2023年2月22日にセガより発売されたプレイステーション5、プレイステーション 4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)用ソフト『龍が如く 維新! 極』。
本作は2014年に発売された『龍が如く』シリーズのスピンオフタイトル『龍が如く 維新!』を現代に甦らせた作品。物語や基本的なシステムは踏襲しつつも、新キャストの抜擢やグラフィックの向上、バトルのバランス調整、コンテンツの追加などが行われ、初心者には遊びやすく、かつゲーム性は奥深いものに進化した。
本稿では、プレイする際に知っておくと役立つワンポイント的な攻略知識をレクチャーする。あくまでざっくりとしたガイドではあるが、初心者に便利な知識はひと通り詰め込んだつもりなので、ぜひご覧いただきたい。
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この『極』では、敵と各スタイルのバランス調整、新武具や新サブストーリー、フォトモードの追加、バトルダンジョンを含む一部プレイスポットの調整など、いくつかの変更が行われている。ただし、メインストーリーの進めかたは基本的にオリジナル版を踏襲。クリアーまでの道筋はオリジナル版と変わらない。過去に発売された攻略本などを参考にすればスムーズにプレイできるので、「この先誰と戦うのか」などのネタバレがOKな人は見て進めるといい。
無料DLCは余すことなくダウンロードしよう
DLCとして用意された武具や隊士は、京に来たばかりの龍馬にとってはかなり頼りになるものばかりだ。
武具は2章冒頭に伏見の道場で戦って以降に寺田屋1階にいる“運び屋 宇都宮”から受け取り可能で、隊士は5章で新選組の仕事の説明を受けた後まで進めれば使用可能になる。条件を満たしたら、いち早くゲットしておこう。
バトル時の心得 格闘編
格闘は、全方位からの攻撃を受け流せる“反撃ノ鬨”を利用して連撃を叩き込み、ダウンした相手にさらなる追撃や、周囲の敵を巻き込むヒートアクションを決めるという戦いかたがおすすめだ。もちろん、敵が攻撃を仕掛けてこないような場合は、“反撃ノ鬨”を使わずにガンガン攻め立てて問題ない。
また、街に落ちているさまざまなモノを武器として使えること、武器の強さを気にせず戦えることも特色のひとつとなっている。
ただし、相手の武器攻撃を防ぐことができないので、強敵、あるいはボス戦では苦戦を強いられがち。そういった相手に対しては、無理せずほかのバトルスタイルで挑むほうがよさそう。師匠の古牧から教えてもらえる強烈なカウンター技の“古牧流 虎落とし”を軸にして戦う手もあるが、コマンド入力のタイミングがかなりシビアなので、アクションゲームが得意な人以外にはおすすめしづらい。
なお、格闘の能力盤には“体力強化”や“回避力上昇”など、全スタイルに影響を及ぼすものが多めに用意されている。街で絡まれるザコ相手なら格闘の型でも十分戦えるので、そういった場面で格闘の型のレベルを上げていくといいだろう。
バトル時の心得 一刀編
一刀は、敵のほとんどの攻撃をガードできるうえ、単体に対する攻撃能力が高いバトルスタイル。DLCで手に入る武具を装備すれば、序盤からかなり高い攻撃力で敵を斬っていける。
基本的には□ボタンの連撃を叩き込んで、最後に△ボタンを押す連続攻撃を主体に戦っていけばオーケー。守勢に回る敵には、ガードを崩せる○ボタンを使うことで、連撃を叩き込めるようになる。
攻守のバランスがいいという特徴から、1対1の戦いにはかなり向いており、強敵やボス戦などではその真価を発揮してくれるはずだ。反面、多数の敵に囲まれる場面ではダメージを受けてしまうことも多いので、まずは乱舞などでザコ敵の数を減らし、その後に一刀で強敵を倒す……という流れで戦っていくといいだろう。
なお、師匠の吟柳から教えてもらえる“美技 風見鶏”は、防御から攻撃に転じられる便利な技だ。強敵とのバトルでも役立つのでなるべく早めに習得しておきたい。ただし、良業物の“刀”を“装備して”話しかけないと習得するための修行をしてくれないので、お金を貯めて良業物の刀を作ることを序盤の目標にしよう。
