話題の『ダイの大冒険』アクションRPGをいち早く体験!
スクウェア・エニックスより2023年9月28日発売予定(Steam版は9月29日発売)の、Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC(Steam、Microsoft Store)向けアクションRPG、『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』。
本作は、アニメ版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の物語を追体験しながら、魔王軍やおなじみのモンスターを倒していく“ストーリーモード”と、挑戦のたびに異なる敵や仕掛けが待ち受けるダンジョンを冒険する、本作オリジナルの"記憶の神殿モード"が楽しめる。
ゲームの概要は下記の記事でくわしく説明しているので、気になる方はあらためて参考にしてほしい。
そんな『インフィニティ ストラッシュ』を、発売から2ヵ月前という段階で、担当ライターが早くもPC版を体験! 操作方法のレクチャーに加えて、クロコダイン戦、ヒュンケル戦、“記憶の神殿”のプレイをもとに、ゲームのシステム面や手触りなどを解説していこう。
ワンボタンで操作は簡単だけどスリリングなバトル!
まずはバトルのシステムから。本作のバトル中にできることは、以下の10種類となる。
- 移動
- 回避
- 防御
- 通常攻撃
- 特技
- 特殊技
- 呪文攻撃
- 必殺技
- 道具の使用
- キャラクターチェンジ
非常にバリエーション豊富だが、移動を除くほとんどの行動を、基本的にワンボタンで操作できるようになっている。
強力な特技と呪文はチャージタイム式で、必殺技は専用ゲージを採用。特殊技はキャラクターによって変化し、たとえばダイの“ドラゴニックオーラ”は時間によりチャージするが、ポップとマァムはいつでも使用可能だ。
強敵とのバトルでは、どのタイミングでどのような技をくり出すかも、勝敗に関わってくるだろう。
バトルは、パーティに編成した任意の仲間でモンスターを倒していくスタイル。操作をしていない仲間はAIがコントロールしてくれるが、それなりに優秀な立ち回りを見せてくれるので、強敵との戦闘以外では「気づいたら、めっちゃダメージを受けてるじゃん!」的な事態はほとんどなかった。
パーティの編成は、ストーリーモードでは挑戦するシナリオによって自動的に決まる様子。
フリーダンジョンである“記憶の神殿”では、プレイヤーが自分で参加人数を決められる。「少人数で挑むのは不利じゃないか?」と思うところだが、そのぶん得られる報酬が増えるというバランスになっている。
バトルは爽快なだけじゃない! 強力なボスが立ちふさがる
本作のストーリーモードで描かれるのは、アニメ版『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の41話(『最強の剣』) あたりまで。つまり、鬼岩城を倒すことが目的になるようだ。
本作ではそこまでの物語が章立てで構成されており、下記のような物語が描かれる。
- 1章……ダイがポップ、アバンと出会い、デルムリン島を出発するまで
- 2章……マァムが仲間になり、クロコダインを倒す
- 3章……ヒュンケルを倒す
- 4章……フレイザードを倒す
- 5章……バランとの決戦
- 6章……ロモス武術大会でのエピソード
- 7章……鬼岩城に挑む
各章にはいくつかのシナリオが用意されており、おおまかに言えば、アニメ絵や3Dムービーシーンで物語を楽しむシナリオ、 魔王軍やモンスターを倒しながら目的地まで進むシナリオ、そしてボス戦という3つで構成されている。
なお、先にも述べたが、出撃できる仲間はそのシナリオに依存した内容になっている。
本作はアクションRPGなので、戦闘をくり返し、ダイや仲間たちのレベルを上げていけば、バトルはどんどんスムーズに進められるようになるはず。しかし、そんな“楽勝感”が得られるのは、あくまでも通常モンスターを相手にしているときだ。
今回のプレイで体験した、クロコダインやヒュンケルといったボス戦ともなると、バトルの手応えがアップ。実際、ナメてかかった筆者は、初バトルで敗北を喫することになった。
ふつうのアクションRPGなら装備品を変えることで強化できるが、原作に忠実であることを大事にしている本作では、装備品を変えるという要素はナシ。装備品の代わりに各キャラクターを強化してくれるのが、“絆の記憶”というアイテムとなる。
“絆の記憶”とは、簡単に言えば、装備することで能力を強化できるカードのようなもの。シルバーランク、ゴールドランク、プラチナランクの3種類があり、最大でシルバーは3つ、ゴールドはふたつ、プラチナはひとつを装備可能。
