クロスレビュー
温かみを感じさせる色使いや、やさしさが伝わってくるようなタッチのグラフィックがステキ。異なるキャラの視点でつぎつぎと語られていく群像劇は、最初こそ少々戸惑うけど、各キャラの心中が深く描かれるので、物語を進めるほど没入感が高まり、現代編と過去編のふたつの時代で構成された物語に惹き込まれます。本編を補完する“想いの軌跡”が追加されたのも、ファンにはうれしいポイントかと。
週刊ファミ通1520号より
世界観と、それにマッチした音楽や演出など、作品の雰囲気がステキ。序盤の“シロハネ”編はまったりとしているので、退屈に感じる人がいるかもしれないが、全容が見えてくる終盤の展開には胸がいっぱいに。複数のキャラの視点で話が進む群像劇の形式がうまく作用しているし、とにかくかわいらしいココの存在も、感動に拍車を掛けています。物語を補完するシナリオが追加されているところもいいね。
週刊ファミ通1520号より
物語がとにかくすばらしい。現代のお話と、劇の題材となる歴史的事件のつながりがじつに巧妙で、どんどん引き込まれてしまう。キャラクターたちも魅力的で、とくに人形のココの愛らしさにノックアウト。“クロハネ”編では、彼女の純粋さが悲しい出来事を際立たせ、思わず目頭が熱くなる場面も。ルートによっては、終盤が少し駆け足に思えるけど、全体的に描写が丁寧で、ボリュームもかなりのもの。
週刊ファミ通1520号より
物語の主観キャラがコロコロ変わるため、各場面の印象が散漫になりがちではありますが、牧歌的なファンタジー世界を地理的、歴史的に旅する感覚そのものは魅力的。声優陣も豪華で、群像劇としても十分惹きつけられます。タッチスクリーン長押しでオートモードがオンになるなど、ちょっとしたところで気の利いた便利機能が充実。周回プレイ必須のストーリー構成は、やや冗長に感じる人もいそうです。
週刊ファミ通1520号より
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