クロスレビュー
平均
マフィアを題材にしているだけあって、攻略キャラどうしで敵対し、血なまぐさい展開もあるハードなストーリーが個性的。プロローグの後、すぐに個別ルートが始まり、各キャラの立ち位置も大きく異なるので、周回プレイ時にほかのルートではどうなるのかと、興味がかき立てられる。他者視点のエピソードが発生する“MSシステム”は、おもしろみのある仕組みだが、それについての解説は欲しかった。
週刊ファミ通1551号より
ときに温かく、ときに冷酷なマフィアの世界。いくつもの思惑が交錯する中で驚きの真実へと向かう物語は、痺れるような甘い恋愛を味わえる一方、なす術もない過酷な状況に翻弄されて、ハラハラの連続。かなり血みどろでエグいです。アイキャッチシステムがないうえに会話だけで分岐の判断が難しいため、没入感を削がれがち。バッドエンドでなくても心をえぐられる描写が多く、好みが分かれそう。
週刊ファミ通1551号より
複数の勢力、そしてそれぞれに属する人物どうしの均衡がふとしたきっかけで崩れる危うさが魅力。文字通り“サバイバル”の様相を呈する物語の中で展開する恋愛シーンにも独特な艶っぽさがあります。ルート攻略に関するそのものズバリなヒントこそないものの、利便性の高いシーン呼び出し機能を駆使することで、適度に戸惑いつつ道を切り拓いていけます。空間の広がりを感じるBGMも聴き応えアリ。
週刊ファミ通1551号より
危険な男たちが醸し出すワルな色気と、ときおり顔をのぞかせるやさしさにあてられっぱなし。パートナーごとにガラリと変わるシナリオにドキドキ。主人公と別の視点で出来事をのぞき見る“MSシステム”が、物語に深みを与えています。同システムや選択による影響は少々わかりにくい部分もあり、攻略的にはお話の展開が腑に落ちないこともありましたが、運命に翻弄される感じはよく出ています。
週刊ファミ通1551号より
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