『ワイルドアームズ』シリーズと『シャドウハーツ』シリーズを手掛けた各クリエイターチームが、自分たちの過去作品から着想を得たふたつの新作大型JRPGの制作を目指す“ダブルキックスターター”キャンペーンが2022年8月30日に正式発表。開始初日でミニマムゴールとなる75万ドル以上を集め、開発プロジェクトが確定している。

 本記事では、『シャドウハーツ』シリーズの開発スタッフが手掛けるゴシックホラーRPG『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』について、世界観や登場キャラクターなど現時点で明らかになっている情報を紹介する。

【更新情報】

  • 9月25日:AMA第2回の回答まとめを掲載。
  • 9月24日:ストレッチゴール情報更新、ベビークトゥルフのイラスト、渡邊剛志氏インタビュー映像が公開。
  • 9月22日:ゴライアスのデザインが決定、新キャラクター“ロクサーヌ”の情報が公開。
  • 9月20日:キャラクター、モンスター、ストレッチゴール情報更新、正気度(SAN)の詳細が公開。
  • 9月17日:弘田佳孝氏のインタビュー映像が公開、ヴィトーのカラーリングが決定、ストレッチゴール#5クリア、新たなイメージボードが公開。
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発売時期・対応機種

  • 発売時期:2025年春ごろ
  • 対応機種:PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store、GOG)

※Nintendo Switch版の開発予定はないが、2タイトルの制作期間中に任天堂の新規ハードが発表された場合、バッカーはその新規ハードを選択できるようになる。

開発スタッフインタビュー・特集企画

インタビュー

 ファミ通ドットコムでは、本作のゲームデザイン・総監督・脚本を担当する町田松三氏へのインタビュー記事を掲載中。

 本プロジェクトの成り立ちや作品のコンセプト、世界観、キャラクター、バトルなどについて語っていただいたので、支援予定の人はぜひチェックしてほしい。

AMA第2回回答まとめ

 公式Discord(ディスコード)で実施された、ユーザーからの質問回答企画“AMA(Ask Me Anything、なんでも聞いてくださいの意)”第2回の町田松三氏の回答まとめを掲載中。

ストレッチゴール情報

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 Kickstarterにて10月1日までクラウドファンディングが行われており、支援額を集めてストレッチゴールを達成していくことでゲーム内容がリッチになっていく。また、同時にクラウドファンディングを実施している『アームドファンタジア』との合計支援額によってコンボゴールメーターが上昇していき、コンボゴールを達成することでもゲーム内容が追加される。

【ペニーブラッド単体のストレッチゴール】

  • <達成>敵を引き裂くフュージョンモンスターの登場(7500万円)
    • 主人公のマシューが変身するフュージョンモンスターが実装される。フュージョンモンスターは7属性分あり、属性ごとにデザインが異なる。
  • <達成>狂気の戦いシステム(8000万円)
    • 正気度を数値化したパラメータである“SAN”がゼロ以下になると、キャラクターは暴走状態(狂気に陥る)になり、攻撃力が大幅に上昇する。狂気と正気を行き来しながら戦う独自のバトルシステムが実装される。
  • <達成>白熱のグレイハウンドレース(82500万円)
    • 当時のNYで人気だった地下賭博場で開催されるドッグレースが実装。レースに勝てば、プレイヤーは資金を増やしたり特別な賞品を手に入れることができる。また、ちび狼になったルカが出走して勝利すると新しいスキルを獲得してパワーアップする。
  • <達成>さあ坊や、私の拷問に耐えられるかしら?(8500万円)
    • 敵に捕まったキャラクターが拷問を切り抜けるイベントが実装。特定のキャラクターを選択することで、クリア後に手に入る専用の装備が変化する。
  • <達成>チャント増量(8750万円)
    • BGMにチャントの入った曲が追加され、ボーカリストの名前が表示される。
  • <達成>BOI 特殊班 事件ファイル(9000万円)
    • FBIの前身であるBOIでは、写真撮影による現場保存、指紋鑑定、声紋鑑定、ルミノール反応、犯罪プロファイルの確立など、近代型の捜査が導入されつつあった。本編中にそれらを実践するサイドストーリー型のクエストが実装される。
  • <達成>ベビークトゥルフの呼び声(9250万円)
    • 本作のマスコットキャラクターである“ベビークトゥルフ”を育成するシステム。特定のモンスターの血や肉片、鉱物などを与えることで成長する。ベビークトゥルフの発する結界はウブラたちルインウォーカーの力を中和する作用があり、戦いをとても有利に展開できる。このマスコットを育て上げることがグッドエンディングへたどり着くための道しるべとなる。
  • <達成>対応言語追加(9500万円)
    • 中国語版、韓国語版が追加される。
  • 福引券を集めろ(9750万円)
    • サイコシギルを使った福引き。福引券で当たるとレアアイテムを獲得できる。はずれると、新しいチャレンジやハンデが解放。はずれのポケットティッシュをトイレに立てこもっている人物に30個渡すとお礼にすごいレアアイテムがもらえる。
  • 魔性の輝きを求めて ジュエル・アルケミー(1億円)
    • イベントやダンジョンで珍しい宝石を入手し、エミリアをパワーアップさせる“ジュエル・アルケミー・システム”が実装される。

