも、孤独な主人公を励ましてくれます。物語はぼんやりとしか見えてきませんが、プレイヤーのセンスオブワンダーを呼び起こす作品。雰囲気に惹かれて“ジャケ買い”できる価格もグッド。
週刊ファミ通1527号より
アナログ操作の微妙な力加減でくり出す“歌”で、ほかの動物とコミュニケーションを取るシステムが、光と影が作り出す美しすぎる箱庭世界の森をさらに神秘的なものに。正体不明の魔物が、冒険に恐怖と緊張感をもたらす。説明を極力排し、プレイヤーが“感じる”ことを重視したゲームデザインも世界観にマッチ。3Dアドベンチャーの基本を押さえた作りながら、そこで待っている体験はオンリーワンです。
週刊ファミ通1527号より