2022年12月13日にスクウェア・エニックスから発売予定の『クライシス コア -FFVII- リユニオン』(対応機種はNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC)。
※Steam版は2022年12月14日(水)配信予定
本作は2007年9月13日にPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフトとして発売された『クライシス コア -FFVII-』のHDリマスター版。
本稿では、そんな『クライシス コア -FFVII- リユニオン』の発売直前プレビュー(序盤3章までプレイ)をお届けする。
ネタバレには配慮しているが、少しでも気にされる方はご注意を。また、プレイしたのはプレイステーション5版で、ボタン表記もプレイステーション5に準拠していることをご了承いただきたい。
また、本稿と同時に下の最新情報も公開。そちらもお見逃しなく。
『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp)15年前にPSPで発売されたオリジナル版が『FFVII リメイク』に準じてアップデート
現在発売中の『FFVII リメイク』、来冬(2023年から2024年にかけての冬)発売予定の『FFVII リバース』といった『FFVII』のリメイクシリーズの展開に合わせ、キャラクターの3DモデルやUI、バトルの手触りもリメイクシリーズに寄せたHDリマスターとなっている本作。
とくにバトルでの操作方法は顕著。L1ボタンと各種ボタンの組み合わせでセットしたマテリアが使えるため、『FFVII リメイク』をプレイした人ならばショートカットボタンと同じ感覚でプレイできる。
ロックオンした敵との距離が多少離れていても“たたかう”でザックスがダッシュして斬りつけ、“たたかう”を連打することでコンボも発生。魔法使用時にはバックステップして距離を取ってから発動するなど、その動きも『FFVII リメイク』のようにメリハリがつき、スタイリッシュになっている。
プレイステーション5やXbox Series X、PCなら4K解像度でも60FPS(可変フレーム)でのプレイも可能で、ヌルヌル動くザックスでプレイ可能だ。
12月13日発売『CRISIS CORE –FINAL FANTASY VII– REUNION』の各プラットフォームごとの解像度とフレームレートについてお知らせいたします。
ご予約・ご購入の際の参考にいただけますと幸いです!… https://t.co/ingicUtIoP
— FFVII REMAKE (@FFVIIR_CLOUD)
2022-11-17 23:05:26
ランダム要素のあるD.M.Wだが戦略的に使える部分も
『FFVII』寄りになった操作感だが、D.M.Wによるワクワク感のある本作独自のバトルシステムのおもしろさは健在。
D.M.Wとは、“デジタルマインドウェーブ”の略で、バトル中に画面左上に表示されるリールが回るスロットのこと。リールはSPを消費して自動で回転と停止をくり返し、停止した際の絵柄や数字の揃いかたでさまざまな効果が得られるという、運要素を持ち込んだシステムになっている。
リールの絵柄が揃った場合はリミットブレイクが発生し、数字が揃った場合は一定時間“無敵”や攻撃がすべてクリティカルなどの強化効果が得られる。
このD.M.Wの効果により、勝てそうにない敵に勝てたり、リミット技で形勢を逆転できたりするのが、本作のユニークなところ。
しかもこのD.M.Wにも改良が施され、リーチ状態のときや、絵柄が揃ったときにはイベントがスキップ可能に。さらに、リミットブレイクが発生した際に発動するリミット技は任意のタイミングで発動できるようになった。
オリジナル版ではD.M.Wのイベントスキップは不可で、リミットブレイクが発生した際はすぐに自動で発動していた。そのため、回復があまり必要でないときに“癒しの波動”が発動すると、何だか損した気分になったりしたが、任意で発動できることで、ここぞの場面で効果的にリミット技を使えるのは戦略的にも大きい。
本作はリマスターとリメイクのハイブリットのようなクオリティー
そのほか、バトル中のカメラアングルを動かせるようになったり、フィールドでは“ダッシュ”ができるようになったりなど、いまやあるのが当たり前の操作もしっかり採用。そのほか、方向キーの下を押すだけでHPが全回復(その分のポーションを消費)したりと、細かい要素も追加され、プレイがより快適になっている。
また、強敵との戦闘では相手の特殊技発動時にスキルパワーゲージが表示され、ダメージを与えてゲージを削ることで特殊技の威力を軽減、もしくは発動自体を阻止できるようになったりと、オリジナル版にはなかった追加要素も見逃せない。とくに、オリジナル版では強敵の特殊技は食らうしかなく、それに耐えられないとまともに戦えなかっただけに、プレイ次第で何とかできる(かもしれない)要素が加わったのはうれしいところ。
さらにはザックスがソルジャー・クラス1stへ昇格すると“ノーダメージで敵を殲滅”や“リミット技でとどめを刺す”など条件を満たすことで、リザルトボーナスとしてHP、MP、APが回復する。ちょっとした恩恵であっても、あると意識してしまうのがプレイヤーというもの。それを意識しながらプレイするのもいい刺激といえる。
単にグラフィックをHD化したのではなく、キャラクターの3Dモデルを一新し、フルボイス化。さらにライティングやエフェクトなども現代的な技術を採り入れた本作は、後の物語を描く『FFVII リメイク』へ違和感なく連なる、リマスターとリメイクのハイブリットのようなクオリティー。当然、UMDディスクだったPSPのオリジナル版よりロードも爆速、オートセーブあり、進むべき方向も表示されるため迷いづらいし、バトルでは仮に倒されてもバトル冒頭からやり直すことも可能でストレスなし。
プレイが快適、爽快になったことで、数多く用意されたミッションも苦にならない。ただ、また1000人組手に挑むことになろうとは思わなかったけど(笑)。ちなみに、ミッションはオリジナル版では宝箱に入っていたものが、本作ではクリアー報酬になっていたりと、一部オリジナル版から変更があるようだ。クリアー報酬はミッション選択時に確認できるようになっている。
『FFVII リメイク』をプレイした人は同作のプレイ感覚でプレイできるし、未プレイの人は『クライシス コア -FFVII- リユニオン』を『FFVII』リメイクプロジェクトの入り口としても最適だ。
なお、ソフト発売直前にはレビュー記事も予定しているので、そちらもお楽しみに。