シリーズの累計登録ユーザー数が3億8000万以上!

 2004年に韓国でPC用オンラインレーシングゲームとして誕生した『カートライダー』。カジュアルさと遊び応えを両立させた作風が好評を博し、徐々に人気を拡大。世界的なヒットを記録したタイトルへと成長を遂げた。

 そんな『カートライダー』シリーズの正式後継作となる『カートライダー ドリフト』の正式サービスが、2023年3月9日より開始されている。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力
本稿は『カートライダー ドリフト』の提供でお送りします。

 基本プレイは無料で、対応プラットフォームはプレイステーション4、Xbox One、スマートフォン(iOS/Android)、PC(Steam)。クロスプラットフォームに対応しており、ハードの垣根を越えてマッチング。別プラットフォームのプレイヤーとも遊べるのが特徴だ。

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 本記事では、正式サービスが始まったばかりの『カートライダー ドリフト』のプレイレビューをお届けする。

カジュアルにも、ガチガチにも楽しめるレースゲーム

 レースではそのタイトルのとおり、ドリフトを駆使していかに速くコーナーを走りぬけるかが重要になる。といっても、操作自体はすごくシンプル。車体を傾けさせたい方向とドリフトボタンを押してコーナーに突入するだけで簡単にドリフトをくり出せる。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 慣れないうちは、車体角度が甘くてコーナーにぶつかってしまったり減速しすぎて逆にタイムロスになったりしたが、1、2時間ほどのプレイで操作に慣れることができた。しかし、カートの速度やコーナーへの突入角度など、ちょっとした操作のブレでタイムが大きく変わることも。突き詰めていくと、とにかくレースゲームとしての奥深さが感じられるのだ。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 そのテクニックの向上が勝利につながることは間違いないが、それだけで勝敗が決しないのが本作のいいところ。コース中央にガイドラインを表示させたり、落下しないように柵を登場させたりといったサポート機能も充実。突き詰めればサポート機能なしのほうが速く走れるが、サポート機能ありでも十分上位を狙えるゲームバランスとなっている。このバランスが絶妙で、幅広いユーザーが楽しめる作りになっていると感じられた。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 レースは大きく分けて、アイテムを駆使しながら順位を競い合う“アイテム戦”、純粋な速さを競う”スピード戦”の2種類が用意されている。

 アイテム戦では、コース上に設置されたボックスからランダムに獲得したアイテムを使いながらほかのプレイヤーと競う。一定時間スピードを上昇させるブースターや、敵に照準を合わせて妨害するミサイルなど、バリエーションに富んだアイテムが登場。これらのアイテムを駆使しながらトップを目指す、お祭り感が強いモードとなっている。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 トップを走っていたのに最後の最後で妨害されて順位を落としたり、アイテムの効果でほかのプレイヤーをごぼう抜きしたりと、ドラマが生まれやすく、レースごとに異なる展開が楽しめるのが魅力。わちゃわちゃしたレース展開がとにかく楽しいのだ。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 一方のスピード戦は純粋な腕を競い合う対戦モード。レース中にドリフトを使うとゲージが溜まり、これが一定以上溜まると加速できる“ブースター”が使用可能になるのだが、緩いカーブでも強引にドリフトをするなど、とにかく自分のテクニックが重要に。自分の技量が勝敗に直結するガチガチなモードで、自分の技量が上達するにつれて楽しくなってくる。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 そのほかにも、最速タイムを目指すタイムアタックモードや、運転テクニックやアイテム使用の基礎を学べるテクニックなど、多彩なモードを搭載。いずれも制限なくプレイ可能で、無料で遊べる太っ腹な仕様。

 なお、正式サービス開始となるシーズン1からは、ランクマッチ“グランプリ”も登場。グランンプリはアイテム戦、スピード戦のどちらにも対応。カジュアルに遊ぶこともできるし、とにかくグランプリを回して上のランクを目指すというやり込みを楽しむこともできる。初心者から上級者まで、幅広いユーザーが楽しめる作品となっているのだ。

豊富なカスタマイズ機能

 本作を語るうえで欠かせないのが、豊富なカスタマイズ機能だ。カートのボディやホイール、ブースト時のエフェクトなど、多数のアイテムが用意されていて、それらを自由に組み合わせられる。

 カスタマイズパーツは、ログインボーナスやバトルパスの報酬などで獲得可能。もちろん、課金要素となるバトルパスのプレミアム版(より多彩なアイテムがゲットできる)でしか手に入れられないアイテムはあるものの、無料プレイの範囲でも多くのアイテムが獲得でき、充実したカスタマイズが楽しめた。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 何よりうれしいのは、カートのボディに性能差がないこと。自分が「これはかっこいい!」と思った見た目のカートでレースに挑めるのだ。もちろん、これは課金要素として手に入るカートも同様。決してPay to Winではないので、安心して誰でも気楽にレースが楽しめるというわけだ。

 なお、ゲームをプレイすると入手できるゲーム内通貨“Lucci”を使えばカートのボディのレベルアップが可能。レベルを上げるとカートの性能をカスタマイズできるが、こちらもどのボディにも差はない模様。とにかく見た目重視でオーケーだ。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力
ボディのカラーは自分好みに変更できる。ゲーム内で作ったステッカーを張り付けてカートをデコることも。

 カートだけでなく、キャラクターも種類が多い。シリーズの看板キャラクターとなるダオをはじめ、パンクな服装の女の子、謎に包まれたヒーロー、元気いっぱいのエンジニアなど、とにかくバリエーションが豊か。こちらもカートと同様に、性能に差はないので、自分好みのキャラクターを選択するといいだろう。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 そのほか、エモートや絵文字など、レースの演出で使用できる機能も。とにかく見た目にこだわってレースを楽しむ。そんな遊びかたができるのも本作の魅力だ。

世界中のプレイヤーと対戦、マッチングはサクサク

 記事の冒頭で説明したとおり、本作はプレイステーション4、Xbox One、スマートフォン、PCで展開するクロスプラットフォームタイトル。ほかのプラットフォームのプレイヤーはもちろん、他国と思わしき名前のプレイヤーともマッチングする。そのおかげか、マッチングの待ち時間も少なく、スムーズにゲームが楽しめるといった印象。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力
マッチングでプレイするコースの難度やソロ戦、デュオなど、自由にカスタマイズできる。

 いろいろと本作の魅力を語ってきたが、「基本プレイ無料なのにここまで遊ばせてくれるのか!」と思わせてくれるデキ。カジュアルにも、ガチガチのレースゲームとしても楽しめる本作。シーズン1はまだ始まったばかりだ。

『カートライダー ドリフト』レビュー。カジュアルさとガチさを併せ持つ本格レースに熱中。サクッと遊べる気楽さが魅力

 『カートライダー ドリフト』では、世界的な車メーカー・ポルシェとのコラボも展開中。現在、ゲームにログインするだけで718 Boxsterが入手可能だ。今後、ネクソンのオンラインゲーム『メイプルストーリー』とのコラボも予定されている。

 ここまで読み進めて気になる人は、『カートライダー ドリフト』の世界に飛び込んでみよう。すぐさまその魅力に取りつかれること間違いなしだ。

こんなリアルイベントも盛り上がっていた

 ちなみに、3月16日から3月20日にかけて、東京・渋谷のSHIBUYA109店頭イベントスペースにて、『カートライダー ドリフト』のスピードを体験できるリアルイベントが開催されていた。このイベントは、時速200kmを再現した強風を体験できるというもの。イベントの模様は、公式のYouTubeチャンネルにてリポートされている。下記の動画もチェックしてほしい。