バンダイナムコエンターテインメントより、プレイステーション5、Xbox series X|S、PC(Steam)にて発売予定の『SYNDUALITY Echo of Ada』。発売予定日や価格、販売形態は未定となっている。
そして今回、『SYNDUALITY Echo of Ada』のクローズドβテストの開催が発表された。下記の日時で募集・テストがおこなわれ、参加者はゲーム序盤のシステムやバトルをひと通り楽しめる。
■クローズドβテスト日程
- テスター募集期間:2024年3月5日~3月19日
- クローズドβテースト開始日時:2024年3月28日
それに先駆けて、クローズドβテストバージョンが試遊できるメディア体験会が実施された。本記事ではその試遊レビューをお届け。なお、バトルの仕組みや詳細は、以前の試遊記事でお伝えしているので、ぜひそちらもチェックしてみてほしい。
※詳細はファミ通.com関連記事をチェック!
クローズドβテスト版のプレイ映像をチェック!
メカ×サバイバル×TPS!
『SYNDUALITY Echo of Ada』は、人型メカ“クレイドルコフィン”に乗り込み戦うオンライン専用三人称視点アクションシューティング(TPS)。
プレイヤーはアンドロイド型パートナー・メイガスとともに、地上で物資を奪い合いながら戦闘を進めていく。ほかのプレイヤーと戦うPvP要素もあるが、ステージにはNPCの敵も同時に存在する“PvPvEシューター”となっている。
対戦ゲームではあるがはっきりとした勝敗は存在せず、プレイヤーそれぞれが物資を持ち帰ることができればバトル終了。何度も出撃をくり返しながら、アイテムなどを集めていくサバイバル系のTPSだ。
以前の試遊ではアクションのみが体験可能で、敵対NPCたちやプレイヤーとの戦いをくり広げながら、物資を持ち帰るまでの流れを味わうことができた。
メディア体験会ではクローズドβテスト参加者と同様にオープニングムービーからゲームがスタート。ゲーム開始序盤のチュートリアルから、ステージに出撃する前の準備段階で何をするのか、準備と出撃をくり返す本作の基本的なゲームサイクルが体験可能だった。
メイガスのクリエイト
ゲームが始まると、まずは自分のメイガスのクリエイトがスタート。メイガスはカスタマイズが可能で、搭載されたAIの性格や型はある程度決まっているが、細かく外見を変更可能。テスト版では女性型と男性型の2種類が選択できたが、製品版ではさらに種類が増えるとのこと。
カスタマイズでは衣装、髪型、メイクなどを調節していく。
これらはゲーム中でも、メニュー画面から変更できるようになっていたので、最初は深く考えずにクリエイトしてしまってもいいだろう。また、カスタマイズのプリセットもいくつか用意されていた。
衣装はゲーム中の収集要素にもなっているようで、さまざまな種類が用意されていた。中には“割烹着”なるユニークなアイテムも。
ガレージでできること
ゲームはガレージで行う準備パートと、探索エリアへ出撃するバトルパートを行き来しながら進めていく。ガレージは、プレイヤーの拠点となるメインメニュー画面だ。
依頼の受注
まずは出撃時の目標となる“依頼”を受注する。
さまざまな勢力から依頼が届き、目標を達成すると報酬が獲得できる。これらは基本的には報酬目的のサブクエストといった感じだ。
ただし、ゲーム序盤はストーリーやゲーム進行をサポートする内容にもなっていて、ある意味チュートリアルの役目もある様子。
また、依頼画面では“賞金首リスト”を見ることができ、指名手配されているプレイヤーがランキング形式で表示されていた。指名手配は、ほかのプレイヤーを倒す、“プレイヤーキル”を続けていると発生するようだ。
改築
初期のガレージは超オンボロで、施設はもちろんのこと壁や床も使えないレベルの最低状態。プレイヤーは出撃して得たアイテムなどを使い、自分のガレージを“改築”して生活水準をアップしていく。これが本作においての大きな目標になっている。
ガレージを改築しないとアクセスできない項目も多く、ゲーム進行には必須の要素となっている。改築を行うことでシステムが解放されたり、メイガスの機能が向上するなどその効果はさまざま。説明を見る限りでは、見た目だけが変化する飾り的な改築の要素もあった。
クラフト
改築で“クラフトライン”を作ると、アイテムクラフトが可能になる。こちらも出撃で集めたアイテムなどを使って作成する。消費アイテムから機体のパーツ、武器なども作成可能だった。
クラフトと改築は、作成時に30分などの作成時間が存在し、待機する必要がある。ただし、ゲーム内マネーを払えばその時間をスキップしての即時作成もできた。
機体パーツや武器はショップ購入や依頼などからも得られるが、おもな入手手段はクラフトになりそうだ。
エリア探索の体験リポート
体験会では、もちろん探索エリアへの出撃も体験。初期機体を使用して、探索や対人戦などをひと通り味わうことができた。
以前のメディア体験会では、いきなりプレイヤーキルをしてしまった筆者。その罪悪感もあって今回は大人しめにプレイ。体験会での本格的なプレイがスタートし、すぐにほかのプレイヤーと出会ったのだが、挨拶コマンドを選んでいる最中に問答無用で撃たれてしまった。エリア探索、スタート3分で終了に(笑)。
機体が破壊されると、それまで所持していたアイテム・機体・装備はすべて手元から離れる(ロスト)、ほかのプレイヤーはそれらを入手可能だ。ほかのプレイヤーの物資を強奪できるのが本作の醍醐味でもあり、緊張感の生まれる要素なのだ。
初期機体も消滅するわけだが、さすがにゲームにならないので初期機体・初期武装・初期アイテムだけは消えたときに無償支給されることがわかった。体験会で詰まなくて助かった……。