【アームドファンタジアとのコンボゴール】

  • <達成>7500万円
    • Steam版の開発プロジェクトが確定する。
  • <達成>1億円
    • PS5、Xbox Series X|S、PCでも開発が決定。
  • <達成>1億5000万円
    • ニューゲームプラス。
    • ペニーブラッド』では2周目以降が変わる要素を検討中。1周目で見てきたイベントに対してキャラクターたちのモノローグが入る予定。
  • <達成>2億円
    • レトロ風(8bit)バトル音楽実装。
  • 2億5000万円
    • カードのミニゲームを実装。

『ペニーブラッド』とは

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 激動の1920年代を舞台に、闇から襲い来る脅威と対決するダークで凄惨なホラーRPG。

 『シャドウハーツ』シリーズを開発した、ゲームデザイナーでシナリオも手がける町田松三氏、個性豊かな人物を描くキャラクターデザイナーの加藤美也子氏、作曲家の弘田佳孝氏がSTUDIO WILDROSE(スタジオワイルドローズ)として参加し、制作を進める。

【インタビュー等で判明していること】

  • ペニーブラッドとは19世紀のイギリスで流行った大衆小説のこと。日本語に置き換えると三文小説という意味になる
  • タイトルロゴにあるアルファベットのOを模したコインは死者に手向けられる冥銭を表している
  • 町田氏は、「世界観は似ているが過去作とはまったく関係ない新作」、「ウルは登場しない」(※)と断言している
    • じつは『シャドウハーツ』の続編について3回ほど企画を進めていたが、すべて制作中止となってしまったそうだ
    • STUDIO WILDROSEは『シャドウハーツ』の権利を持っていないため、リメイクやリマスターなどの開発は町田氏らの意志ではできないことも明かしている
  • クリエイターラジオ第1回によると、『ペニーブラッド』のテーマは“それでも生きていく”とのこと

※編注:アートマンに酷似した“アタム”の存在やウルを彷彿させるフレーバーテキストなどを鑑みるに、匂わせ程度のファンサービスは用意されているかもしれない。

ストーリー・世界観

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 『ペニーブラッド』が見せるのは、JRPGでは珍しいゴシックホラーと悪夢が織り成す狂気の物語。“狂騒の1920年代”を舞台に、BOI捜査官マシューが猟奇的な事件を捜査し、闇に包まれた謎の解明に挑む。

 悪意に満ち混乱に歪んだ世界の中で、プレイヤーはアメリカからアジア、そしてヨーロッパをめぐり、不安定な情勢下で巻き起こるおぞましい戦いの数々を体験していくことになる。

