毎年発表される“Game of the Year”は全世界のゲーマーが注目!
いまから9年前の2014年(平成26年)12月5日は、“The Game Awards”が初開催された日。
通称TGAと呼ばれる“The Game Awards”(ザ・ゲーム・アワード)は年末恒例の一大ゲームイベント。“Next Generation of Video Game Awards”(VGX)の後継として開催されることになったイベントです。
司会を務めるのはカナダのゲームジャーナリストで、TGAの主催兼プロデューサーでもあるGeoff Keighley(ジェフ・キーリー)氏。前述したVGXはSpike TVが放映権を持っていましたが、TGAはKeighley氏が個人名義で主催するアワードです。
その流暢な司会ぶりから本業の司会者かと思われることもあるのですが、ジェフ・キーリー氏の本職はじつはゲームジャーナリスト。かくいう筆者も同じ職業であることが信じられませんでした。何回転生しても主催できる気がしません。偉大すぎる。
VGX時代はアワードらしく表彰がメインだったものの、TGAになってからはゲームのティザー映像や作品のプレビュー動画などのサプライズも発表されるようになり、よりゲームファンの注目を集めるようになりました。
The Game Award 2014のアドバイザリーボードには、ニンテンドー・オブ・アメリカのプレジデントである(当時)Reggie Fils-Aime(レジナルド・フィサメィ)氏、SCEAのCEOである(当時)Shawn Layden(ショーン・レイデン)氏、マイクロソフトでXbox部門を統括するPhil Spencer(フィル・スペンサー)氏らプラットフォーマーが揃い踏み。さらにRockstar GamesやValveといったメーカー、アクティビジョン、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフト、ワーナーといったパブリッシャーのトップが参加しています。また、日本メディアからは、当時の週刊ファミ通編集長である林克彦が投票に参加しています。
初回となる“The Game Awards 2014”はラスベガス最大の収容人数を誇る劇場“The AXIS”で開催され、『スーパーマリオ』シリーズの曲で知られる近藤浩治氏の演奏で彩られました。
また、任天堂は後半に『ゼルダの伝説』の最新作として、後の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のゲームプレイ映像をサプライズで初披露。本オープンワールド性やアクションを宮本茂氏と青沼英二氏が解説しました。
『メタルギア オンライン』のゲームプレイトレイラーが世界初公開されたのもこのイベントで、『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』のオンラインモードとして同作に収録されることが明らかになりました。
2014年のアワードの部門とノミネート作品は以下の通り。
Best Shooter(シューター)
- 『コール・オブ・デューティ アドバンスド・ウォーフェア』
- 『Destiny(デスティニー)』
- 『ファークライ4』
- 『タイタンフォール』
- 『Wolfenstein: The New Order(ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー)』
Best Action/Adventure(アクション・アドベンチャー)
Best Role Playing Game(RPG)
- 『ブレイブリーデフォルト』
- 『DARK SOULS II』
- 『ドラゴンエイジ:インクイジション』
- 『ディヴィニティ:オリジナル・シン』
- 『South Park: The Stick of Truth』
Best Fighting Game(格闘ゲーム)
- 『Killer Instinct: Season 2』
- 『ペルソナ4 ジ・アルティマックス』
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS』
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』
- 『ウルトラストリートファイターIV』
Best Family Game(ファミリーゲーム)
Best Sports/Racing Game(スポーツ・レースゲーム)
- 『マリオカート8』
- 『FIFA 15』
- 『Forza Horizon 2(フォルツァ ホライゾン2)』
- 『NBA 2K15』
- 『トライアルズ・フュージョン』
Best Online Experience(オンライン体験)
- 『コール・オブ・デューティ アドバンスド・ウォーフェア』
- 『DARK SOULS II』
- 『Destiny(デスティニー)』
- 『Hearthstone: Heroes of Warcraft』
- 『タイタンフォール』
Best Mobile/Handheld(モバイル・携帯ゲーム機)
- 『ブレイブリーデフォルト』
- 『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS』
- 『Monument Valley』
- 『Hearthstone: Heroes of Warcraft』
- 『Threes』
Best Remaster(リマスター)
- 『グランド・セフト・オートV』
- 『Halo: The Master Chief Collection』
- 『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』
- 『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』
- 『トゥームレイダー ディフィニティブエディション(TOMB RAIDER DEFINITIVE EDITION)』
Developer of the Year(ベストデベロッパー)
- ブリザード
- 任天堂
- ユービーアイソフトモントリオール
- Monolith
- Telltale Games
Most Anticipated Game(期待のゲーム)
Game of the Year(ベストゲーム)
- 『ベヨネッタ2』
- 『DARK SOULS II』
- 『ドラゴンエイジ:インクイジション』
- 『Hearthstone: Heroes of Warcraft』
- 『シャドウ・オブ・モルドール』
『ベヨネッタ2』と『DARK SOULS II』というふたつの国産タイトルに期待が掛かる中、栄えあるGame of the Yearに選出されたのは国内外で絶賛されている『ドラゴンエイジ:インクイジション』でした。
さらに、TGAにおける、2014年以降のGOTY受賞作は以下になります。
- 2015年『ウィッチャー3 ワイルドハント』
- 2016年『オーバーウォッチ』
- 2017年『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』
- 2018年『ゴッド・オブ・ウォー』
- 2019年『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』
- 2020年『The Last of Us Part II』
- 2021年『It Takes Two』
- 2022年『ELDEN RING』
2023年のThe Game Awardsは12月8日に開催。以下の6作品がノミネートされています。
- 『Alan Wake 2』
- 『バルダーズ・ゲート3』
- 『Marvel’s Spider-Man 2』
- 『バイオハザード RE:4』
- 『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』
- 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』
いったいどのタイトルがGOTYになるのか。ぜひ発表を楽しみに待ちましょう!