バトル時の心得 短銃編
短銃は、相手との距離をとって一方的に攻撃できることが最大の強み。武器の攻撃力や連射能力を高めることで、一切ダメージを受けずに勝つことすらできる。実際、オリジナル版では無類の強さを誇ったバトルスタイルではあるが、本作ではバランス調整が行われたため、当時ほどの無敵感はなくなった。
とはいえ、まだまだ強力なうえ、テクニックをあまり必要としないので、初心者は率先して育てていくといいだろう。また、中距離から間合いを詰めて攻撃してくる槍の敵は、短銃の攻撃でダウンを取りやすく相性がいい。
一方で、短銃の弱点となるのが、多数の敵や距離を詰められたときの対処が難しいということ。とくに強敵はガードしながら突進してくることが多く、短銃の利を活かしにくいことも多々ある。
そういった場合には、走り回ってとにかく相手との距離を維持することに専念するか、即座にほかのバトルスタイルに切り換えるかで対処しよう。
短銃で強敵にも負けないように立ち回るには、銃自体の強化が必須。さらに特殊弾を積極的に使っていくことで、有利に戦いを進めることができるだろう。状態異常を付与するものも強力。鎧に対して大ダメージを与える酸性弾や一発の威力が高い強化弾は、銃の強化が進んでいない場合でもおすすめだ。
ただし、特殊弾を軸に立ち回る場合はかなりのお金と素材が必要になるのが難点。賭場や競鶏などでガッツリ稼ぎ、バトルダンジョンで素材を集められるようになってから、特殊弾を軸にする戦いかたにシフトしたほうがいいだろう。
バトル時の心得 乱舞編
乱舞は、周囲に敵が多くいるときに真価を発揮するバトルスタイル。□ボタンである程度連撃を加えた後に○ボタンを押し、鳳凰陣による攻撃をさらに連続して放つという、隙のわずかな連続攻撃で押していくのがスタンダードな攻めかたとなる。
鳳凰陣を最後まで出し切った後も、即座に回避をすれば隙はごくわずか。その後にふたたび□ボタンの連撃か鳳凰陣に繋げていくのがベターだ。強敵によっては、□ボタンの連撃から△ボタンの射撃でダウンを奪えることもあるので覚えておこう。
敵の数や距離を気にせず戦えるバトルスタイルではあるものの、防御ができない点は唯一の欠点。また、瞬間的に大きなダメージを叩き出せないという特徴もあるため、強敵との1対1の戦いに向いているとは言いづらい。隊士の能力などを駆使して戦えばなんとかなることもあるが、無理せずほかのバトルスタイルで挑むほうが無難だ
所持品枠はなるべく多くの回復アイテムで埋めておこう
強敵とのバトルに備え、つねにできるだけ多くの回復アイテムを持ったまま行動したい。育成が進み、体力の上限が上がると活力丹などでは回復量が不足しがち。そこまで育ったら、別宅で龍馬自身が作った料理、あるいは釜寅の料理などを回復アイテムとしていくつか持っておくことをおすすめする。
これらを回復アイテムとして使った場合、“料理アイテムを○個食べる”という精進目録も進むので一石二鳥だ。もちろん、“薬アイテムを○個使用する”という精進目録もあるので、薬アイテムも持っておいて損はない。
街中でのバトルから逃げたいときは
京の街をぶらついていると、さまざまな敵が龍馬に絡んでくる。ときにはそういったエンカウントバトルを避けたいときもあるだろう。そんなときは、急いで手近な人に話しかけたり、壺を調べたりしてみよう。その対応が遅くなければ、周囲の敵の配置がリセットされ、絡んで来た敵もいなくなる。
率先して戦っておきたい敵
エンカウントバトルからの逃げ方を解説したが、敵の中にはぜひとも戦っておきたいタイプが2種類いる。
ひとつ、ゴージャスな覆面をかぶった敵で、倒すとバトル終了後に比較的レアリティーの高めな隊士が仲間になってくれる。もうひとつは黄金衆という狐の面に派手な衣装を身にまとっている敵。これを倒した場合は、レア目な素材や貴重な印を落としてくれることがある。
龍馬の強化はお好みで。ただし魂球は全部使おう!