【インタビューで判明していること】

  • “狂騒の1920年代”が舞台となっている理由は、『シャドウハーツ』シリーズにおいて空白の年代のため
  • コメディ要素は入っており、そのあたりのテイストは『シャドウハーツII』とまったく同じ
    • 町田氏は新たな“愛と涙とお笑いのRPG”と表現している
    • ただしストーリーは基本的に全編シリアスな、もの悲しくも切ない物語となる
    • さらに『シャドウハーツ』シリーズと『ペニーブラッド』は別世界であるが、世界観は池波正太郎氏の小説“鬼平犯科帳”、“剣客商売”、“仕掛人・藤枝梅安”のように共有しているという

あらすじ

 1923年。第一次世界大戦の終結から五年。

 疲弊したヨーロッパの国々が次なる嵐の火種を抱えたまま、かりそめの平和をおくる中、最後に参戦し世界中に強大さを見せつけたアメリカは、戦争特需に沸き“狂騒の20年代”と呼ばれる黄金時代をむかえていた。だが、その裏では、着々と異界からの侵略が開始されつつあった。

 BOIに所属する私立探偵のマシュー・ファレルは、ニューヨークの精神病院で起きた怪事件を捜査する。駆けつけた現場で彼が目にしたのは、病院内で暴れまわる異形の物であった。

 マシューは自らに隠された能力を使い、かろうじて怪物を撃退する。しかし、それは、長く激しい戦いへの序章にすぎなかった。

 怪事件の真相を解明するうち、マシューの冒険はアメリカだけに留まらず、日本や中国をはじめとしたアジアから遙かヨーロッパへと広がっていく。

 純粋に破壊を求める者、怪物を利用する者、復讐に身を焦がす者。時代に翻弄される人々の策謀と破滅がもたらす混沌の渦中で、果たしてマシューは人類の未来を守ることができるのだろうか。彼が持つ唯一の武器は、父から受け継いだ騎士の魂のみ。

 怪物を倒すために怪物となる男の物語が、いま幕を開ける。

不気味なノース・タリータウン

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 ニューヨークから北へ30マイル。ハドソン川の東岸に位置する小さな村。首なし騎士の伝説が残るこの村を“スリーピー・ホロウ”と呼ぶ者もいる。

 マシューはグルガルタ精神病院に出現した怪物の正体を暴くため、その宿主になったオズワルド・クレイグの生家を訪ねた。不気味な霧の立ちこめる寒村でマシューを待ち受けるものとは……。

1923年 帝都東京・浅草六区と凌雲閣

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 日露戦争、第一次世界大戦と、続けざまに勝利をおさめた日本も、極東の大国として繁栄の最中にあった。

 帝都・東京の浅草には東洋一の高さを誇る凌雲閣がそびえ立ち、人々は浅草十二階と呼んだ。

 アメリカの駐日大使が襲われた“浅草事変”を調査するために日本へやって来たマシューは、この地で世界に影を落とそうとしている危機の一端を垣間見る。

1923年 ニューヨーク・タイムズスクエア

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

第一次世界大戦終結後、頭角を現し世界のリーダーとなった超大国アメリカ。

 その繁栄のシンボルとも言えるニューヨークのタイムズスクエアは、今日も人々の活気で満ちていた。

 マシューたちの活動拠点となるBOI(情報局)の分室も、このタイムズスクエアのすぐ裏手にある。

BOI特殊班ニューヨーク分室

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 マシューたちBOI特殊班が利用しているオフィス。

 彼らの活動拠点であり、個室も用意されているため住居にもなっている。

グレイヴヤード・悪夢のカーニバル

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 “Atam’s Fun Carnival”と門にはある。

 そこは、マシューが幼いころに父に連れて行かれた移動遊園地だ。しかし、本作のグレイヴヤード(心の墓場)として描かれるこの場所は、人間のための楽しいカーニバルではない。死んだ人々の魂が迷い込んだ死者の遊園地である。