これらをうまく組み合わせて装備することで、レベルアップによる能力の底上げだけでなく、ダイや仲間たちを強化していけるというわけだ。
全100種類あるという“絆の記憶”は、すべてが原作マンガ版に登場するシーンに対応している。強化される能力が完全にそれらのシーンにリンクしているわけではないが、原作ファンであれば、なんとなく強化される内容の傾向はわかるだろう。
この“絆の記憶”は、同名のものを集めることでレベルアップが可能となる。そこで重要になってくるのが、“絆の記憶”を入手しやすいダンジョン、“記憶の神殿”での冒険というわけだ。
つまり、ストーリーモードをクリアーしていきながら、キャラクターの能力的にクリアーが難しくなってきたら“記憶の神殿”に挑んで“絆の記憶”を強化し、行き詰まったシナリオのクリアーを目指す……というのが、本作の基本サイクルとなるのだ。
毎回レベル1から挑戦する“記憶の神殿”
“絆の記憶”を集めるために欠かせない“記憶の神殿”は、挑戦するたびに出現する敵が変わるダンジョン。しかも、ストーリーモードとはレベルが切り離されており、毎回レベル1からスタートすることになる。また、挑戦するごとに何らかの効果がランダムで発動するというギミックもある。
“記憶の神殿”は、1階進む(下へと降りる形)ごとに5つの部屋に挑み、部屋をクリアーするとその挑戦時のみ有効な強化要素やアイテム獲得のチャンスが得られる。
ひとつ目から4つ目までの部屋は、基本的にモンスターが出現するフロアとなる(ただし、選択によってはボスと対決する部屋にもなる)。5部屋目には確定でボス的なモンスターが出現。これをクリアーすると、先に進むか戻るかを選択する“決意の部屋”が待っている。
“決意の部屋”は、この先に行くか戻るかを決める部屋だ。“記憶の神殿”を探索して入手したアイテムは、“決意の部屋”からダンジョンを脱出しないと持ち帰れないシステムなので、いいものをゲットしたら確実に持ち帰りたいところ。ただし、先に進めば当然、よりいいアイテムが入手できるわけで……。
いま、自分のパーティにかかっている強化要素や残りHPなどの具合を総合的に判断し、引き続き挑戦するか撤退するかを選ぶ……といった遊び口になる。
なお、一度到達した“決意の部屋”までは、アイテムを消費すればいきなり転移することもできる。ただし、レベル1からの挑戦なのは変わらないので、“絆の記憶”を強化して能力を十分に底上げしてからでないと、深めの階の“決意の部屋”からスタートしてもやられてしまうだけだろう。
この“記憶の神殿”があるおかげで、本作は単にアニメ版のストーリーを追体験するアクションRPGというだけのゲームではなく、やり込んでキャラクターの成長・強化を楽しめる形になっている。100種類もある“絆の記憶”をコンプリートするのはたいへんだが、ファン的にはぜひとも集めきりたいと思うはず!
今回の先行プレイを通して感じたのは、本作は変にトリッキーなことをせず、原作の忠実再現を主軸に『ダイの大冒険』のおもしろさを突き詰めているな、ということ。また、アクションも定番感があり、安心して遊ぶことができるタイプ。つまり、アニメ版からファンになったゲーム初心者にも配慮しつつ、とにかく『ダイの大冒険』ファンに喜んでもらおう、という心意気が感じられる。
あえて言うなら、アクションゲーム初心者のためにも、ワンボタンで各キャラクターにおすすめの“絆の記憶”をセットしてくれるような機能が欲しかったが、これは「自分で好きなビルドを見つけ出してね」というメッセージなのかもしれない。
今回プレイしたものから製品版で変更があるのかどうかは不明だが、現段階でも“『ダイの大冒険』ファンであれば一度は触れてみるべし!”とオススメできるタイトルとなっている。
商品概要
- [タイトル]『インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
- [対応機種]Nintendo Switch/プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/PC(Microsoft Store、Steam)
- [メーカー]スクウェア・エニックス
- [発売日]2023年9月28日発売予定
- [価格]各7480円[税込]
- [ジャンル]アクション・RPG
- [対象年齢]CERO 12歳以上対象
- [備考]Steam版は2023年9月29日発売予定 XSX|S版、Microsoft Store版、Steam版はダウンロード専売 『デジタルデラックス版』は各9680円[税込] 企画・制作:スクウェア・エニックス、監修:堀井雄二