プレイステーションVR2への対応が決定している、プレイステーション5版『バイオハザード ヴィレッジ』。東京ゲームショウ2022のカプコンブースでは、そんな本作の“PSVR2での試遊”を楽しむことができる。実際にプレイした感想をリポート形式でお届けしよう。
ハンドガンやナイフの扱い方はよりリアルに進化
PSVR2版をプレイしてみて、まず最初に通常版との“大きな違い”を感じたのは、武器の取り扱い方法。本作では、左腕の前腕にナイフが固定されていて、右コントローラーのR1ボタンを押しながら引き抜くアクションを取ることで、右手にナイフを装備できる仕様になっている。
また、ハンドガンは腰の右側に装着していて、使用時はナイフと同様に、右コントローラーのR1ボタンを押しながら、ホルスターから取り出すアクションが必要になる。
さらに、弾薬のリロードには複数の工程があり、まずは右コントローラーのR1ボタンを押しっぱなしのまま(離すと銃がホルスターに戻ってしまう)、○ボタンを押すことで、空になったマガジンを取り出す。
そうして、左コントローラーを腰の左側に近づけ、L1ボタンを押すと、予備のマガジンを持つことができるので、これを銃に近づける。こうすることで新しいマガジンが装填され、さらに左コントローラーでスライドを引くアクションを行うことで、ようやく銃を撃てるようになるのだ。
オリジナル版ではボタンを押すだけで簡単にできていた操作が、PSVR2版ではかなり入り組んだ仕様になっているのだが、これが“本当に銃を持って戦っている”感覚をリアルなものにしていて、実際に体験してみると一気にテンションが上がった。
自分自身で壺を破壊する感覚や、宙吊り時の浮遊感も味わえる
こうして一連の操作方法を教えてもらったところで、いよいよゲーム開始。試遊版では、主人公のイーサンがドミトレスク城に突入する直前から始まるのだが、舞い散る雪も忠実に再現されているため、ついつい手を出して、雪を摘まもうとしてしまった。
また、城の手前にはデュークの馬車もあったものの、残念ながら本人は不在だった。製品版では武器の改造や料理といった要素はどのように表現されるのか? こちらも気になるところだ。
城の中に入ると、まずはオリジナル版と同様のルートで奥へ奥へと進んでいくことになる。その際、ちょっと寄り道して壺やガラス張りの戸棚に近づくと、自分自身で直接それらを攻撃して破壊することができた。
そうして目的地に到着すると、ベイラ、カサンドラ、ダニエラの3姉妹が登場。ここからは彼女たちに襲われ、ドミトレスク夫人のもとへと連行されるイベントシーンになるのだが、こちらももちろんVR空間で展開するため、没入感は非常に高い。
イーサンが宙吊りにされる場面では、実際には試遊エリアに立っているものの、本当に吊るされて、宙に浮いているかのような浮遊感を体感することができた。
銃を構え、ヘッドショットを決めたときの爽快感は格別
そうして一連のイベントシーンを終えると、いよいよクリーチャーとの戦闘が発生する場面に突入。
つぎつぎにモロアイカが出現し、これを倒していくことになるのだが、銃を撃つ際は右手を掲げ、本当にハンドガンを構えるような姿勢で1体ずつ狙撃していかなければならない。自分自身で正確に敵の頭を狙い、ヘッドショットが発動したときの感覚は格別で、純粋に戦闘のみを楽しむモードもあると盛り上がりそうだ。
ちなみに記者は、戦闘の際はつねに弾薬をフル装填しておきたい性分なので、1発でも撃ったらリロードするようにしていたのだが、前述のとおり、装填→撃てるようになるまでには3つの工程が必要なため、その最中に敵が出現するとテンパってしまい、うまくマガジンを掴めなかったり、途中で銃を落としてしまったり……というミスを連発してしまった。
また、敵は正面だけでなく、背後からいきなり襲ってくることもあり、背面から吐息が聞こえて、振り向くと目の前にクリーチャーがいたときの怖さは、まさに強烈のひと言! おもわず、その場から飛びのいてしまうくらいの抜群の臨場感を味わうことができた。
今回はオブジェクトを隅々まで見て回ったり、実際に触れられるのか試してみるのに時間をかけてしまい、戦闘はさわり程度しか体験することができなかったものの、VRならではのおもしろさや恐怖感はしっかり堪能させてもらった。
オリジナル版未プレイの人はもちろん、ガッツリやり込んだ人でも新鮮な感覚で楽しめる1作となっているので、気になる方にはぜひPSVR2にて本作をプレイしてみてほしい。