ちなみに、機体が破壊されたとき、メイガスを緊急脱出させる必要がある。脱出させないと、機体の中に残ってしまい、少しのあいだメイガスが自分のもとから居なくなってしまう。
ほかのプレイヤーにメイガスを拾われることもあり、「まさか身代金を要求されるのか!?」と思ったのだが、ほかの人のメイガスを持ち帰ると“メイガス救出費用”として報酬が手に入るということが、ほかの人のメイガスを自分で拾って判明した。
以前の体験会でも、クレイドルコフィンを操縦する盗賊などのNPCは強かったのだが、フィールドを徘徊するクリーチャー“エンダーズ”は、そこまで脅威には感じなかった(種類によってはかなり強力だったが)。ただ、今回は厄介度がアップしていた。
たとえば、比較的遭遇しやすい高速移動で接近してくる犬のような“チェイサー”は、耐久値もそこまで高くなく、頭の弱点を撃っていれば倒しやすい。だが、もしも至近距離まで近づかれてしまうと、自機体の耐久度が1/4近く削られるほどに攻撃力が増していたうえに、プレイヤーをしつこく追い回してくるという存在だ。
突然横から現れ、奇襲される場合もある。じっくりと索敵して倒していけば対処しやすいが、ほかのプレイヤーに襲われているときに遭遇するとかなりのピンチとなるだろう。食らう威力が上がっているぶん、耐久値を回復するリペアツールを所持する重要性も把握できた。
また、機体所持重量の重要度も理解できた。
出撃する際にはリペアツールや弾薬などを持ち込んで探索エリアへ向かうのだが、機体のインベントリ(アイテム欄)には重量制限があり、重いと機動力が下がるほか、上限を超えてアイテムを拾うことができない。リペアツールや弾薬は重要だが、素材や武器を拾うためには重量のスペースを空けておく必要があるわけだ。
依頼達成のためだけの準備で挑むのもいいが、やはり命を懸けて探索をしているのだから、それなりの追加報酬も自分でゲットしたいところ。
探索の主目標である資源“AO結晶”を持ち帰れば多額のお金を受け取ることができるし、ガレージの改築やアイテムクラフトに使用する素材も手に入れたい。また、エンダーズを倒した際にも売却用素材が拾えたりと、持ち帰りたいアイテムは非常に多い。
しかし欲張りすぎると重量制限に引っ掛かり、バトルや移動で苦労してしまうし、泣く泣く捨てるアイテムも出てきてしまう。そのジレンマとマネージメントが駆け引きを生む要素になっていた。
なお、メイガスはサポート役として非常に優秀で、とくに周囲にあるものの視認できていない敵やオブジェクトなどを、まるでレーダーのように教えてくれるし、アイテムボックスにマークを置いてくれたりすることも。探索から戦闘まで役立つ存在なので、プレイされる方々はぜひメイガスの言葉に注目してほしい。
高難度の南方地帯
これまで体験してきたフィールドは北方地帯というマップで、今回新たに判明した、南方地帯マップも出撃できた。南方地帯はとある条件を満たすと解放されるそうだが、その条件は秘密とのこと。
南方地帯は北方地帯よりも難度の高いマップで、より対人戦が起きやすく作られているそうだ。体験したときにほかのプレイヤーに出会わなかったので、後者については感じ取れなかった(なぜそうなるのかの要因は予想できるが割愛)。
前者は短時間のプレイの中でも感じ取れ、南方地帯はフィールドの作りや環境が厳しく作られている。たとえば探索中に雪山のエリアに入ってみると、視界が吹雪でホワイトアウトしており、近くのものしか視認できない。
そんな中で、NPCの盗賊団は容赦なく射撃してきたりするため、対人戦どころかNPCとの戦いも難しいだろう。今回は戦闘を回避して進んだのだが、こういった危険そうに見えるエリアがいくつか用意されていた。
プレイヤーたちの動向が気になる!
少人数のメディア体験会という環境なこともあってか、出会う機会が少ないので対人戦に発展することはあまりなく、どちらかというとエンダーズに苦しめられた今回の試遊。
やはりアイテムを持ち帰ることで自分の資産になるため、キルされないために生き残ろうとする緊張感がたっぷりと味わえた。最後の脱出地点で、ほかのプレイヤーに襲われたときには非常にドキドキしたものである。
この手のサバイバル系“脱出シューター”としては、ゲームサイクルの中に改築があるのが非常にうれしく、わかりやすい目標になっている。もしアイテムをロストしてしまっても、改築で豪華になったガレージは残るので、心に深いダメージを負うことはないだろう(装備が返ってくる、保険システムもある)。
クローズドβテストで確認したい、筆者が非常に気になっている点がゲーム内の“治安”だ。ほかのプレイヤーが味方か敵かわからないゲームなので、“やられる前にやる”になりがちだと思うが、どこまでプレイヤーたちが協力的に立ち回るのか、それとも対人戦がひっきりなしに発生するのかは未知数だ。
また、プレイヤーキルをしたプレイヤーは指名手配された場合、ゲーム側が指名手配プレイヤーの位置を教えてくれたりするそうなので、“プレイヤーキラーキラー”もやりやすそう。メイガスがスキャンすることで「このプレイヤーはほかのプレイヤーを襲いがち」的なことを教えてくれたりするため、事前に戦闘を避けることも可能だろう。
対人戦が起こりやすい環境にありながらも、対人戦を起こした際のデメリットもあるため、プレイヤーたちの立ち回りによって、ゲーム内の治安が大きく左右されるはずだ。
なお、システムは尖っているが、すべてが殺伐としたゲームではなく、救済処置も多い。TPS初心者にも遊びやすいようなアクションにもなっているので、少しでも気になった人は、まずクローズドβテストに応募してみてはいかがだろうか。
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