2022年10月27日に、セガより発売された“メガドライブミニ2”。本ハードは“メガドライブミニ”の流れを汲む、メガドライブのミニ復刻ハード第2弾。メガドライブ2をモチーフにし、内蔵収録タイトルは前回を超える60本。さらに、待望のメガCDタイトルも収録されている。
世界情勢などの影響もあり、メガドライブミニ1よりも少ない生産数ながらも、すでにメガドライブミニ2は“完売”している人気ぶり。また、北米版であるセガ ジェネシス ミニ 2(SEGA Genesis Mini 2)も同日に発売され、こちらは日本版と収録タイトルが一部異なるのが大きな特徴だ。
そんなメガドライブミニ2、セガ ジェネシス ミニ 2について、ファミ通.comではファンアンケートを実施。どのタイトルがとくに好まれているのかなど、おもにタイトル面について調査。また、今後の復刻系プロジェクトに期待することなどもお聞きした。本記事では、その結果を発表していこう。
※アンケート実施期間:2022年12月16日(金)19時~12月20日(火)23時59分
アンケートデータ
■回答人数
- 462人
■性別
- 男性:435人
- 女性:18人
- 未回答:9人
■年齢
- 10代以下:3人
- 20代:14人
- 30代:52人
- 40代:266人
- 50代:123人
- 60代以上:4人
購入アンケート
メガドライブミニ2、セガ ジェネシス ミニ 2のどちらか、またはどちらも購入した? という購入にまつわることや、前回のメガドライブミニ1、アクセサリーキットである“メガドラタワーミニ2”や、電波新聞社より同日に発売された周辺機器“インテリジェントコントローラ サイバースティック”を購入しているのかお聞きした。
やはりほとんどの人がメガドライブミニ1ユーザーであり、さらに両方のハードを購入した人もかなり多いことから、熱心なファンたちが回答してくれたことがわかる。また、メガドラタワーミニ2もサイバースティックも約25%以上の回答者が購入していると、決して少なくないのが興味深いところ。
■メガドライブミニ2、セガ ジェネシス ミニ 2のどちらを購入した?
- メガドライブミニ2:279人
- セガ ジェネシス ミニ 2:10人
- どちらも購入した:169人
■メガドライブミニ1は購入した?
- 購入した:403人
- 購入しなかった:59人
■メガドラタワーミニ2は購入した?
- 購入した:122人
- 購入しなかった:338人
■サイバースティックは購入した?
- 購入した:127人
- 購入しなかった:331人
どのゲームを目的に購入した?(最大3つまで回答可能)
メガドライブミニ2、セガ ジェネシス ミニ 2ともに、どのタイトルを目的に購入したのか、というある意味タイトル人気も分かるこの質問。「目的のゲームが多すぎて3つじゃ答え切れない!」という人も多くいたのが、少々申し訳ないところ(気持ちはすんごくわかります)。
それらを回答の多かった順に、トップ20のランキング形式で公開。やはり往年の名作や、待望の移植作品が並ぶ中、まさかの歴史の“if”を実現してファンの度肝を抜いた『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』)がトップに。
2位にはメガCDの中でもとくに人気の『シルフィード』がランクイン。また、クイズ問題を現代にリニューアルしたオリジナルタイトル『パーティークイズMEGA Q 2022』も15位タイと、なかなかの上位に食い込んだ。
1位『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』) 122票
■コメント
- 拡大縮小機能が付いた『スペハリ』をやりたかった。期待通りおもしろかった!(えむさん/男性)
- 当時メガドラファンだった自分が思ってた事、“メガドラに拡縮機能は欲しかった”を実現してくれた。ただ、スプライト機能はそのままなので、チラツキがすごいのはご愛嬌。(チキンさん/男性)
- 最初から買うことは決めていましたが、スペースハリアーを発表された時は心から震えました。もう発表されただけで感謝いっぱいになりました。(猫様の執事さん/男性)
2位『シルフィード』 108票
■コメント
- 当時は手が出せない憧れのタイトルでした。(つめきりさん/男性)
