大阪府・大阪南港ATCホールで2023年3月12日(日)に開催された『Fate/Grand Order』(FGO)のリアルイベント“FGO ウィンターパーティー 2022-2023”。本記事では、Web配信されないスタッフトークステージの発表情報を紹介する。
▼“FGOスペシャルトークin大阪”発表情報まとめはこちら。
『Fate/Grand Order material XI』の購入はこちら (Amazon.co.jp)ロックオンチョコと祝福ロックオンチョコのランキングが公開
バレンタインイベント2023で、ロックオンチョコと祝福ロックオンチョコをもっともあげた(もらった)サーヴァントのランキングが公開された。
- 1位:アーキタイプ:アース
- 2位:オベロン
- 3位:モルガン
- 4位:トラロック
- 5位:レディ・アヴァロン
- 6位:ククルカン
- 7位:徐福
- 8位:グレゴリー・ラスプーチン
- 9位:壱与
- 10位:テスカトリポカ
ショートアニメ『藤丸立香はわからない』制作裏話が公開
会場では、ショートアニメ『藤丸立香はわからない』の制作工程の中から、原画や色彩設定の資料が披露された。
さらに作者の槌田氏のQ&Aや声優の島崎信長さん(※)のコメントも公開された。
※崎の正式表記は立つさき。
Q1:いまだから見せられる設定・イラスト
【Q1回答】
ご好評いただいている(?)シルエットクイズのコーナーですが、“当たらない星座占い”、“勝てないジャンケン”などの案があった時期もありました。でもやっぱり“わからないクイズ”だよね~ということでいまに至ります。
Q2:アニメを制作し配信された際の感想
Q3:アニメでやってみたいこと
【Q2回答】
制作中は「本当にやるのか…?」「放送できるのか…?」「これはおもしろいのか…?」と常に何かを疑っていた気がしますが、年末特番で初めて世に出たときは温かいお言葉をたくさんいただき、ちょっと泣きそうでした。でも未だに新作がアップされるたび「本当に配信された…」と思っている自分もいます。
【Q3回答】
尺無制限かつ書き下ろし楽曲で原作38話のみゅうじかる新陰流を…。または、アルトリアシリーズが14騎全部出てくる話。言い出しっぺは川澄さんなので完遂してくださるはずです‼ ソースはムック本の対談。
Q4:この先どうなる?謎丸?
【Q4回答】
謎丸とは人生のようなものです。流動的かつ曖昧で先のことも正解もわかりません。
しかし、終わりを迎えるときに「ああ、いいものだった」と思えたならば、それが最善なのでしょう。現時点で断言できることがあるとすれば、「カマソッソが実装されたらぜってえ出す」ということです。よろしくお願い申し上げます。
※編注:「カマソッソが実装されたらぜってえ出す」が読み上げられた際は、会場のマスターたちから大きな拍手が巻き起こった。
【島崎信長さんのコメント】
『藤丸立香はわからない』なのに、その“わからない”の部分に「わかるわかる!」と心を動かされるユーモラスな作品だと感じました。
FGOを知らない人でも意外となんだか楽しく見られちゃう、絶妙なバランスとポピュラーな楽しさを持っていて、ここからFGOに入ってくる方がいてもおもしろいなあと。
特にアニメはYouTubeでの配信や尺の短さテンポのよさなど、現行の作品群の中でも随一の間口の広さな気がします。
謎丸くんのおかげでFGOの未来はより明るいゾ!やったね!と広報活動に精を出しつつ、やっぱりFGOを楽しんでくれているみんなにいちばん楽しんでもらえたら最高にハッピーです。あ、公式産なのかはわかりませんが「謎丸」って略称いいですよね。好きです。
ニトクリス〔オルタ〕の開発資料が公開
ニトクリス〔オルタ〕の各再臨段階の三面図や設定画、開発スタッフ(安生真氏)コメントが公開された。さらにイラストを担当した縞うどん氏のコメントも。
【安生真氏のコメント書き起こし】
通常モーションでは包帯をケペシュに変形させて斬撃したり、アヌビス神のアクションなど。霊基第3再臨では、アヌビスではなくアミメット(幻獣)で攻撃したり、天秤の心臓を潰すなど緊張感のあるアクションが多めになっています。
宝具は冥界空間で包み込み、アヌビスにひよって塵にするような演出となっています。ライターさんとも相談しつつ、冥界の道として展開されるヒエログリフは、ニトクリスと同じ第6王朝の歴代王の名を模したものになっています。
