パラレルワールドがテーマのRPG
いまから23年前の1999年(平成11年)11月18日は、プレイステーション用ソフト『クロノ・クロス』が発売された日。
『クロノ・クロス』は、スーパーファミコンで発売された『クロノ・トリガー』の続編としてリリース。ただ、本作はパラレルワールドがテーマとなっており、ストーリー自体も『クロノ・トリガー』とは毛色が違います。
難解なシナリオなので、『クロノ・トリガー』と『クロノ・クロス』の関係がわかりづらいですが、しっかりプレイして考察するとふたつの作品が密な関係であることがわかります。なお、ゲーム内では明かされない謎も多く、関連書籍にだけ公開されている設定も。
ストーリーは主人公のセルジュとなって、出身世界である“ホーム”とよく似た異世界“アナザー”を行き来しながら冒険していくというもの。ゲームを進めることで、なぜふたつのパラレルワールドが存在するのかわかる内容になっています。難解なのは、別の現象から分岐した時間軸も存在しており、その時間軸も絡みながらシナリオが展開していく点。現在はそれぞれの年表をわかりやすくまとめたファンサイトなども存在しているので、チェックしてみるといいかもしれませんね。
仲間になるキャラクターは45人とかなり多いのも特徴。おばちゃんだったりカブ人間だったり、藁人形だったり、キノコだったり……「え? 仲間になるの?」というキャラクターも多くてバラエティ豊かでした。
バトルに関しては“クロス・シーケンス・バトル”というシステムを採用。これはキャラクターにスタミナが残っていれば好きなタイミングで行動できるというものでした。また、魔法やアイテムにあたる“エレメント”があり、攻撃で余った“パワーレベル”を消費することで使用可能。
エレメントは各キャラクターの“エレメントグリッド”にあらかじめセットすることで使用でき、誰でも装備できる“共有エレメント”とキャラクター専用の“固有エレメント”が存在しました。“固有エレメント”を組み合わせて発動する“連携技”は『クロノ・トリガー』と同じ技もあってニヤリとさせられましたね。
もうひとつ特徴的なのは“レベルスター”。本作では経験値によるレベルアップではなく、ボスを倒すと入手できるレベルスターで仲間全体のレベルが上昇するという仕組みでした。
ザコ戦を行うことで少しだけ能力は上昇しますし、倒すと武器を強化するための素材なども手に入るので、ザコ戦も意味がないわけではないですが、レベル上げをしなくてもボス戦に挑めるシステムは斬新でしたね。
また、本作で忘れられないのが音楽。『クロノ・トリガー』と同じく光田康典氏が手掛けており、美しいアコースティックなBGMが雰囲気を盛り上げてくれます。また、“ホーム”と“アナザー”で違うアレンジになっているので聴き応えもたっぷり。
今年(2022年)4月7日には、リマスター版の『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』がNintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)で発売。3DモデルのHD化やバトルの強化などいろいろな部分が調整されていますが、最大の特徴は1996年にサテラビューで配信されたノベルゲーム『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』が収録されていること。ファンは要チェックですよ!
『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』(Switch)の購入はこちら (マイニンテンドーストア) 『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』(PS4)の購入はこちら (PS Store) 『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』(Xbox One)の購入はこちら (Microsoft Store) 『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』(PC)の購入はこちら (Steam)※画面は公式サイトのものを使用しています。
※本記事は、2021年11月18日にアップした記事を再編集したものです。