スクウェア・エニックスより配信中の新作スマホ向けゲーム『トワツガイ』初の公式生放送『懺悔と感謝のトワツガイ初公式生放送』で発表されたキャラクターソング『トワノユメ』。
10名のトリの方たちが歌う『トワノユメ』は、2023年6月10日(土)にダウンロード販売、ストリーミング配信予定の『トワツガイ』オリジナルサウンドトラック『トワツガイ Original Soundtrack』に収録予定。
また、2023年6月16日(金)よりサンシャイン劇場(東京)で公演される『舞台 トワツガイ』でも舞台のキャスト陣が歌う予定となっている。
本稿では、そんな『トワノユメ』を歌った声優陣に加え、作詞を担当した白本奈緒氏(ILCA。『トワツガイ』の原作・世界観設定を担当)、『トワツガイ』の作曲を担当したMONACA(岡部啓一氏、瀬尾祥太郎氏)、そしてゲームではシナリオ監修、舞台では脚本・演出を担当している松多壱岱氏からのコメントをお届け。なお、コメントは2023年4月末にいただいたもの。
声優陣のコメント
近藤玲奈さん(カラス役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
仮歌を聴いた時、世界観にピッタリな曲調と、ツガイの2人がお互いを想い合う歌詞に胸がギュッと締め付けられました。
トリとして戦い続けなくてはいけない悲惨な運命と、ツガイであるキャラクター2人だけの心安らぐ大切な時間という対照的な空気が重なった楽曲で、レコーディングでは常に相手を意識して、語りかけるように歌い、強い決意を心に灯して全力で歌わせていただきました。
早く完成版を聴きたいです!
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
「忘れてもいいよ 僕が忘れないから」
ここが最高に好きです。
同じものを見て、一緒に笑って、色んな話をしてきた2人が永遠に一緒にいられるのか……と考えてみたらその保証はないですよね……。
いつ何が起きるかわからない日々の中で、どちらかが欠けてもその分もう1人が全てを抱えて生きていくんだろうなという未来を想起させるような歌詞に感じて、切なくなりました。
お互いの愛の強さを非常に感じる歌詞だと思います。
■ファンの方へメッセージをお願いします
この楽曲を通してわかる、ツガイたちの新たな一面を感じていただけたら嬉しいです。
切なく情熱的なメロディーが、より一層キャラクターたちの儚さを演出しています。トリたち全員の楽曲として聴くのもいいですし、推しツガイに当てはめて聴いてみるのもオススメです。
たくさん聴いて、推しへの愛を深めちゃってください!
立花理香さん(ハクチョウ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
収録は終わったはずなんですが、曲が頭から離れません……! 第一印象は、とても儚くて美しくて、『トワツガイ』の世界観そのものだ! と感じました。収録の際に、すでに収録されている方たちのものを聴かせていただいたのですが、サビが! 迫力が! 力強いのに! なぜか物悲しくて!とてもドラマティックで! 『トワツガイ』の世界がぶわっと広がるのを感じました!
お声を担当するハクチョウは、普段はとても穏やかで優しい女の子です。今回の楽曲では、内なる強さだったり、抱えているものに対するもどかしさのようなものだったり、そういった部分も感じていただけたらいいなと思いながら収録させていただきました。私自身も、完成をとても楽しみにしています!
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
2番のBメロの「君がいればどこでもよかった」のフレーズが、とても印象に残っています。切なさや切実さが感じられて、胸が締め付けられるようですよね。そこからサビに向かっていく一連がとても好きなのですが、「道に迷っても構わない」の、ある種の清々しさと強さはたまらないです! この部分はハクチョウが歌唱しているのですが、任せていただけてとてもうれしかったです。その後、ハクチョウのツガイであるカラスの声が合わさってサビに入るという、もう語彙力なくなっちゃいますよ……この展開……。
楽曲全体を通して、ツガイの絆を感じられるような歌詞やフレーズがたっぷり込められているので、期待していてください!
■ファンの方へメッセージをお願いします
とても儚く、だからこそ強さを感じられる、素敵な楽曲です。“内緒の話”や“庭園”など、ゲームの要素もちりばめられていて、『トワツガイ』の世界を存分に堪能していただけるのではないかと思います。少し細かい話になってしまいますが、個人的にサビの6~8小節目のコーラスが大好きなので、ぜひみなさんにも伝わったらうれしいです(笑) 。ぜひたくさん聴いてくださいね!