 訪れたマシューに、月は笑いかける。

「どこから来た? おまえの名は?」

「マシュー」

「マシューだって? おいおい、マシューは小さな男の子のはずだぞ? ……まあいい。さあ、アーチをくぐれ。楽しめよ」

 マシューの前で分かれるアトラクションへの道は、まるで人生の岐路をそのまま表しているかのように映り、彼を深き闇へと導いていく。

登場キャラクター

マシュー・ファレル(Matthew Farrell)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 ニューヨーク出身。1895年生まれの28歳。アイルランド系アメリカ人。BOI(捜査局)の長官ウィリアム・J・バーンズより極秘任務を受けて来日する私立探偵。

 第一次世界大戦に従軍後、帰国してからはアメリカの各地で起こる怪事件の捜査を行っている。

 危機に陥るとフュージョンモンスターへ変身し、敵に対して容赦ない攻撃を加え討ち滅ぼす。彼の正体を知る者からは“ナイトレッチ(へっぽこ騎士)”と揶揄されることもあるが、本人は気にしていない。

 エミリアの捜索をすすめるうちに、異界の怪物との戦いに巻き込まれて行く。武器は切り詰めたショットガンと格闘術。

【インタビューで判明していること】

  • マシューはウルともジョニーとも違う、別の観点から生まれたキャラクター
  • 仕事柄猟奇的な事件に自分から首を突っ込んでいくタイプの男
『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
設定画(※Kickstarterキャンペーンページより引用)

エミリア・ドーソン(Emilia Dawson)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 ロンドン出身。1898年生まれの25歳。イギリスの秘密情報部に所属する情報局員。

 その激しい気性と抜群の任務遂行能力を買われ、英国で女性初の単独任務に従事する特別外事諜報官となった。

 アメリカのタブス駐日大使のボディーガードとして日本を訪れていたが、浅草事変でタブス外交官が死亡した日から彼女自身も行方不明になる。

 片目と三肢をサイボーグ化した身体は驚異的な戦闘力を発揮し、異界の怪物たちを薙ぎ倒してゆく。

【インタビューで判明していること】

  • 町田氏が強い女性を描きたくて作ったキャラクター
  • 戦闘でもいちばん強い存在になるという
『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
設定画(※Kickstarterキャンペーンページより引用)

大月 須勢璃(Suseri Otsuki)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
大月 須勢璃のイラストはカラーラフ。今後アップデートされる予定。

 東京出身。1906年生まれの17歳。日本の対怪異殲滅機関カムヅミに所属する巫女参謀。

 母方の実家は代々鬼道を操る霊能者の家系で、怪異の出現をいち早く察知する能力があることからカムヅミの目として震霆組へ編入された。必要があれば自らも怪物討伐の現場に出撃する。

 その霊力は凄まじく、鬼道の力をもって異界から来る怪物を葬り去る。
 
 帝都をマシューとエミリアに助けられた恩返しにと仲間に加わる。武器は聖魔鏡。

【インタビューで判明していること】

  • エミリアとは対照的な奥床しい大和撫子として設定

ルカ(LUCA)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
ユーザー投票により、人間時のデザインがCタイプに決まった。

 西ウクライナのリヴィウ出身。1913年生まれの10歳。インヘリター(古き血を受け継ぐ者)と呼ばれる人類の一人。

 どこかの国の湖を見下ろす断崖に建つ小さなお城に暮らしている男の子。父母のもとから引き離されたルカは、ここで孤独な生活をおくっていた。

 触れることで傷を癒やしたり、怒ると衝撃波を発するなど、明らかに普通のこどもとは違う能力を持っている。

 マシューたちと出会ってからは両親を探して旅に加わる。

 彼の奥に眠っている真の力が目覚めたとき、ルカは白くて可愛い狼へ変身する。武器は小さな牙と爪。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
画像は狼形態時のもの。

ヴィトー・アンドリーニ(Vito Andolini)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
カラーリングはユーザー投票によってCに決定した。

