2022年11月8日に、セガからリリースされた『ソニックフロンティア』(対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam)。
本作は3度の無料大型アップデートを予定していたが、2023年3月23日より、第1弾となる“春の旅立ち”が実装された。
第1弾では、島ごとに登場する神兵/守護神/巨神と連戦し、その撃破タイムを記録できる“バトルラッシュ”や、“電脳空間”の指定のステージを連続でプレイして最速を目指す“電脳空間チャレンジ”のほか、“フォトモード”と“ジュークボックス”の機能が追加されている。
今回は、ライターのジャイアント黒田がとくに魅力的だと感じた作品の3つの見どころを紹介しつつ、新モードや機能をプレイした感想をお届け!
広大なオープンゾーンを駆け抜ける爽快感
『ソニックフロンティア』の最大の特徴と言えるのがステージに自由な3D空間“オープンゾーン”を採用したこと。
オープンゾーンには、アクション・ギミックや謎解き要素が満載。広々とした美しいフィールドを縦横無尽に駆け抜けるだけでも爽快なうえに、島のあちこちに設置されたスプリングやレールでアスレチックのようなアクションも楽しめる。
スプリングやレールがつい寄り道したくなる場所に仕掛けられているのもミソ。
「この先には何があるんだろう」と探求心が刺激され、スプリングやレールに飛び乗られずにはいられなかった。フィールドを探索して発見した、ギミックや謎解き要素の種類が豊富なのもうれしい。
風光明媚なフィールドも“オープンゾーン”ならではの魅力だ。本作では、スターフォール諸島に点在する5つの島を冒険していくのだが、島ごとに風景がガラリと変化。たとえば、ソニックが最初にたどり着くクロノス島は草原が広がる緑豊かな島で、大きな滝や空中に浮かぶ巨大な浮遊塔などが存在する。
一方で、ふたつ目のアレス島は砂漠と岩山に覆われて荒涼としており、ときには砂嵐が吹き荒れる過酷な場所だ。新たな島を訪れるたびに新鮮な気持ちで冒険できるほか、同じ島でも昼と夜の変化によって違う顔を見せてくれ、時間帯によって異なる魅力を発見できる。
個性的なエネミーや超巨大ボスとの手に汗握るバトル
エネミーとのバトルでは、さまざまなボタン操作を駆使することで音速のコンボをつぎつぎにくり出せる。アクションは、ソニックのスキルを成長させるとどんどんとバラエティー豊かになっていく。
スキルの設定によってはボタンを連打するだけでもソニックがカッコいいアクションを披露してくれるので、アクションゲームが苦手な筆者でも、上級者になったような気分が味わえた。
さらに、回避やパリィ、カウンター、必殺技などを組み合わせればバトルの駆け引きはより奥深いものになる。アクションゲームが得意な人は、テクニックを存分に活かしたプレイも可能だろう。
ちなみに、本作は多彩な攻撃コンボをボタンひとつで自動的にくり出せる“オートモード”も用意されている。誰でも爽快なアクションが楽しめるのでご安心を!
エネミーがそれぞれ個性的で、多彩なアクションを駆使して攻略しがいがあるのも楽しい。序盤で印象に残っているのは、硬い殻に守られた“SHELL(シェル)”。このエネミーは、硬い殻に守られているあいだは攻撃が通じない。
倒すには硬い殻をなんとかする必要があるのだが、そこで活躍するのが本作の新アクションである“サイループ”だ。
これは、ソニックの“移動の軌跡”をたどる光の帯を使って囲みを作る新アクション。下記の画像のようにサイループで“SHELL”を囲むと、殻が壊れてダメージを与えられるようになる。
このようにエネミーごとに攻略法が用意されており、試行錯誤しながらうまく撃破ときは気分爽快だ。
そして、小ボスとなるエネミー“守護神”とのバトルは圧巻。クロノス島で“ASURA(アシュラ)”と初めて対峙したときは、あまりのデカさに興奮したのを覚えている。
「こんなデカい敵、どうやって倒すんだ」と頭を抱える人がいるかもしれないが、守護神にもそれぞれ攻略法が用意されており、ベストな戦いかたを見つけるのにも夢中になった。
従来のシリーズファンは“電脳空間”をやり込んで
ボスとの戦いのほかに夢中になったのが“電脳空間”。
この場所は、古代文明の超科学がソニックの記憶から作り出した特殊な空間。島に点在する遺跡に隠された入り口からチャレンジでき、さまざまなコースでシリーズおなじみの疾走感あふれるスピードランが楽しめる。
電脳空間のコースは、スタートからゴールまで数分程度でクリアーできる手軽さが好印象。短時間でサックリと遊べるので、リザルトの高評価を目指して何度も遊びたくなる。電脳空間はBGMが全体的にかっこいいのも、中毒性を高めた要因だろう。あと1回、もう1回と再挑戦するうちに、時間を忘れて熱中した。
“バトルラッシュ”で各島のエネミーにリベンジ!