立花日菜さん(エナガ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
エナガは普段は明るく素直で笑顔の印象が多い子なので、どのくらい曲に合わせた表情を見せるか、相談しながら収録させてもらいました。エナガの健気さが曲と絶妙に噛み合って“可愛い、そして可哀想”な雰囲気を出せるように歌わせていただきました!
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
わたしが収録する段階ではスズメ役の李依さんが収録済みだったので、スズメの歌を聴きながらの収録でした。2番の「私たちボクたちは〜」の掛け合いの部分が、2人の同じ気持ちだけど絶妙にすれ違っている感覚を表しているようだなと思ってとても印象に残っています!
■ファンの方へメッセージをお願いします
改めましてエナガ役の立花日菜です。トワツガイの世界でエナガとして歌を歌わせていただけるとは思っていなかったので、どんな曲になるのか、エナガはどんな表情で歌うのか、わたしもドキドキしていました! 『トワツガイ』の儚い世界観にぴったりの曲だと思いますので、ぜひそれぞれのツガイに想いを馳せながら聴いていただけると嬉しいです!
高橋李依さん(スズメ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
ツガイごとの歌割りだったり、スズメとして口にしやすい歌詞を担当させていただけて、制作陣の“トワツガイ愛”を噛み締めるレコーディングでした。痛みの中にある前を向く力が、彼女らの歌声からも伝わったら嬉しいです。
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
エナガと一緒に歌った「覚えててくれるかな」は特にグッと来ました。
生まれた時からずっと一緒にいた2人は、たくさんの思い出を共有していますが、自分にとってどれが大切な思い出だったのかはそれぞれ次第……。
双子だけど個々人である2人が歌うことでよりエモーショナルに感じるフレーズでした。
■ファンの方へメッセージをお願いします
『トワツガイ』の世界観でキャラクターソングを出せることがとても嬉しく、たくさんのこだわりを詰め込んで歌いました。わたしも、全員揃った歌声を聞くのがとても楽しみです。ぜひ、音の隅々まで、彼女らの表情を想像したりしながら堪能してください!
小泉萌香さん(フクロウ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
フクロウ役の私は、レコーディングが一番最後でした。なので、いち早くみんなの声を重ねた曲を聴くことができました! もう本当に、すごいものができてしまって……。曲の印象は少し切なく、悲しい気持ちになるような、胸の奥がキュッとなってしまうような曲なのに、微かな希望を隣にいる人と分かち合い、少しでも前に進みたい気持ちが溢れてしまうような、感情がぐちゃぐちゃになりそうなのを抑えながら歌いました。
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
エナガさんとスズメさんの「私たち ボクたちは戻れるかな 戻れるから」が、とてもググッと来ます……。
2人の関係性を知ってるからこそめちゃくちゃ響く部分です。その部分を聞いてからのフラミンゴとの掛け合い。「帰りたい懐かしい日に 君がいればどこでもよかった」の部分にすごく気持ちが入ってしまいました……。
なんかもう……言葉にできないです……(笑)。
■ファンの方へメッセージをお願いします
物語や気持ちを伝えることって、音楽や歌詞を通すと、普通の伝え方より何倍も心に響くものだと思ってます。トリたちの悲痛な叫び。守りたいもの、取り戻したいもののために闘う私たちのこの気持ちを、全身で浴びてほしいなと思います。
和氣あず未さん(フラミンゴ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
とっっってもエモーショナルな曲でした!!!
作品もそうですが、この楽曲にも切なさと強さと相手への想いがたくさん詰まっていて、レコーディングをしている時も常に頭の中にフクロウが浮かんでいました(笑)。
フラミンゴは基本テンションが高くて明るいキャラクターなので、このような楽曲を「どう歌おう?」と周りとのテンション感の差をディレクターさんと相談しながら歌いましたので、とても繊細な感情を乗せれていると思います…!
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
「帰りたい懐かしい日に 君がいればどこでもよかった 2人なら」ここの前後の歌詞もあわせて好きなのですが、あの頃に戻れたらいいなと思いつつ、パートナーが隣にいれば何も怖くない、君がいれば前に進む覚悟ができる。という強い思いを感じます。
「幸せな日々と引き換えにしても君だけはそう守るから」も大好きです! フラミンゴがフクロウに対して言っているイメージがすごく湧いてきます……泣いちゃう……。
というか全フレーズが好きです!!