 イタリアのシチリア島出身。1884年生まれの39歳。モンテカルロ市内の寂れたアパートに住んでいるインチキ奇術師。

 アルコール中毒の上にギャンブル狂と不道徳な性格だが、本気を出せば幻影を自在に操り人の心を惑わす力を持っている。

 非合法な組織に属していた過去を語る事はなく、今も追っ手に怯えて暮らしている。そんなヴィトーだが、からかいながらもなぜかルカには優しく接したり、食事の際はマシューにケチャップを取ってやったりと世話好きな一面も見せる。

 戦闘では銃や剣といった武器は持たず、一度見た敵の必殺技をコピーし、そっくりな幻影を創り出すビジュアライズという技を使う。

キャンディ・ネーション(CANDY NATION)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 アメリカのアーカンソー州、ユリーカ・スプリングス出身。1909年生まれの14歳。

 ニューヨークで一番のお嬢様学校アーロンスクールに通う学生。日夜、禁酒法や女性参政権の推進、環境問題への取り組みと、政治改革に情熱を燃やしている活動家。

 将来はバーナード・カレッジへ進学し女性初のアメリカ大統領になるのが目標である。負けん気が強く、正義感も人一倍強い。

 思い込みが激しく暴走癖のある彼女は、マシューにとっても何をしでかすかわからないトリックスター的な存在である。

 武器はクランドールハンマー。

ゴライアス

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
ユーザー投票により、デザインがAタイプに決まった。

 出身地不明。1820年頃生まれの100歳。 百年前にビクター・フランケンシュタイン博士によって作られた人造人間。

 北極圏で行き倒れていたところを探検家に拾われ、その後、奴隷商人に売られた。醜い怪物は主人が替わっても言う事をよく聞き忠実に働き続けた。長い年月の間に身体にはガタが来て、本来の能力の半分も力を発揮できなくなっている。

 見た目で誤解されてきた経験から他人との接触を恐れているが、本当は優しい心の持ち主である。キャンディと出会ってからは彼女の助けになろうと献身的な働きを見せるが、いつもドヤされてばかりいる。

 武器は丸い物。

ロクサーヌ・アーシャンボー(Roxane Archambeau)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 パリ出身。1893年生まれの30歳。ニューヨークの地下酒場で客を魅了するジャズシンガー。その正体は、人と吸血鬼の混血児であるダンピール。

 普段は人間ばなれした美声と美貌で多くの人々を虜にしている歌姫だが、影では夜の街に暗躍し、悪党や怪物から人々の生活を守っている。

 フランスで暮らしていた頃の孤独を癒やすように、今は新しい家族とも言える伴奏者のガスや、厄介事を持ち込んでくるBOI捜査官のフーヴァーに囲まれて過ごしている。

 ニューヨークへやって来たのは十年前。豪華客船タイタニック号は、途中、氷山と衝突して沈没してしまったが、ロクサーヌは生き残った乗客の一人である。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
ロクサーヌの設定資料はこちら
ロクサーヌが活躍するサイドストーリー#2はこちら

ヘルハウンダーズ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 第一次世界大戦終結後、ヨーロッパとアメリカの各地で政府要人や富豪などが次々と殺される暗殺事件が起きた。事件現場には犯行声明と思われる犬の横顔が刻印されたエレクトラム硬貨が残されていて、コインの側面には古代ギリシャ語で「神の裁きは、この手によって成される」と刻まれていた。

 ヘルハウンダーズの行為は無政府主義者として社会から非難されたが、後ろ暗い権力者たちを震え上がらせた。

 ヘルハウンダーズの主だったメンバーは、元軍人でリーダーのサリエル、強烈な優生思想の持ち主である科学者のDr.オーゲン、怪力の巨漢アックスマン、そして、絶世の美女サルチコバ夫人の四名で構成されている。