- メガCDと言えば『シルフィード』てす!!(はらぺこくまんさん/男性)
- ゲームアーツの作品がとても好きで、FM77AVで楽しんだ『シルフィード』のメガCD版をプレイした時の感動と衝撃をいま1度味わいたかった。(うましかさん/男性)
3位『ルナ エターナルブルー』 99票
■コメント
- 思い出深いRPGです! じつは最後のところで世界に散らばった仲間がひとり見つからなくて詰んでしまった苦い記憶が……。リベンジです。(こめかみキャッチャーさん/男性)
- 無感情だったルーシアがどんどん人間味を増して、かわいくなっていくとても素敵なボーイミーツガールシナリオが大好き過ぎて、当時3~40回は通しプレイをしたくらい、とにかく大大大好きなRPG。(Selphiceさん/男性)
- 青春をセガに捧げる決意を決めた作品。(番長さん/男性)
4位『シャイニング・フォースCD』 65票
■コメント
- 『シャイニング・フォース』の1、2を遊んだことはありましたが、外伝作は遊んだことが無かったのでこの機会に遊びたいと思った。(ましろさん/男性)
- 中学生のころに「遊びたい!」と思った、憧れのゲームだった。(アウラの黒髪さん/男性)
- 当時プレイしたくてもできなかった。(現実世界おじさんさん/男性)
5位『キャプテン翼』 50票
■コメント
- テクモの『キャプテン翼』シリーズのファンで、メガCD版は遊んだことはなかったけど良い評判を聞いていた。(にゃんたろさん/男性)
- ウチのメガCDはもう動かなくて、大好きなゲームだけどプレイがもうできない状態だったのですが、収録が生配信で発表された瞬間に「また遊べるんだ!」と歓喜の中ポチりました。(SKFさん/男性)
- マンガが好きなので。サッカーゲームとしても楽しい。(しょうぴさんさん/女性)
6位~20位
- 6位『シャイニング&ザ・ダクネス』 43票
- 7位『アフターバーナーII』 42票
- 7位『ルナ ザ・シルバースター』 42票
- 9位『ファンタジーゾーン』 33票
- 10位『ぽっぷるメイル』 31票
- 11位『ナイトストライカー』 30票
- 11位『ふしぎの海のナディア』 30票
- 13位『ソーサリアン』 29票
- 14位『エイリアンソルジャー』 28票
- 15位『アウトラン』 24票
- 15位『パーティークイズMEGA Q 2022』 24票
- 17位『餓狼伝説2 新たなる闘い』 23票
- 17位『夢見館の物語』 23票
- 19位『真・女神転生』 22票
- 20位『サンダーフォースIV』 21票
遊んでみてとくに楽しかったタイトルは?(最大3つまで回答可能)
実際にプレイしてみて楽しかったタイトルを聞く、上記の“目当てタイトル”とちょっと似ている質問。上位陣はだいたい同じながらも、チート級のオプション機能がある『餓狼伝説2 新たなる闘い』や、セガマニアによるセガマニア向けの『パーティークイズSEGA Q』、初移植のレトロアーケードゲーム『三輪サンちゃん』がトップ20位以内に入るなど、なかなかユニークな結果に。
4位の『アフターバーナーII』はゲーム的には目新しさはないものの、今回発売されたサイバースティックとの相性がバツグンで、そこに対する喜びの声が多く寄せられていたのも印象的。
また、目当てのタイトルは個人個人でそれぞれあれど、「これもおもしろそうだな」と思って遊んでみたら、楽しかった、目当てタイトル以上にハマってしまったと回答する人がとても多かった。
1位『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』) 132票
■コメント
- いまでは、完全移植以上にできのいい『スペースハリアー』はあります。しかし、そこをメガドラに当時、回転縮小機能が、付いていたらというifの世界を再現してくれた。スプライトと、チカチカして限界を感じるし、色もすこし違うなと思うところもありますが、そこにロマンを感じるし、わざわざ作ってくれたエムツーさんに感謝しています(てらさん/男性)
- ミッションスティック使って遊んだセガサターン版『スペースハリアー』よりも、サイバースティック使って遊んだメガドラ版『スペースハリアー』の方が“プレイフィール”は上だと思う(くろすけさん/男性)
- 最高。この言葉しかない(じゅんぞうさん/男性)
