『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)にて、2023年2月15日(日本時間)よりシーズン16“大狂宴”が開始する。
新シーズンにおいて新レジェンドの追加なしというのは今回が初。エネルギーアモのアサルトライフル“ネメシスバーストAR”が登場し、アリーナモードが削除されて6対6の新モード“チームデスマッチ”が実装されるなどの変化がある。
実装に先駆けて、メディアとインフルエンサー向けに開発者オンラインプレゼンとインタビューが実施された。そこで判明した最新情報をお届けしていく。
※データはファミ通.com調べ。アップデート時で内容が変更になる可能性があります。
なお、本記事の動画版は以下で視聴してほしい。
シーズン16のローンチトレーラー
Apex Legends: Revelry Launch Trailer
シーズン初となる“新レジェンド追加なし”。全レジェンドのクラス&パークがリワーク
新レジェンドは追加なし
シーズン16では、新たなレジェンドが追加されない。これまでシーズン1のオクタンからシーズン15のカタリストまで、毎シーズン個性豊かなレジェンドが追加されてきたが、初のレジェンドが追加されないシーズンとなる。
その理由としては後述する全レジェンドの調整やゲームモードの見直しにあるという。
全レジェンドのクラス&パークがのリワーク
これまでリコン、オフェンス、ディフェンス、サポートの4つのクラス(ロール)が存在していた。本シーズンではそれらがリワーク(再構成)。コントロールとスカーミシャーのふたつのクラスを追加した計6クラスにレジェンドが振り分けられるという。こちらの詳細は続報を待ってほしい。
6人のレジェンドに強化、弱体化
全レジェンドのクラス&パークのリワークのほか、6人のレジェンドにそれぞれ強化と弱体化が実施される。その中でシア、レイス、ライフラインに調整が加わることが発表された。
シアは現環境ではかなり使用率が高く、弱体化される可能性が高いと言える。レイスとライフラインについては、何かしらの強化がされることになりそうだ。
ログイン報酬でクリプトとアッシュを解放
シーズン16の開始にあわせて、ウィーク1でクリプト、ウィーク2でアッシュが解放される。本来であれば、レジェンドをひとり解放するのにレジェンドトークン12000、もしくはゲーム内課金アイテムのApexコイン750が必要となる。
まだ解放していないプレイヤーはもちろん、新規ユーザーにとってはかなりお得な施策だ。ぜひこの機会に解放しよう。
エネルギーの4点バースト武器ネメシスが新登場。R-301弱体化で環境変化の可能性も
調整は以下のとおり。
- 新武器ネメシスの追加
- R-301(カービン)の弱体化
- ヘムロックがケアパケ武器、ランページが通常武器へ
- ボルトとロングボウがクラフト武器へ
- ARの腰撃ちが弱体化
- ショットガンボルトの金(Lv4)の追加
- ピースキーパーとマスティフの強化
新武器のネメシスはエネルギーアモを使うアサルトライフル
シーズン16では新たにエネルギーアモを使用するネメシスバーストARが登場する。シーズン11で追加されたCAR SMG以来の新武器で、1トリガーで4発発射するアサルトライフルだ。
撃つたびにゲージが溜まっていき、ゲージに応じてバーストの間隔が短くなり、安定性が上昇する。ゲージが最大のときはバースト間隔がほぼなくなり、チャージ状態は武器をしまった状態でも一定時間続く。
ショットガンに金ボルト(Lv4)が追加。ピーキー&マスティフはストックが装着可能に
これまで武器の金アタッチメントとして、マズルフラッシュを抑えるバレルLv4や弾を自動でリロードする拡張マガジンLv4といった、追加効果付きのアタッチメントが実装されてきた。新シーズンでは新たにショットガンボルトLv4が追加される。
金ショットガンボルトは、以前ピースキーパーとトリプルテイクに装着可能だったホップアップ“キネティックフィーダー”に影響を受けたアタッチメント。ショットガンボルトLv3の効果に加えて、スライディングすると弾を1発自動でリロードする追加効果を持つ。
さらに、ピースキーパーとマスティフは弾サイズが大きくなるほか、ストックを付けられるようになる。これにより、武器の取り回しやリロード速度を上げられるようになった。近距離戦で「あと1発当てれば倒せる」という場面で全弾外してしまった際に助かるのではないだろうか。
ヘムロックがケアパケ武器、ランページが通常武器へ
既存武器の変更として、ヘムロックがケアパッケージ入りとなり、代わりにランページが通常武器になった。ヘムロックは3点バーストと単発を切り替えられるため、近距離から中・遠距離までさまざまな場面で活躍する武器だったが、ARは激戦区。そのためほかの強力な武器に埋もれて使用率は低かった。
ケアパケ武器となったことでダメージが上昇し、弾数が少ない状態でのリロード速度が上がって装弾数も増えるホップアップ“ブーステッドローダー”も付属。見つけたら積極的に拾いたい武器となっている。
ボルトとロングボウがクラフト武器へ
シーズン16開始時のクラフト武器はボルトSMGとロングボウDMRであることが明らかとなった。新エネルギー武器のネメシスの登場により、武器環境のエネルギーアモへの偏りを防ぐことが理由のひとつとしてあるようだ。
扱いやすく、初動から終盤まで活躍するボルトが通常ドロップしなくなるのは残念だが、ネメシスの影響もありエネルギーアモはデスボックスなどから比較的集めやすいと予想される。レプリケーターで作る選択肢も大いにありえるだろう。
R-301弱体化でダメージが減少。AR全体の腰だめもより広がった
どのシーズンでもトップクラスの使用率を誇る人気武器R-301(カービン)のダメージが、14から13へと弱体化される。あわせて、ARの腰撃ち(ヒップファイア)の弾が広がるようになる弱体化も。
いままで近距離もARを腰だめにすることで充分に戦えていたが、これにより近距離戦でのSMGやSGの需要も高まるだろう。また、ネメシスは現在のR-301やフラットラインの立ち位置になるかもしれない。武器環境がどのように変化するのか楽しみだ。
開発インタビュー:武器編
――R-301のダメージを弱体化した理由を教えてください。
開発R-301は少し強すぎると考えていたのが、変更に至った理由です。R-301を選ぶのか、フラットラインを選ぶのか、そして新武器のネメシスを選ぶのか……。「どれも同じくらい強くて選ぶのが難しい」という状況を作りたかったのです。ゲーム内に出てくる武器のすべてを選択肢としたく、状況に応じて使い分けてほしいという狙いがあります。
これまでフラットラインとR-301は強力で、使用率がかなり高い武器でした。とくにR-301は「これを選ぶしかない」といった状況もあったので、近距離戦に影響を与えるためダメージを落とすといった弱体化を実施しました。ただ、武器自体のイメージを変えたくはないので、射撃レートには触りませんでした。
――ボルトをクラフト武器にした理由を教えてください。ネメシスの登場によってエネルギー武器の使用率が上がってしまうからでしょうか?