 彼らヘルハウンダーズは、マシューの前に立ちはだかる最大の敵となる。

  • サリエル:出身不明。40代後半。ヘルハウンダーズのリーダー。寡黙な無政府主義者。世界中の権力者の命を狙い、破壊活動に専念している。
  • Dr.オーゲン:本名フランツ・オーゲン。出身不明。ヘルハウンダーズのサブリーダー。強烈な優生思想の持ち主で、マリスを研究することにすべてを捧げている。
  • サルチコバ伯爵夫人:ロシア出身。18世紀のロシアで農民たちを百人以上も殺害したシリアルキラー。マリスの力を得て現代に蘇った魔女。
  • アックスマン:ジ・アックスマンことヨゼフ・マンフリー。35歳。アメリカのニューオリンズ出身。ジャズと小説をこよなく愛する怪力の巨漢。
サルチコバ伯爵夫人が活躍するサイドストーリー#1はこちら
アックスマンの日記が読めるサイドストーリー#3はこちら

ベビークトゥルフ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

【設定】
 現世と並行をなす異界の生物クトゥルフの幼体。現世へ現れた拍子に子猫を捕食したため猫の知能を有した。大きさはラグビーボールぐらい。普段は宙に浮いている。

 アゴの下にある三本の触手の中心にイカに似た鋭い歯が生えていて、口を広げるとものすごくグロテスクな姿になる。

 鳴き声は「クトゥルー!」。

【物語でのあつかい】
 たまたま危ないところをマシューに助けられたため、以来、彼が興味の対象となった。

 現世と異界を自分の意志で行き来できる驚異の力を持っている。気まぐれに現れてはマシューたちを助けたり、ピンチに陥れたりする。もちろん、本人に悪気はない。

 ベビークトゥルフはあくまでも種族の子を示す呼称であるため、個体名は作中で明かされる。

【補足情報】

  • 本作のマスコットキャラクター
  • 特定のモンスターの血や肉片、鉱物などを与えることで成長する
  • ベビークトゥルフを育て上げることがグッドエンディングへたどり着くための道しるべとなる

フュージョンモンスター

無冠の騎士デムナ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 無属性のフュージョンモンスター。マシューの心に潜む孤独や虚しさが実体化した姿。

 攻守共にバランスのとれた能力を持っており、どんな状況にでも対応できる。

 古代ゴイテル語が刻印された剣と盾を装備していて、剣には“罪人に永遠の眠りを与える”と、盾には“いかなる困難をも受け止めよ”と刻まれている。

 父から受け継いだフュージョン能力によって、マシューが最初に変身したフュージョンモンスターでもあり、まだ隠された力を秘めている。

烈火の騎士マクデバ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 火属性のフュージョンモンスター。

 マシューの心に潜む怒りと残虐性が実体化した姿。

 二刀を操るディマチャエリ(二刀流の剣闘士)で、火炎をなびかせての動きは素早く、その剣技は極端に攻撃へ比重が置かれている。

 とくに左手の短剣は防御用ではなく、より激しい突きを繰り出すために使われる。

 常に殺しの興奮と獲物の血を好み、長い舌は血で滴る刃を舐め上げている。

公式サイトで烈火の騎士マクデバのデザイン設定画をチェック

凍てつく騎士ルキア

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 水属性のフュージョンモンスター。マシューの心に潜む悲しみと冷酷さが実体化した姿。

 動きは鈍いが、巨体から振り下ろされるその一撃は重く、どんな相手だろうが粉砕する。

 身体にまとった冷気は敵の勢いを挫き、文字通り戦意すら凍りつかせる。

フィールド

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 フィールドマップは、人々で賑わう通りや呪われた墓場などを3Dで表現し、いまから百年前の1920年代の世界をリアルに描き出している。

 プレイヤーは細部まで作り込まれた舞台の中で、超自然的な事件の調査、異界の怪物との戦闘、クエストに必須なアイテムの獲得のために探索を行う。

 なお、『シャドウハーツ』シリーズとは異なり、本作はシンボルエンカウントを採用している。ゴシックホラーRPGということで、敵の登場の仕方でプレイヤーを驚かせる要素などがあるという。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

バトルシステム

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

サイコシギル

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
サイコシギル。光が青の円の中央に到達したタイミングでボタンを押すようだ。