ここからは、無料大型アップデートの第1弾“春の旅立ち”で追加された新要素をご紹介。
目玉コンテンツの“バトルラッシュ”は、タイトル画面から選択して遊べる独立したゲームモード。島ごとに登場する神兵/守護神/巨神と連戦し、その撃破タイムを記録できる。
ストーリー本編クリアー後に挑戦でき、選択したセーブデータの進行度とソニックの成長度(スキル、ステータス)を使用して遊べるものの、上級者も油断は禁物。というのも、バトルラッシュでは難易度が高難度の“スリル”相当だからだ。
筆者はソニックを限界まで成長させたデータで挑んでみたが、久しぶりにエネミーたちと再戦したこともあって苦戦する場面も……。ソニックを育てきっていない人やこの機会に復帰する人は、能力を育てたり、プレイ感覚を取り戻したりして挑むといいだろう。
バトルラッシュのいちばんの魅力は個性豊かな各島のエネミーたちといつでも自由に戦えること。
「こいつには苦戦したな~」とか「あまりにデカくて驚いたな~」などと、プレイしながら初めて戦ったときの記憶が蘇ってくる。
リザルトで高評価を目指す楽しみもあり、各ステージで“A以上の評価”を獲得すると、つぎのステージが解放される仕組みだ。評価はクリアータイムの累計で決まるのだが、一瞬のミスがタイムロスになって命取りに。本編のエネミー戦とはひと味違う緊張感のあるバトルが堪能できるのもバトルラッシュならではの醍醐味だった。
“電脳空間チャレンジ”はうれしい時間泥棒
第1弾のもうひとつの目玉要素が“電脳空間チャレンジ”。
バトルラッシュと同じく、タイトル画面から選択して遊べる独立したゲームモードで、ストーリー本編クリアー後に追加される。ゲームの内容は、“電脳空間”の指定のステージを連続してプレイし、最速を目指すというもの。
島ごとのステージに挑戦でき、各ステージで“A以上の評価”を獲得すると、つぎのステージが解放されるのもバトルラッシュと同じだ。
電脳空間に熱中した筆者としては、気軽に集中してプレイできる電脳空間チャレンジは待望の新要素。ボスラッシュ同様、クリアータイムの累計でリザルトが決まるので、本編の電脳空間以上に緊張感のあるスピードランが楽しめた。うれしい時間泥棒になりそうだ。
こだわりの1枚で冒険の記録を残せる“フォトモード”
続いて紹介する“フォトモード”は、フィールドのポーズ画面から選べる新機能。フォトモードを起動するとゲーム中のUI(ユーザーインターフェース)がすべて非表示になり、プレイヤーがカメラの位置やフィルターを自分で決めてお気に入りのシーンを撮影できる。
選べる項目は、カメラ移動、カメラ回転、カメラ上昇/下降、傾き調整、画角調整のほかに、カメラリセット機能も用意されている。ほかにもカメラスピード切り替え、フィルター、グリッド線表示/非表示、UI表示/非表示を選択でき、フォトモードに必要な機能は最低限備えているといった印象。
フィールドのポーズ画面から起動するのはやや手間に感じたものの、ソニックのかっこいい姿や、美しい風景を撮影しやすくなったのはうれしい。
下の画像はフォトモードで撮影してみた3枚。こんな感じで、気軽にかつこだわりの1枚を撮影してみては?
“ジュークボックス”はやり込み要素としても楽しめる
最後に紹介するのは、島のフィールドで流れる音楽をプレイヤーが自由に変更できる“ジュークボックス”の新機能。音楽は方向キーの右を押すと切り換わり、ボタンを長押しすれば流せる音楽のリストを開くことも可能。
また、選択できる音楽はオープンゾーンに隠された“サウンドメモリー”を集めることで、全部で53曲まで増やせる。サウンドメモリーの収集は、新たなやり込み要素に。音楽を変えながら探索すれば、見慣れた風景も新鮮な気持ちで探索できるだろう。
第1弾ではほかにもいろいろな要素を追加!
“春の旅立ち”の注目の新要素は上記で紹介した通りだが、ほかにも下記の要素や機能が追加されている。
難易度“エクストリーム”
ある条件を満たすと、本編に新たな難易度“エクストリーム”が追加される。ゲームのあらゆる仕様がより難易度の高いものへと変化し、緊張感のある冒険が可能に。
電脳空間“パワーブースト”
ある条件を満たすと、電脳空間でパワーブーストが使用可能になる。ON/OFFの切り替えも行える。
エクストラコンテンツ
スターフォール諸島に住む不思議な生き物“ココ”の見た目をイースター仕様に変えられる。タイトル画面の“エクストラコンテンツ”から変更可能。
さまざまな機能の追加
以下の機能について追加が行われる。
- スターフォール中のスロットのON/OFF切り替えを追加
- パワーブースト解放演出のON/OFF切り替えを追加
- 電脳空間内のリスタートコマンドを追加
- 電脳空間リザルトにて、ホーミングブースト使用の有無についてマーク表示を対応
- 長老ココ/仙人ココにて、ステータスをまとめて上げる機能を追加
- ボタン連打のQTEをスティック入力で行える機能を追加
- 不具合修正。
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『ソニックフロンティア』はNintendo Switchダウンロード版が2023年3月27日までセールが行われており、本作をお得に購入するチャンス! まだ遊んだことがない方はもちろん、本編をクリアーした人も、“春の旅立ち”でますますパワーアップした『ソニックフロンティア』を遊び尽くそう。
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