本作の能力強化は、龍馬本人のレベル上昇、あるいは各バトルスタイルのレベル上昇によって獲得した魂球を、バトルスタイルごとに用意された能力盤にはめ込むことで行われる。龍馬の体力やヒートゲージは、各バトルスタイルで獲得した“体力増加”や“ヒートゲージ上限”を合算したものが反映されるので、すべてのバトルスタイルのレベルを均等に上げていったほうが、結果的に無駄なく強くなりやすい。
能力盤にはめ込める魂球は、龍馬本人のレベル上昇で獲得できる無色の魂球と、各バトルスタイルのレベル上昇で獲得できるバトルスタイル専用の魂球に分かれている。どう使うか悩みがちだが、一度無色の魂球をはめ込んでも、後でバトルスタイル専用の魂球と入れ換えることができるので、あまり深く考えずに好きな能力を伸ばしていくといい。
ちなみに、各バトルスタイルの経験値稼ぎの場として活躍するのが、洛外にあるかかし屋敷。攻略のためにかかしを倒しているだけで、序盤ならけっこういいペースでスタイルのレベルが上がっていく。
隊士は伍長能力に注目しよう
本作はオリジナル版と異なり、編成した隊士の能力が通常バトル時でも自由に使えるようになった。そのため、ボス戦でもどういった隊士を編成しておくかが非常に重要になる。
とくに注目したいのが伍長の能力。隊士としては若干心もとない能力でも、伍長にしたときの能力が際立っているなら、その隊士を伍長に選択するのがベター。とくに伍長にすることで隊士枠が増えるタイプの隊士は、優先的に伍長に任命すると結果的に強くなることも多い。
また、隊士能力を順に発動することで有効になる組み合わせについても考えたい。たとえば、“品田 辰之助”と“春日 一之丞”のコンビネーションはおすすめの組み合わせのひとつ。まず、品田の隊士能力で敵の動きを緩やかにし、春日の隊士能力である全攻撃クリティカルを発動させれば、スローになった敵に確実にクリティカル攻撃をヒットさせることができるという寸法だ。
バトルスタイルの特徴に合わせてこのようなコンビネーションをくり出せるようになれば、かなり苦戦するような強敵でも倒せるようになるケースがあることを覚えておこう。
まとまったお金を手にするために
有力な隊士を得るために募兵するにしても、武具を作成・強化するにしても、とにかくお金が必要になる。所持金を100両まで増やしてもまだまだ不安というレベルだ。街中のザコを倒して得られるお金はわずかなので、プレイスポットで序盤からガッツリお金を増やしておくといい。
お金稼ぎの方法としておすすめするのは、高倍率の払い戻しが期待できる競鶏。鳥単で5着までを当てられれば、賭けるお金はわずかでも十分に稼ぐことが可能。ただし、そう簡単には当たらないので、事前にしっかりセーブしておき、お金が尽きたらロードしてやり直そう。
徳の交換で獲得しておくといい能力
精進目録の内容の達成を含め、あらゆる要素で獲得できる徳。これを神社で使用すればさまざまな効果が得られるが、ここではおすすめの獲得順について解説する。
最優先で解放したいのが、ダッシュ機能強化。第三段階程度まで獲得すると、かなり快適に街歩きができるようになるからだ。並行して、徳の取得率上昇も上げておくといい。
ダッシュ機能と徳の取得率上昇を第三段階程度まで上げたらそれ以外に手を出し始めるいい機会。ここでおすすめするのは、調理器具と畑の拡張、各種農作物の作付、釣具の入手だ。このあたりをある程度充実させることで、効果の大きな回復アイテムを自作できるようになり、お金の節約になる。
サブストーリーをクリアーするタイミング
街のあちこちで挑戦できるサブストーリーは、クリアー時に貴重な報酬を獲得できる、あるいは隊士を仲間にできることがある。早い段階でクリアーしておくに越したことはないが、徳の取得率上昇の段階が低い状態でクリアーするのはもったいない。ほどよく徳の取得率上昇を高めてから着実にクリアーしていくといいだろう。
また、サブストーリーには絆を深めることで進行するものもある。これらについては、何かを渡したり、見せたりして絆を深めるケースが多い。ひとまず序盤だけ進めておき、徳の取得率上昇を高めてから進行するというのも手だ。
ちなみに、サブストーリーの枠には入らないが、駕籠を利用することで深まる駕籠屋との絆は序盤から深めておくといい。駕籠屋との絆が最大に達するタイミングで駕籠に乗ると、バトルを伴うイベントの後に新たな駕籠の目的地が追加される。これにより、移動がさらにラクになるので、ぜひ覚えておこう。
ひとつ気を付けてほしいのは、バトルを伴うサブストーリーだ。準備不足でバトルに挑んでやられてしまった場合、通常のゲームオーバー時と同じ処理が適用されるため、サブストーリーを進行する直前からやり直す……ということはできない。(一時的に難易度を下げて)同じバトルに挑戦して勝利するか、少し前になったとしてもセーブしたところまで遡るしかなくなるので、サブストーリーを進めるときは念のために事前セーブを心掛けたい。
以上、ざっくりとではあるが、本作をプレイする際に知っておいた方がいい知識を紹介した。基本的には親切な作りで(かつ発売段階でオリジナル版の情報も充実しているので)迷うことは少ないだろうが、ぜひこれらを参考にして快適な幕末ライフを楽しんでいただければと思う。
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