 “サイコシギル”は、本作のバトルの目玉のひとつとなるバトルシステム。

 行動を選択すると各キャラクターの個性に則った紋章が出現。マシューなら騎士の紋章、エミリアなら機械仕掛けのハートの紋章といった具合に、それぞれの精神性に帰属した絵柄となる。

 紋章の中にはヒットエリアと呼ばれる光点がいくつか出現し、つぎつぎと光点を結びながら移動する光の到達に合わせてタイミングよくボタンを押す。

 サイコシギルはバトルやイベントの成否を決める重要な遊びの要素になっており、プレイヤーは目押しの技術が求められる。難度は高くないが、ヒットエリアの中心部にある“ストライクエリア”を狙うのであれば練習が必要になるだろう。

 なお、攻撃アクション時のサイコシギルの入力でパーフェクトを出すと、ザコ敵を一撃死させることができる。この方法でしか倒せないモンスターも登場する予定だ。

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』
『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

連携攻撃

 連携攻撃は複数のキャラクターが同時に標的へ襲いかかる攻撃。過去作ではふたり同時に動くことはなかったが、本作では同時行動に挑戦している。さらに、通常攻撃のモーションをそれぞれが繰り出すわけではなく、連携独自の特別なアクションが用意されている。

 発動条件はキャラクター同士の相性度やコンディションにも左右されるが、もっとも重要なのは“偶然性”となる。一度発見すればボタンを入力する法則がわかり、以後は難易度に差はあるもののプレイヤーの意志で連携攻撃を行えるようになる。

 個性豊かなキャラクターたちに隠された連携技を見つけるのも本作のバトルシステムの醍醐味となる。

シギルの魂

 サイコシギルはキャラクターごとにデザインが違うため、目押しのタイミングを知らせる光点の位置や数にも差がある。プレイヤーによっては扱いやすいキャラクターが違ってくるかもしれない。

 しかし、ゲームが進めば“シギルの魂”という精霊が現れ、彼とコミュニケーションを重ねることでヒットエリアが増えるアイテムを獲得できる。

サニティポイント(正気度)

 怪物と対決することでマシューたちのサニティポイント(正気度)は影響を受ける。サニティポイントが減少すれば狂気に呑み込まれて理性を失っていくが、その反面、戦闘力は増大していく。

 戦いの流れを変えるためには、あえて狂気に身を任せる戦術を取り、生き残る可能性を高める必要もある。

※Sanity(サニティ)の略=SAN。SAN値=正気度。

狂気の戦い

 バトル中にサニティポイントがゼロを下回るとキャラクターが発狂する。発狂したキャラクターは暴走状態となるが、引き続きプレイヤー操作は可能。

 暴走したときのメリットは、攻撃力が上がり(ハイ状態)自分の潜在意識に隠されていた未知の力を解放。隠されていたスキルが使えるようになる。

 サイコシギルの入力も速度が速くなるうえにヒットエリアが小さく変化。デメリットは、防御力が格段に下がり大ダメージを受けやすくなる点。そして、守るや逃げるといった防御行動が一切とれなくなる。

 サニティポイントがマイナス状態のときは、毎ターン数値はゼロへ戻ろうと1ずつ上昇して行くのに合わせて、ダメージをくらうと一気に回復して正気に戻ってしまう。狂気の恩恵を失うことにもつながるため、敵にターンが回らないように連携攻撃などを駆使しながらハイ状態を保つ必要がある。

敵・異形のもの

モトフジ (Motofuji)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 グルガルタ精神病院に出現した異形のもの。人間の負の感情から生まれたエネルギーであるマリスを大量に放出し、病院内にいた患者たちを怪物へと変貌させた。

 醜い全身にまとった負の瘴気は、人間の肉体と精神を侵し、邪悪な欲望を目覚めさせる。

 駆けつけたマシューと激しい戦いを繰り広げた末に消滅したが、その目的については、まだ何もわかっていない。

マリフェロスペーシェント (Maliferous Patient)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 もとはグルガルタ精神病院に入院していた患者たちだが、モトフジのマリスによって毒され怪物化した。

