元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第28回をお届けします。

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そんなこともあったなぁw

 前回、2022年8月10日のアップデートで鳴り物入りで導入された強豪、“紅蓮滾るバゼルギウス”を一瞬のうちに屠り去ってやった……と勇ましい記事を書いた。

 (思いっきり1オチしたけどな)

 そんな、紅蓮滾るバゼルギウスですら止めることができない手練れのベテランガンランサーに、エルガドのアルロー教官は調子に乗って↓こんな提案をしてきたのである。

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第28回:リオレイア希少種との思い出

 ……あッ!!! ついに出ました金レイア、銀レウス!!! リオレイアとリオレウスの希少種が、ついに『モンハンライズ:サンブレイク』の世界に降り立ってしまいましたよッ!!!

 しかも、ヤツらが根城にしているフィールドは……!

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第28回:リオレイア希少種との思い出

 なんと!!! これまた懐かしい響きに聞こえる“塔”ときたもんだ!!!

 そうかぁ……!

 まずは新フィールドとなる“塔の秘境”で、金レイアと銀レウスを迎え撃つことになるのね……! さすが、今回のアップデートの目玉ともなるモンスター。その扱いからして、特別感が満載だなオイ!!!

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第28回:リオレイア希少種との思い出

 「それにしても……」

 リオレイア希少種のクエストを受注しながら、思わずひとりごちる俺。

 18年にわたって『モンハン』のプレイ日記を書いてきた俺だけど、おそらくリオレイア希少種、リオレウス希少種に関するコラムって……本当にわずかしか綴ってこなかったのではなかろうか。うっすらと覚えているものだと……『モンハンポータルブル 2nd G』の時代に銀レウスについて書いたのと……!

 「確か……まだ“たっちー”と表記する前、“同僚のTさん”の時代に、金レイアをいっしょに狩ったことを書いたような……?w」

 かすかな記憶を頼りに、ハードディスクの中に格納されている膨大なテキストファイルを漁っていると……!! いまから7年前の2015年に書いたコラムの中から……!!

 「あッ!! やっぱりあった!!!w たっちーと初めて、金レイアの討伐に行ったときの話が!!!ww」

 これ、いま読み返してみてもじつにおもしろく、現在の環境にも符合している部分が多々あったので、一部を抜粋して紹介させてもらう。当時、遊んでいた『モンハン』は『モンスターハンター4G』で、たっちーとは狩王決定戦に出たりしていたんだよねぇwww

◆◆◆

(前略)
 
 このクエスト、討伐目標がリオレイア希少種1頭だけであり、さらに鬱陶しい小型モンスターがいっさい出てこないという環境なので、じつに御しやすく見えたりする。しかし!! 塔の頂からはエリアチェンジができないこと(モドリ玉を使うしかない)、そして何よりリオレイア希少種がハンパなく強いこともあって、じつに難度が高いクエストとなっているのだ。

 しかし、そんなことなど1ミリも知らないTさん(※注:前述の通り、たっちーのことです)。リオレイア希少種を見た瞬間にギャアギャアギャアと大騒ぎを始めた。

 「!!!!!!! イタッッッ!!!! ホ、ホントに金のレイアがいたああああ!!!! ス、ステキすぎるううう!!!! キラキラ最高!!!>< ゴールド最強!!!><」

 キラキラしているものをやたらと好むあたり、そこらのカラスといっしょである。以前もまったく同じことを指摘したが、俺は再度Tさんに言った。

 「オメーはカラスか」

 Tさん、この発言に大激怒。

 「失礼なっ!!!!!!! 乙女に向かってカラスとはナンだ!!!!!」 

 カァカァカァとわめきながら、俺を蹴飛ばしにくるTさん。でも、油断して追いかけっこをしているふたりをリオレイア希少種が見逃すわけもなかった。

 「あ!!!」

 と思ったときにはすでにTさんがサマーソルトで吹っ飛ばされ、

 「い!!?」

 と目をむいたときにはタックルを食らって三途の川を渡らされていた。クエストスタートから1分程度で起きた、恐るべき惨劇である。俺、「は、腹いてぇwwww」と笑いながらTさんに言う。

 「ちょっとwww 早くやられすぎだろ!!!www まだ一太刀も入れてねえんだぞ!!!www」

 するとTさん、テレくさそうに、

 「ソーリーソーリー^^;; ちゃんとやります^^;;;」

 と言いながらエリアに戻ってきた。さあ、仕切り直しである。

 が……。

 ここまで幾多のライバルたちが我々の前に立ちはだかってきたが、このリオレイア希少種に関しては、

 「……ちと、しばらくこのクエストのことは忘れません??w」

 と初めて真顔でTさんに提案したほど苦しめられてしまった。なにごとにもあっけらかんとしていたTさんも、失敗回数が10回を数えたころには、

 「このクエスト……まだウチらには早かったのかな……(涙)」

 なんて落ち込むほどで、力不足を痛感させられるハメに……。

◆◆◆

 このときのリオレイア希少種の狩猟はホントにキツくて、その後も延々と阿鼻叫喚の地獄絵図のような文章が続いている。

 やっぱり“希少種”を冠するだけあって、金レイア、銀レウスの存在感は別格だ。間違いなく『モンハンライズ:サンブレイク』に出てくるそれも、生半可の実力に収まっていることはないだろう。

 でも、行かねばならない……!

 ゴールドルナ、シルバーソルの装備はもちろん、おそらくこの2種の素材を使ったガンランスも存在するに違いない。となれば……一度と言わずくり返し狩りに行って、鱗やら棘やら翼やらをかき集めなければならないんだから! 最初から躊躇していたのでは、何も始まらねぇぇえええええ!!!

 「よしッ!!! まずは金レイアからだ!!!」

 勇躍、エルガドを出た俺は、リオレイア希少種の待つ“塔の秘境”に向かって旅立った。

 そしてすぐに、

【逆鱗日和】『モンハンライズ:サンブレイク』プレイ日記 第28回:リオレイア希少種との思い出

 黄金のリオレイアから、手痛い洗礼を受けることになるのである……w

 続く!!

大塚角満(おおつか かどまん)

元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。

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