今年の東京ゲームショウにも出展されていた海外インディー製のタクティカルRPG、『Demonschool』。海外でのプレビュー解禁に合わせて遅ればせながら本誌でも日本語入りデモをプレイしたので、その内容をご紹介しましょう。

悪魔退治と学園モノをオドロオドロしくミックス

 本作の主人公は、デーモンハンターの末裔であるフェイ。彼女がデスティン、ナマコ、ヌークといった仲間たちとともに学校生活を送りつつ、周囲に出没する悪魔たちが引き起こすさまざまな事件を調査し、対処していきます。

 なお今回のデモはストーリー要素と戦闘パートに特化したものになっていましたが、製品版では学校の時間割を組んでキャラクターやそのスキルを強化するという要素があるようです。

demonschool
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異変の影は学園にも。

 本作を開発するNecrosoft Gamesの代表ブランドン・シェフィールド氏はゲーム業界誌出身で、日本のゲームにも造詣が深い人物……というかストレートに言えばヘビーな日本オタクなのですが、そんな同氏の趣味が炸裂しているのが本作となります。

 悪魔退治と学園モノがテーマということで真・女神転生シリーズやペルソナシリーズなども念頭に置きつつ、ホラー描写のテイストはイタリアンホラーや日本の漫画家/イラストレーター丸尾末広のエグくオドロオドロしい感じも取り入れたもの。

 ゲーム的にはさらに『戦場のヴァルキュリア』シリーズやフライトプランの往年のシミュレーションRPG『ブラックマトリクス』などの影響も受けているといいます。

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骸骨型のボスの頭蓋骨がパカッと割れて、巨大な脳みそと目がボロンと出てくる。レトロ3Dっぽい表現なのが逆に生々しくてエグい。

《ゲームシステム》

 ゲームは探索パートと戦闘パートに分かれており、探索パートでは舞台となる島のさまざまな場所に行けるワールドマップとイベントマップを行き来して話を進めていき、戦闘が発生すると戦闘用のフィールドに移行するという構造です。

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ワールドマップでは舞台となる島のさまざまな場所に移動できる。
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《戦闘システム》戦略を練ってアクションフェーズで一気に実行

 肝心の戦闘はターンベース。戦略フェーズで動きを練り、決定したらアクションフェーズで一気に実行されます(味方の行動が完了すると敵が行動を実行)。ひとりあたりの行動回数は決まっておらず、チームで1ターンごとに与えられるアクションポイントをシェアして使っていく形です。

 盤面となるフィールドはかなり小規模ですが、方向性があるのが特徴です。パーティの全滅だけでなく、画面右下の最終ラインに敵が2回到達完了すると負けなので、たとえ最弱の雑魚でもあまり放置できません。

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基本的に敵は右下に向かって進行していく。主人公一行はゲージが溜まるとスペシャル技も出せる。

 また盤面が小さく、お互いのヒットポイントも少ない(一桁前半)ことから、位置を移動させるスキルや攻撃をうまく使って敵をまとめたりして効率的に戦う詰将棋的なテクが求められます。

 たとえば仲間の“ナマコ”(いじめっ子にそう呼ばれていたのをあえて自分のあだ名にしてしまったらしい)は攻撃の代わりに位置の入れ替わりと弱体化付与が可能なので、うまく敵の位置をすり替えて攻撃役のフェイやデスティンにまとめて叩かせるのが基本戦術。挟み込んでのコンビ攻撃なども発動できるとかなり有利に戦闘を進められます。

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フェイとデスティンで挟み込んでコンビ攻撃発動。漫画風のカットイン演出が入る。

 なので敵もこちらの動きをどう妨害するかを軸に設計されており、ジャンプで飛び回りながら範囲攻撃をしてきたり、爆発で毒を撒き散らしたり、鎖でこちらの動きを止めてきたり。

 戦略フェーズではコマンドのアンドゥができるので、結果のシミュレーションを見ながら「やっぱり最初にこっちを動かしてこいつを先に倒してから……」と試行錯誤しながらベストな戦術を練れます。

 雑魚を続々と召喚してくるボス戦は最初かなりキツかったんですが、コツを掴んできてついに巨大なボスが崩れ落ちるのを見た時はなかなかの達成感です。

 というわけで今回のデモで遊べたのは数パターンの戦闘のみでしたが、独特なノリのストーリーや演出、そしてインディーストラテジーゲームの名作『Into the Breach』的な香りもする戦闘を楽しむことができました。

 本作はアドベンチャーゲーム『VA-11 Hall-A』などを発売したインディーパブリッシャーのYsbryd Gamesから2023年にNintendo Switch/プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Xbox One/PCで発売予定です。