2位『ファンタジーゾーン』 65票
■コメント
- 見事な移植度。家庭用ゲームではマネできないおもしろさ。実機用ソフトの販売を希望したいです(せがせがおさん/男性)
- 1周クリアーを目指して攻略中で、どハマりしてます(テンゴクさん/男性)
- なぜ当時、移植されなかったのかと(守谷T教授さん/男性)
3位『シルフィード』 57票
■コメント
- ゲームアーツの志を感じました。最高です(ファンタシースター2が初恋さん/男性)
- 難易度は少し高いですがどこでもセーブができるため遊びやすいです(えむてぃーさん/男性)
- 初めて遊んだのでかなり楽しめた(BKさん/男性)
4位『アフターバーナーII』 52票
■コメント
- サイバースティックで遊ぶと、楽しさが別物になり、当時パッドで遊んだときと違い、アーケード感覚になれた(ヤユヨラさん/男性)
- これのためにサイバースティック買いました。(今年セガにウン万円貢ぎし男さん/男性)
- サイバー最高でした!(tezさん/男性)
5位『キャプテン翼』46票
■コメント
- ストーリーのボイスで興奮しました。その後の試合は、ファミリーコンピュータ版と同じシステムでプレイできるのもよかったです。ファミコン版にボイスがついたといえば、それまでですが、アニメを見ながら試合を操作してる感じは好きでした(S.Tさん/男性)
- ファミコン版、スーパーファミコン版よりも原作に忠実で『キャプテン翼』狂納得の一本。声優もアニメ版と同じで永久保存版的な神ゲー(ハマヒロさん/男性)
- ボイス付きで思った以上によかった。(ひーさんさん/男性)
6位~20位
- 6位『ルナ エターナルブルー』 46票
- 7位『シャイニング・フォースCD』 42票
- 8位『餓狼伝説2 新たなる闘い』 38票
- 9位『パーティークイズMEGA Q 2022』 36票
- 10位『サンダーフォースIV』 34票
- 11位『アウトラン』 32票
- 12位『パーティークイズSEGA Q』 31票
- 13位『メガパネル』 29票
- 14位『ゲイングランド』 27票
- 14位『シャイニング&ザ・ダクネス』 27票
- 16位『ルナ ザ・シルバースター』 26票
- 17位『エイリアンソルジャー』 25票
- 17位『三輪サンちゃん』 25票
- 19位『スーパーストリートファイターII ザ ニューチャレンジャーズ』 24票
- 20位『TATSUJIN』 23票
ほかの人にオススメしたい1本は?
メガドライブミニ2、セガ ジェネシス ミニ 2の中からとくにほかのファンにも遊んでほしい、オススメの1本を調査。上記ふたつの質問でも1位だった、『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』)がオススメも1位を獲得。
やはりどのファンも自分がいちばん気に入ったタイトルをオススメしている中、ほかの人にオススメしたい1本だからこそなのか、『チェルノブ』や『ワンダーメガコレクション』などもトップ20にランクインしている。
順位
- 1位『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』) 74票
- 2位『ルナ エターナルブルー』 37票
- 3位『シルフィード』 36票
- 4位『シャイニング&ザ・ダクネス』 19票
- 5位『キャプテン翼』 17票
- 6位『ファンタジーゾーン』 16票
- 7位『シャイニング・フォースCD』 15票
- 7位『パーティークイズMEGA Q 2022』 15票
- 9位『サンダーフォースIV』 10票
- 9位『パーティークイズSEGA Q』 10票
- 9位『餓狼伝説2 新たなる闘い』 10票
- 12位『エイリアンソルジャー』 9票
- 12位『チェルノブ』 9票
- 14位『ルナ ザ・シルバースター』 8票
- 15位『メガパネル』 7票
- 16位『アウトラン』 6票
- 16位『スタークルーザー』 6票
- 16位『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』 6票
- 16位『ぽっぷるメイル』 6票
- 16位『ワンダーメガコレクション』 6票
収録してほしかったメガドラタイトルは?
