学園もの+特殊能力を持つ登場キャラという、ギャルゲーではわりとよく見られる設定なのだが、全体的な完成度が高く、エンディングまで一気に進めたくなるおもしろさがある。とくに、ヒロインと敵対して戦闘したり、ルート分岐のために復讐度を上げる構成もいい。我が強くて饒舌な主人公は、得てしてうざい存在になりがちだが、本作ではそうはなっておらず、存在感がうまく出ているのがナイス。
週刊ファミ通1520号より
主人公の個性が強く、中二病的なセリフがつぎつぎに出てきたりと、かなりクセのあるキャラではあるが、イヤな感じはせず、なかなか魅力的。戦闘の演出がもうちょっと凝っていればなおよかったが、異能力バトルを描く物語はワクワクします。ただ、個別ルートの終盤で、ちょっと尻すぼみに感じられるものもあるかな。新たな展開が楽しめる追加エピソードが収録されているのは、喜ばしいポイント。
週刊ファミ通1520号より
イチャラブな学園ものかと思いきや、異能力バトルや駆け引き、さらにはシリアスな面もあったりと、ひと味違う物語。主人公も、ほかにはない変態チックな濃い魅力がある。立ち絵にも躍動感があり、勢いを感じさせる演出がストーリーのテンポをさらによくしている。ただ、独特な言い回しが多めなのは、やや好き嫌いが分かれるか。シナリオをチャプターごとに選べるなど、便利な機能が揃っています。
週刊ファミ通1520号より
序盤の穏やかな学園生活と、復讐に主眼が置かれた中盤以降のシリアス展開の落差が、エンターテインメントとして効果的に機能している印象。声優さんの美声によって際立つ、主人公の“知的で礼節をわきまえた変態っぷり”がステキです。タッチ操作に対応した操作性のよさと、シナリオセレクト画面で確認できる攻略ヒントの親切さによって、PC版を未プレイの人でもストレスなく遊べる点はいいですね。
週刊ファミ通1520号より