■ファンの方へメッセージをお願いします
ボイス収録でも今回のレコーディングでも、本作は胸がキューっとなるような描写がよくあるので、だからこそ世界観に引き込まれ、惹かれる部分がとても多いんだと思ってます。
フラミンゴとフクロウはお互いに対して大切にする想いが特に強いチームなので、2人っきりでの会話などに注目していただきたいです!
そしていつかトリ達全員のキャラクターソングやパートナー同士の楽曲を歌えたらいいな〜なんて思ってます!!
これからも『トワツガイ』の世界を楽しんでいただけると嬉しいです!
上田麗奈さん(ツル役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
すでに収録されている他のキャラクターの声を聴きながらレコーディングしたんですが、皆さんの歌声がすごく切なくて、胸が締め付けられる思いでした。
ツルも、幸せな日々を懐かしむようなイメージで囁くように歌う箇所もあれば、悲しさや情熱をぶつけるように荒々しく歌う箇所もありました。完成したものを聴くのがとても楽しみです。
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
ハチドリさんとユニゾンになる箇所なんですが、「幸せな日々と引き換えにしても」というフレーズが印象に残っています。
お互いが距離を保った上で行動を共にしているイメージがあったので、いつの間にかこんなフレーズを歌えるほどの関係になったんだなぁと、グッとくるものがありました。
■ファンの方へメッセージをお願いします
作品の世界観ともすごくマッチしていて、もの悲しさや瑞々しさが感じられる楽曲です。
普段からトワツガイを楽しんでくださっている方はもちろん、この楽曲をきっかけに作品を知ってくださる方にとっても、思い出の一曲になったら嬉しいです。
富田美憂さん(ハチドリ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
ハチドリが歌を歌う姿がなかなか想像できないなと思っていたのですが、収録では「ハチドリはいつもフラットな雰囲気ですが、わりと熱く歌っていただいて大丈夫です!」とディレクションいただいたので、伸び伸びやらせていただきました。
ハチドリの本音やツルに対しての気持ちが溢れ出ている雰囲気で歌わせていただいたので、とても楽しかったです。
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
ラストサビ前の「幸せな日々と引き換えにしても君だけはそう守るから」というフレーズです。
ツルとハチドリがこのフレーズを歌っているのがなんだか感慨深いですし、トワツガイ感に溢れた歌詞で素敵だなと思いました。それぞれのトリ達が日々、内に秘めている感情を感じてじんわりしました。
■ファンの方へメッセージをお願いします
まさかキャラソンを歌わせていただけると思っていなかったのでとても嬉しい気持ちでいっぱいです。ゲームを進めれば進めるほど、この楽曲が刺さると思います。
今回は全員での歌唱でしたが、いつかそれぞれのツガイのデュエット曲なんかも聴けたらいいな……なんて思っています。
引き続き『トワツガイ』をよろしくお願いします!
鬼頭明里さん(モズ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
モズは声のトーンも低く歌を歌うイメージがなかなかしにくいキャラクターだったので難しさはありましたが、自分なりにモズの歌声を想像して表現させて頂きました。
大人数で歌う曲だったので壮大さが出ていて、完成が楽しみだなと思いました!
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
歌っている人数が多い曲ではあるのですが、1番のサビまでに全員のソロパートがしっかりあるのにこだわりを感じました。ワンコーラスでしっかり全員のキャラクターとトワツガイの世界観を感じ取ることができるようになっているなと思いました。
■ファンの方へメッセージをお願いします
まさかモズとして歌を歌う機会が来るとは思っていなかったのでとても嬉しいです!
『トワツガイ』の独特の空気感、世界観をぜひ音楽でも楽しんでいただけたら幸いです!
今後ともどうぞよろしくお願いします!
日向未南さん(ツバメ役)
■『トワノユメ』の収録を終えての感想は?