残念ながら収録されなかった、メガドラタイトル(メガCDなども含む)をざっくばらんに聞いたこの質問。やはりそれぞれ「これも遊びたかった!」という想いはあるようで、非常に多彩なタイトルが回答された。その中から、いくつかピックアップしてタイトルをご紹介。ゲーム画像は掲載できないもののファンからの熱い思いを感じてみてほしい。
とくに多かったのは、キング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンが主人公のアクションゲーム『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』。移植する際、権利関係やら何やらが非常に大変そうなタイトルながらに、ファンからも収録希望がとくに多かったようだ。
また、ゲームアーツによるインタラクティブコミック『ゆみみみっくす』や、アドベンチャーゲーム『うる星やつら ~ディア マイ フレンズ~』も多数の回答が。メガCDタイトルはやはり「当時遊びたくても遊べなかった」という人が多いことや、ゲームアーツが手掛けたからこそ収録希望にあがった様子。
ビック東海のハチャメチャなシューティングゲーム『バトルマニア』、『バトルマニア大吟醸』も多数の回答が寄せられた。何かと「本当に現代に移植できるのだろうか」という懸念点がありつつも、そのせいでプレミア化しているタイトルでもあるため、回答が多いのもうなずける。某裏技を消すなどの対策が必要そう(笑)。
- 『ガントレット』
テンゲン(アタリ)の名作アーケードの移植作『ガントレット』も多くの声が寄せられた。オリジナルの多彩なモードがあり人気だったことや、4人プレイに対応、元々の開発をエムツーが手掛けていたことなど、メガドライブミニともかなり相性がよさそうに見える。それでも収録されなかったのは、何かしらの事情がありそうだ。
- 『慶応遊撃隊』
マニアックなところだと、ビクターエンターテイメントのメガCD用シューティング『慶応遊撃隊』がちらほらと挙げられていた。そうなると主人公・蘭未の声優を務めた、女優・菅野美穂氏の許諾を得る必要がありそうだが……すごくハードルが高そう。
今後の復刻プロジェクトに期待することは?
メガドライブミニシリーズや、ゲームギアミクロなど、往年のハード復刻に力を入れているセガ。今後の復刻系プロジェクトに期待することを聞いてみた。
やはり多いのは、メガドライブ復刻のつぎといったら“セガサターンミニ”や“ドリームキャストミニ”の回答。技術的に難しそうだとファンながらに思いつつも、やはりこのあたりには期待は寄せてしまうのはとてもよく分かる。
その逆を行くかのように、こちらも多かったのが“SG-1000ミニ”、“セガ・マークIIIミニ”、“セガ・マスターシステムミニ”などといった、メガドライブの前に発売されていたセガハードの復刻系。往年のセガファンにはたまらないところではあるが「さらに絞られた客層向けのハードになるけど……」と、ファンながらに懸念の声も(笑)。
また、メガドライブミニからさらに発展し、“スーパー32X”タイトルをフィーチャーした“メガドライブミニ3”が欲しいという声も多数。印象的だったのが、“セガ・マークV”路線の追求という回答。たとえば今回移植された『スペースハリアーII』(『スペースハリアー』)は、架空のハード“セガ・マークV”という設定になっている。この“セガ・マークV”をフィーチャーしたコレクションタイトル、ハードが欲しいという声も挙がっていた。
ほかにも「ゲームギアミクロは小さすぎるので、普通のサイズでゲームギアコレクションが遊びたい」という声や、「サイバースティックを買わせたのだから、サイバースティック用のコレクションタイトルを作ってほしい」など、ファンだからこそ「これを買わせろ!」という声が多数寄せられていた。
柴田亜美先生が選ぶ3本は?
メガドライブミニ(1)の発表時にもインタビューを行った、メガドライブ大好きマンガ家こと柴田亜美先生にもメガドライブミニ2の思い出を直撃! イラストも寄稿してもらった。
描いてくれたのは『シャイニング・フォースCD』、『キャプテン翼』、そして『ぷよぷよ』(『ふたりでぷよぷよSUN』)。
それぞれのタイトルや、メガドライブで遊んでいた当時の思い出話をお聞きした。
柴田亜美 氏(しばた あみ)
マンガ家・アーティスト。代表作に『南国少年パプワくん』、『自由人HERO』、『PAPUWA』、『ジバクくん』、『ジャングル少年ジャン番外編 ドッキンばぐばぐアニマル』(『ドキばぐ』)など多数。近年は定期的にアート作品を制作、現代アートのイベント“REAL TOKYO ART”に出展している。(文中は柴田)
2日徹夜で原稿上げた後に遊んでいたね
――前回のメガドライブミニに続きまして、メガドライブミニ2が発売になりました。
柴田またセガも出しましたね~、懐かしいね。本当に私とセガさんにはいろいろな思い出がありますね。
――今回描いていただいた“印象的だったメガドライブミニ2収録の3タイトル”のイラストは『シャイニング・フォースCD』、『キャプテン翼』、『ぷよぷよ』(『ふたりでぷよぷよSUN』)ということで。
柴田そうそう、いつもの3人でね(笑)。
柴田『シャイニング・フォース』シリーズはとくにそうなんですけど、この、色味が濃いのがいいですよね。この世界にはパステルカラーは存在しないんかいって感じで。
――当時はどういった感じでメガドライブやメガCDを遊ばれていたのでしょう?