【縞うどん氏のコメント書き起こし】
ニトクリス〔オルタ〕をデザインするにあたり、いちばん最初に思ったのは「大きくイメージを変えたい」でした。その前提でイメージが沸いたことは“髪を短くする”、“天秤をいれる”、“でっかいアヌビス”の3つです。
ただ今回は漠然と自分の好みでデザインするのではなく、ニトクリス(キャスター)でできなかった歴史的な資料を掘り下げてからデザインしてみようと思いました。
ちょうどデザイン開始時期に、国立科学博物館で特別展“大英博物館 ミイラ展”が開催中と音声ガイドで参加している島崎信長さんの宣伝を見かけたので、すぐに仕事を抜け出して鑑賞し、そこで得た感覚や知識を装飾デザインに落とし込んでおります。
各再臨のデザインはかなり苦労しましたが、そのデザインしたニトクリス〔オルタ〕のバトルモーションを最初に見たときはとても感動しました。この場を借りてラセングル開発スタッフの皆様、素晴らしいお仕事ありがとうございました。
最後になりますが最終再臨はデザイン当初からのイメージを表現できたので、手に入れた方はぜひ見ていただきたいと思っております。
山南敬助の開発資料が公開
山南敬助の三面図やデザイン資料、武器資料、キャラクターデザインを手がけたきばどりリュー氏のQ&A、安生真氏のコメントが公開された。
Q1:サーヴァントとしての登場に伴い、霊基再臨第1・第2段階のデザインはどのような過程で決まっていったのでしょうか?
【Q1回答】
NPCとしてのご依頼があった時点で「“明治大正ぐらいの服装版”&“新選組版”の立ち絵がほしい」という経験値先生のお言葉があり、「明治大正ぐらいの服装というと書生服が好きだな……」という私の趣味を採用していただいたあと、
- 黒と赤がメインの土方さんとは違う配色にしよう
- 山南先生の性格を踏まえて、穏やかなイメージの緑と情熱的な赤+落ち着いている青=紫をメインカラーにしよう
等々、色について考えたりして、実装時の第1再臨にあたる服装は決まっていきました。
第2再臨はせっかくの実装だよ新規衣装がいいよ!ということで、
- 黒紋付袴姿をベースに
- 「戦うぞー!」という心意気を鎧などで表現しよう
と考え、現在の口元まであるコルセットを着た姿に決まっていった感じです。
Q2:宝具のイメージ画はもともと構想があったのでしょうか? もし宝具の演出にまつわるエピソードがありましたらお願いいたします。
【Q2回答】
普段から宝具演出を見るのも考えるのも好きで、NPCのころから「どんな宝具なんだろうな~こんなんだったらいいな~」といろいろメモ書きしたり描いてみたりしていました。ちょっと恥ずかしいですねこれ‼
超古代新選組列伝 ぐだぐだ邪馬台国 2020のCMにあった、お酒に逆位置で映える山南先生のシーンがとてもかなりものすごく心に残ったので、実装のお話をいただいた際に“水面に正位置で映っている”演出があったら最高では!と思い、そこから具体的なイメージを描いていった次第です。
【安生真氏のコメント書き起こし】
織田信勝等と同様ですが、初登場近辺のころはNPCのみのキャラということで、まったく実装前提ではなかったはずなのでした。なのですが、想定を遥かにしのぐ反響と人気ということもあり改めて登場となりました。
きばどりリューさんの圧巻のデザインに加え、宝具のイメージ画がとてもよかったこともありまして、演出も盛る方向に。
レアリティ的には当初はカットインなしのシンプルな宝具のはずだったのですが、結果的には描き下ろしカットインありになり、専用背景もついたりなど、最初から比較すると飛躍的な実装量で、まさに多くの人に愛されて召喚されたサーヴァントということではないでしょうか。
スタッフトークステージとは
スタッフトークは、貴重な開発資料やランキング、開発スタッフによる裏話などが披露されるのが恒例となっているステージ。大阪会場では、カノウヨシキ氏(ラセングル)、安生真氏(ラセングル)、金沢利幸氏(アニプレックス)の3名が出演した。
これまでの北海道会場と宮城会場では以下の情報が公開された。
【北海道会場 発表情報】
- 光のコヤンスカヤとジェームズ・モリアーティ(ルーラー)の開発資料
- 英霊召喚フォトスタジオランキング
- 新機能の予告
- カノウヨシキ氏の一問一答
【宮城会場 発表情報】
- グレゴリー・ラスプーチンの開発資料
- もっとも召喚された福袋召喚2023ランキング
- 音楽に関する裏話