スマートフォン、タブレット向けアプリとして配信中のスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーVII エバークライシス』。
本作は『FFVII』や『クライシス コア -FFVII-』のほか、若かりしころのセフィロスが登場する『FFVII ザ ファーストソルジャー』のストーリーも楽しめる作品となっている。
本稿では、2023年12月7日に配信決定となったSteam版について、リリースに先駆けプレイすることができたので、実際に触れてみた所感をお届けしよう。
Steam版ストアページ下の動画はSteam版のプレイ動画。その美しさを確認してほしい。
※クラウドのウェアとアビリティは“FFIXコラボ”(2023年12月8日10;59まで)のものになります。
【4K】『FFVII エバークライシス』Steam版プレイ動画
4Kに対応して大画面でもプレイ可能。バトルは臨場感もバツグン!
PCでプレイすると、まず大きく変わってくるのはやはり画面の大きさ。各々でプレイ環境に違いはあるだろうが、基本的にスマホやタブレットなどより大きなモニターでプレイする人がほとんどだろう。
また、スマホのスペック不足で快適にプレイできなかったが(もしくは、プレイを見送っていたが)、PCなら快適にプレイできる、という人にとってもSteam版はうれしいところ。
解像度は3840×2160の4Kに対応し、FPSは30、60、120の3つから選択することができる。
4K解像度はリアル頭身になるバトルでとくにそのキレイさを実感。
さらに60FPS以上でプレイすると、動きの激しいバトル中もかなりヌルヌルと動き、ハイスペックな家庭用ゲーム、PCゲームと遜色ないレベルで楽しめる。
キーボード操作はタッチよりも快適!?
Steam版はマウスやキーボード操作に対応しているところも魅力のひとつ。
キーボード操作は各種アイコンにショートカットキーが表示されているので、慣れればタッチやマウス以上に素早く操作することできる。もちろん、タッチ操作感覚でマウスでも操作できるので、戸惑うことはないはず。
バトル中のショートカットは、マテリアのアビリティは1~5、リミットブレイクはQ、W、Eに、キャラの切り換えや回復アビリティの対象選択はF1~F5といった具合で、一般的なPCゲーム同様、キーはいずれもキーボードの左側に集中しているので、ふだんPCゲームをプレイしている人は違和感ないはず。
アイコンの位置を確認しながらのタッチ操作に比べると、キーボード操作は必要な指の動きが小さくなり、リミットブレイクの発動をはじめ操作は想像以上に快適で、むしろスマホ版より快適、とすら感じた。ただ、一部操作はショートカット操作できないものもあるので(とくに“おすすめ編成”に対応するショートカットキーがなかったのは惜しい)、そうしたコマンドはマウスで操作しよう。
いまのところコントローラー操作に対応していないのが残念なところだが、これは今後の対応に期待したい。
ながらプレイでの周回には便利
ウィンドウモードにすればPCで別の作業をしていてもゲームは進行するので、周回プレイはかなり楽になりそうだ。『FFVII エバークライシス』はキャラクターの強化・育成にそれなりの時間がかるのでこれはうれしい。
スマホ版とセーブデータの連携も可能
今回、試すことはできなかったが、Steam版はスマホ版とのセーブデータの連携も可能で外ではスマホ、家ではPCといった使い分けができる。これはかなり便利だ。
なお、Steam版は16個の実績が用意されている。ミッドガルフォール50Fをクリアーという、それなりに育成が必要なものもあるが、基本的にはストーリーを進めるだけで手に入るものが多いので、実績を稼ぎたい人にとってもオイシイと言える。
PC版をプレイする前は、「スマホで快適にできない人にとってはうれしいだろうな」という程度にしか思っていなかったが、PC版は予想以上に快適なうえに、個人的にはYouTubeを観ながら周回プレイができるのがうれしい。また、筆者の環境ではPC版のほうがロードも早く、スマホ版以上にサクサクプレイできた印象だった。Steam版の正式サービス以降はこちらでのプレイが増えそうな予感すらしている。
なのでスマホ版ですでにプレイしている人も、ぜひ一度、Steam版も試してみることをオススメしたい!