 すでに知性も感情も失われ、ただひたすら外部の生命エネルギーを求めて生き物の肉を貪り続ける。

 体内をより多くのマリスで満たそうとする本能に突き動かされ、ニューヨーク市警の警官たちへ襲いかかる。

アタム(Atam)

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 主人公マシューの無意識に棲みつく闇の化物。その正体は、傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰と、七つの大罪を象徴する悪魔たちを統べる死の王である。

 もともとは生命の樹を根源とする「あちら側」の生命体だったが、神の血を引く人間の末裔をヨリシロにすることで、その魂の中に隠れ棲み“こちら側”に存在し続けてきた。そして、長い年月の間に捕食した魂から数々の知識を得て神に近い存在となった。

 数年前、宿主だった男を呪い殺すことに失敗し、逆に瀕死の状態へと叩き伏せられてしまったため、いまは新しいヨリシロの中でひたすら力を蓄え復活の時をうかがっている。

ドモヴォイ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

イマジナリーフレンドとして幼子の前に現れ、一緒に遊びながら家を守っていた妖精。髭の老人や毛むくじゃらの存在として伝わっている地域が多い。

 家の中でも暖炉などのあたたかい場所を好み、火への耐性が高い。留守中に侵入しようとする者に対しては、伸縮自在なあご髭を操って相手を縛り、窒息させたりする凶暴な一面も持っている。

 外出先での事故で家族全員が死亡したことを知らずに、今日もみんなの帰りを待ち続けている。

カレイドエキドナ

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 邪神に身も心も捧げた修道女の祈りを神が聞き届け、その姿を自分に相応しい花嫁へと変えたモンスター。

 人間だった頃の美しい裸体には邪神を讃える呪文がイレズミで描かれ、禍々しくも魅惑的な装飾となっている。

 邪神に捧げる生け贄を得るため、夜ごと人間の男たちを誘惑しようと夢の世界を通って獲物の心の中へと忍び込む。一度でも夢の中で彼女たちと関係を持ってしまった男は、七日後の夜明けに命の炎が燃え尽きると言われている。

 はたして、大切なルカの夢に出現したこの怪物をロクサーヌは倒すことができるのだろうか。

パウークマルチェク

『PENNY BLOOD(ペニーブラッド)』

 生前、領民たちを虐殺した魔女が現世へ蘇り、切望していた実子として産み落とした怪物。

 魔女は復活する際に蜘蛛の細胞を植え付けられたため、人と蜘蛛の遺伝子が我が子にも引き継がれた。

 冷徹な蜘蛛の習性と加減を知らない赤子の残虐さに、暗闇の中に11年間監禁され獄死した魔女の恨みが加わり、人類を捕食する邪悪な存在として完成した。

 正確に言うならば、パウークマルチェクは神でも怪物でもなく、科学と魔法をもてあそんだ人類が創り出した忌まわしき生物と言えるだろう。

動画

ゲームプレイトレーラー

Penny Blood - Gameplay Trailer

町田松三氏インタビュー映像

 ゲームデザイン・総監督・脚本を務める町田松三氏のインタビュー映像。

Matsuzo Machida - Penny Blood Interview

加藤美也子氏インタビュー映像

 キャラクターデザイン・アートディレクターを担当する加藤美也子氏のインタビュー映像。

Miyako Kato - Penny Blood Interview

弘田佳孝氏インタビュー映像

 本作の楽曲・サウンドを手掛ける弘田佳孝氏のインタビュー映像。

コンポーザー・弘田佳孝氏インタビュー映像

ビジュアルディレクター 渡邊剛志氏インタビュー映像

渡邊剛志氏インタビュー

ペニーブラッド開発スタッフ

  • ゲームデザイン・総監督・脚本:町田松三
  • キャラクターデザイン・アートディレクション:加藤美也子
  • 楽曲・サウンド:弘田佳孝、海田明里
  • ビジュアルディレクター:渡邊剛志
  • モンスターデザイン:半谷修孝
  • コンセプトアート:渡部政人

※敬称略。

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