ツバメはとてもかっこいいキャラクターなので、歌でもツバメのかっこよさを表現できるかが不安でした。本番は監督さんと話し合いながら、無事にツバメの歌声を表現することが出来たと思います。
音楽と歌詞がとても『トワツガイ』にぴったりで、わたしも完成がとてもたのしみです。
■印象に残っている歌詞やフレーズ、その理由も教えてください
「忘れてもいいよ、僕が忘れないから」のフレーズが印象的でした。シナリオを読んだ際に、ツガイ達は相手のことがとにかく大事なんだな、という印象を受けたので、「忘れないで」という言い回しじゃなくて「僕が忘れない」と言ってくれるのは、相手はとても安心するだろうな、と思いました。わたしがみんなに感じた印象とぴったりだったので好きなフレーズです。
■ファンの方へメッセージをお願いします
『トワツガイ』は物語も音楽も絵もなにもかもが最高な作品です。ぜひ応援していただけるとうれしいです!
クリエイター陣のコメント
白本奈緒氏(原作・世界観設定)
■キャラクターソングについて
今回は“庭園でのふたりの時間とふたりが交わす内緒話”をテーマに作詞をしました。
切ないメロディと歌声によって、少女たちの様々な感情がより瑞々しく表現された歌になっています。正直、曲と歌声が素晴らしくて歌詞は全然頭に入ってこないと思うのですが、気が済むまでリピート再生した後にでも、歌詞を見てみてください。
■舞台について
舞台は実際に作られた武器や衣装、そして役者さんたちによって、より“そこにいる説得力”が増し増しに感じられるのが醍醐味だと思います。
アプリはゲームシステムに即したシナリオや演出となっていますが、舞台ではそれがどう表現されるのか。私自身も楽しみにしています!
MONACA(岡部啓一氏、瀬尾祥太郎氏)
※キャラクターソング『トワノユメ』作曲:瀬尾祥太郎氏
■『トワツガイ』の音楽について
全体を通して基本ピアノやストリングスを主体としたクラシカルな方向性で少女たちの持つ気高さや凛々しさを描いているのですが、日常などの落ち着いたシーンではより少女たちの持つ繊細さや愛おしさ、儚さが出るよう心がけています。
楽曲全体としてあまり主張を強くしすぎず、耽美で透明感を保ちつつもそっと寄り添ってくれるような空気感を意識しています。
■キャラクターソングについて
BGMに関しては先述の通り、登場人物の何気ない仕草や言葉遣いに対して強く味付けをしすぎないよう一歩引いたバランスを意識しながら制作していたので、逆に今回は普段一緒にいながらも中々伝えられない想いが相手に絶対に届くものになるような楽曲にできればという想いで、サビのメロディなどは特に強く意識しながら制作しました。
■リレー形式で歌う形にした理由は?
『トワツガイ』に登場するキャラクターは皆それぞれに自分の強い想いを自分の言葉で持っているので、そういう一人一人の想いがダイレクトに聴き手に見せられるよう、今回のような楽曲構成になりました。特に今回は“ツガイ”という登場人物それぞれに運命の相手がいる世界なので、お互いの想いが交わり合うような演出は絶対に取り入れたいと考えていました。
■『トワノユメ』で意識したことは?
一般的な曲(歌モノ)作りにおいては純粋に時間軸の流れを考慮して、聴かせるべきポイント(例えばサビ)が最も魅力的に伝わるよう流れを整えていくことが多いのですが、本楽曲の場合は「ツガイのメンバーそれぞれがお互いの想いを伝え合う」描写がとても大事なので、コール&レスポンスではないですが、一つのメロディを二人で交互に言い合う、追いかけっこのような構図を取り入れながら錯綜する想いを表現しています。
松多壱岱氏(ゲーム:シナリオ監修、舞台:脚本・演出)
■舞台で注目してほしいところ
各ツガイの絆と、エンディングの○○○○○。
また、2.5次元舞台の場合、原作を“再現”するだけではなく、そこに“存在”させないといけないと常々思っております。舞台上に存在する“トリ達”、そして“CAGE”のメンバーを、感じ取っていただけたら。
■舞台で苦労している部分は?
ゲームの特性上、バトルが細かく入るシナリオ構成になっており、その辺をバランスよくまとめるのに、ちょっと時間がかかりました。
■キャラクターソングについて
プロデューサーの藤本さんが言い出したのがきっかけだった気がします。エモい曲というオーダーがありました。
パートごとに歌い手を変えることにしたのは、キャラを全部歌わせつつ、ツガイでの掛け合いを折り込みたかったからです。
キャラクターソングはゲームでは使用せず、サントラとそれ用のMVを制作中です。つまりイメージソングですね。
舞台では役者が歌う予定です。