柴田仕事が終わった後にすごくたくさんプレイしていましたね。当時は締切が重なると2日間くらい平気で徹夜して、48時間くらい寝ずに仕事をした後にプレイするんだからすごいよね。体力がありましたね。
――(笑)。アシスタントさんたちともいっしょに?
柴田そうですそうです。当時はアシスタントさんも大勢いたので、アシスタントちゃんがいるときはみんなで遊べるようなゲーム。それ以外のときはひとりでできるようなゲームをよくやっていましたね。
――ああ、それこそ『ぷよぷよ』とか。
柴田『ぷよぷよ』! これはね~実際には遊んでいたのは今回収録されているものではないバージョンだと思うのですけど、夜遅くまでプレイして、初めてサタン(ラスボス)を倒せたときは本当にうれしくて、うれしさのあまり当時の講談社の担当編集に電話を掛けましたね! 彼らならばだいたい夜も寝ずに編集部にいるだろうということを私も知っていますから。
――迷惑(笑)。
柴田どうせ仕事しているんだからいいんですよ! 深夜……明け方かな?(笑)。そのうれしさとテンションでね。とにかくそのくらいうれしかったことを強く覚えていますね。
――『キャプテン翼』を選ばれたのは?
柴田ワールドカップがあったから時事ネタとして描かせていただきました。
――タイムリーさで!(笑)
柴田でもこれもあれですよね最近のサッカーゲームと違って、テキストでコマンド選択式でゲームが進行しますから、スポーツゲームのアクションが苦手な方でもプレイしやすいゲームですよね。
――確かにそうですね、いろいろな国も出てきますし、ワールドカップの年に遊ぶにはちょうどいい作品だという気がします。
柴田ああー吹っ飛ばされちゃった。それにしてもたくさん収録されていますね。3Dシューティングの『スターブレード』とか『真・女神転生』とか、私の好きなジャンルのものも入っていますし。
柴田おっ、これいいじゃないですか。これ遊びましょう。
――『スプラッターハウス PART2』ですね。
柴田この主人公の、誰かを思わせるお面をかぶっているのがいいですね(笑)。
――当時、流行っていましたから(笑)。
柴田ああやっぱりホラ、このゲームも色味が濃いのよ。濃いんですよね。そこがメガドライブのいいところなんですよ。ホラー系のゲームにもぴったりというか。横スクロールで、仮面を被った筋肉の巨漢がモンスターを殴り倒していく! 最高ですねこの世界!! ……あ、やられた。昔のゲーム難しいな!
――ざっと触っていただきましたが、メガドライブミニ2はいかがでしたか。
柴田やっぱりおもしろいですよね~昔のゲームって。思い入れのあるタイトルがあるならなおさら。
――今後“ミニ系ハード”に期待するとしたら?
柴田そりゃもう、ミニサターン待ってますよ! なんてったって『バーチャファイター』とか『バーチャファイター2』が遊べるようになるわけでしょう。当時、高円寺のゲームセンターでサルのように遊んでいたんですから私は。
――発売されるといいですねえ。
柴田本当ですよ! 私がいつもそのゲームセンターにいるというので、当時としては女性のプレイヤーがひとりでゲームセンターにいるというのはけっこう珍しかったですから、地元の小学生たちに「あのゲーセンには柴田亜美がいるらしい」って噂されていたんですから! 都市伝説を作った張本人ですよ。
――都市伝説というか、単に実話(笑)。
柴田そうですよ! マネージャーも私が仕事場にいないとなると、だいたいそこのゲームセンターに探しに来て、すぐに見つかっていましたからね。相当な頻度で行っていた気がします。
――となると“ドリームキャストミニ”にも。
柴田期待したいですね! 『シェンムー 一章 横須賀』とかね。あれの続きどうなったんでしょうね、あの主人公の青年……
――芭月涼。
柴田そうそう、芭月涼くんね! 彼の旅の続きとサターンミニ、ドリームキャストミニ、全部期待して待ってますよ! セガさんよろしくお願いしますね!!