宮城県・夢メッセみやぎ 本館展示棟で2023年2月4日(土)に開催された『Fate/Grand Order』(FGO)のリアルイベント“FGO ウィンターパーティー 2022-2023”。本記事では、Web配信されないスタッフトークステージの発表情報を随時更新でお届けする。
▼FGOスペシャルトークin宮城の発表まとめはこちら。
もっとも召喚された福袋召喚2023ランキング発表
2023年1月1日より実施された、クラス別×宝具効果別となる“福袋召喚2023”について、もっとも召喚された“クラス別×宝具効果”ランキングが発表された。
細かい数字は発表されたなかったが、1位と2位の差はかなりのものだったという。
- 1位:バーサーカー全体攻撃宝具
- 2位:EXTRA B全体攻撃宝具【壱】
- 3位:EXTRA Q全体攻撃宝具
- 4位:EXTRA補助宝具
- 5位:キャスター単体攻撃宝具&補助宝具
ラスプーチンのラフや三面図が公開
今年の正月サーヴァントであるグレゴリー・ラスプーチンのラフや三面図、開発スタッフのコメントが公開された。
さらに、武内崇氏によるコメントも披露された。
【開発スタッフ(安生真氏)コメント全文】
Fateシリーズではおなじみの神父ということでご存じの方も多いと思いますが、聖堂教会の代行者でもあったため黒鍵を使用したアクションや、璃正から習った八極拳を駆使します。
また、NFF製の火器だって使います。ロケットランチャーはもちろん、あの走りながら撃ってたアレです。
宝具に関してですが、頭上に広がる赤い黒円は、当初は第二再臨のときのみFate/Zeroのときの青っぽいもので進んでおりました。ですが、合わせてみるとやや唐突感もあり。もうひとつだったのでいまのようになっております。
カレンと召喚したりしている方などの報告を見ては愉悦に浸っておりました。ありがとうございます。
【武内崇氏のコメント全文】
村正もそうなのですが、基盤となるキャラクターがいる疑似サーヴァントは、ベースがある分デザインが楽……な部分ありはするのですが、元キャラのシルエット感を活かしつつFGOのキャラとしてアップデートする作業は、いちからデザインを考えるよりも繊細な調整が必要だったりします。
言峰(ラスプーチン)は、第一段階はNPCのデザインをそのまま使用していますが、元デザインはシンプルながら存在感あるキャラクターということで、当時は結構苦心したのを覚えています。
いろいろ悩んだ挙句、第二は暗黒神官、第三はラスボス想定の言峰というデザインコンセプトで詰めていきました。
第三のシルエット感は、ヘブンズフィールのラストに姿を現す“アンリマユの柱”をベースにしつつ、お正月実装ということも横目で意識しながらいろいろと盛っていきました。初稿では白髪だったのですが、これはNGが出ましていまの色に。
デザイン的には第二段階が気に入っているのですが、第三段階はバトルモーション映えもよく、最終的な仕上がりを見ながら今回もなんとか形になってくれたなぁと胸をなでおろしました。
音楽に関する裏話が公開
作詞、作編曲家の毛蟹(LIVE LAB.)氏、アニプレックスの音楽プロデューサーの山内真治氏(CM楽曲などを担当)が登壇し、音楽に関する裏話が披露された。
以下は毛蟹氏の担当した楽曲。なお、Apple Musicとspotifyにて、毛蟹氏が手掛けたボーカル楽曲(GAME size除く)を集めたプレイリスト(山内真治氏が個人で作成)が公開されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
毛蟹氏の最初の仕事は、『FGO』初の水着イベントである“夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー ~癒やしのホワイトビーチ~”のTVCM楽曲の編曲。『Fate/hollow ataraxia』のPVに使われていたBGMをアレンジしたものとなっており、話題となった。
続いては、“亜種特異点III 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負”のTVCM曲である『一刀繚乱』。本楽曲が好評だったこともあり、「つぎは完全版でお願いします」というオーダーのもと、作詞・作曲・編曲を手掛けた『清廉なるHeretics』が誕生。『清廉なるHeretics』は10万ダウンロードを突破するほどに人気を博した。
いわゆる“ぐだぐだイベント”のCM楽曲も毛蟹氏が担当しているが、曲名にはすべて数字が入っているのは有名だ。しかし、毎回数字を入れるというコンセプトは当初はなく、偶然にも1と2が続いたあとに、スタッフから「つぎの3はどうします?」と話があり、そこで数字と紐づいていることに気づいたそうだ。
そんなぐだぐだシリーズの最新の楽曲は6を冠する『陸劫輪廻 (feat. Yuriko Kaida)』。“ぶっちぎり茶の湯バトル ぐだぐだ新邪馬台国 地獄から帰ってきた男”のTVCM曲である本楽曲は、曲名を作るのが苦しくなった毛蟹氏のかわりに、経験値氏が命名している。
『陸劫輪廻 (feat. Yuriko Kaida)』は芳賀敬太氏と毛蟹氏の音楽ユニットである“スパイラル・ラダー”名義の楽曲。TYPE-MOONファンである毛蟹氏は、芳賀敬太氏のメロディーに自分の詞がのっているのはおかしいと、ファンゆえの苦しみを味わいながら作曲したというエピソードを披露した。
公開された芳賀敬太氏のコメントにて、スパイラル・ラダーの命名理由を知ることができる。
最後に芳賀敬太氏のコメントにより、6枚目となるサウンドトラックを制作予定であることが明かされた。