開発そうですね。ネメシスの登場によってエネルギー武器が多くなってしまうといった理由も確かにあります。クラフト武器にもバラエティが欲しいですし、ゲームに新鮮さを加えるといった意図もあります。
アリーナモードが削除。6v6の新モード:チームデスマッチ(TDM)が実装
アリーナモードが一度削除へ
いままで常設されていたアリーナモードが一時的に削除される。アリーナモードは3対3のモードで、ランクマッチも用意されていた。
今後アリーナマッチがどうなるかは定かではないが、後述する“ミックステープ”に入る可能性はありそうだ。
新モード:チームデスマッチ(TDM)が追加
新モードとしてチームデスマッチ(TDM)が実装される。TDMは6対6のゲームモードで、ルールはいたってシンプル。相手プレイヤーをキルすることでポイントを獲得し、先に目標のスコアに到達した部隊の勝利だ。
コントロールモードと同じく、出撃前にレジェンドや武器を変更でき、やられてもすぐに復活するため、練習にもぴったりなモードといえる。マップはアリーナにも使用されていたパーティークラッシャー、生息地4、スカルタウンの3つで、今後も追加されていくとのこと。
なお、TDMは新シーズンの開幕より3週間はいつでもプレイでき、その後は後述するミックステープの1モードとして追加される。
いままでの期間限定モードをローテーションで楽しめる“ミックステープ”
いままで期間限定で開催されたゲームモードをローテーションで遊べる“ミックステープ”も実装。
こちらは常設モードとなっており、敵をキルするたびに武器が変化していく“ガンゲーム”、9対9の2チームが3つのゾーンを確保すべく争う“コントロール”などが15分ごとに切り替わる。本モードは、カスタムマッチでもプレイ可能とのことだ。
ランクマのマップは1日ごとに切り替え。仕様変更はなし
バトルロイヤルのマップローテーションはブロークンムーン、ストームポイント、ワールズエッジの3マップとなる。新シーズンからはランクマッチのマップも1日ごとに切り替わるようになる。獲得ポイントやスプリットリセットなどの仕様は変更なし。
正直、これまでのランクマッチのマップはスプリットが切り替わるまで同じマップだったため、後半に飽きを感じたり、苦手なマップのときランクマッチへの意欲が低くなるプレイヤーも多かったはず。この調整はかなりうれしいだろう。
オリエンテーションマッチで新規プレイヤーもゲームシステムを学べる
新規プレイヤーを対象としたオリエンテーションマッチも用意。キングスキャニオンで16部隊のボットと最大4つのスクワッドでマッチが始まり、ドロップシップからの降下やリングが収縮してからの動きなど、基本的なゲームシステムを学べるのが特徴だ。
マッチに勝利したり何度か5位以内に入る、もしくは一定回数プレイしたら通常のバトロワに参加できるようになる初心者用モード。そのため、一定以上のレベルの経験者とマッチすることがなく、初めての人でも安心してゲームをプレイできることだろう。
射撃訓練場がアップデート
射撃訓練場にもアップデートが実施。今後も訓練場のアップデートは予定。フレンドと実戦形式で撃ち合いが行えるシステムや武器の弾数が無限になるような調整にも期待したい。
開発インタビュー:ゲームモード編
――TDMは今後、マップが増えることはあるのでしょうか。
開発はい、新しいマップを追加していく予定はあります。既存のマップをローテーションで回していくという計画もあります。ただ、これはシーズンごとにいろんな調整を加えていって、将来的には例えばTDMが“ミックステープ”に登場するといったこともあると思います。
――今後、ランクマッチの新ランクを追加する予定はありますか?
開発現時点でその予定はありません。
ちびレジェンドたちがお祝い! 4周年イベントも開催
2023年2月5日(日本時間)で、『Apex Legends』がリリースされてから4周年を迎えた。これを記念して、ゲーム内では街のいたるところにちびレジェンドのバルーンが登場する。また、各ゲームの始めに飛行機による航空ショーが見られるようだ。
さらにマップには、ミラージュ・ア・トロワという名前のエリアが追加。前に登場した人気エリアのミラージュボヤージュのようなエリアで、今シーズンが終わったらなくなってしまうとのこと。ミラージュでプレイし、デコイに扮して紛れたりするのはおもしろそうだ。