元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第21回をお届けします。
いろんな感情が芽生えるクエです
前回の記事では、俺が『モンハンライズ:サンブレイク』でもっともハマっている新たな狩猟システム“盟勇クエスト”について満を持して綴ったわけだがね。
コレがもうあまりにも楽しくて、現在の狩り割合は、
・ノーマルのソロ狩猟:3
・協力プレイ:2
・盟勇クエスト:5
こんな感じになっている。もちろん、日によって割合に差はあるけど、ヘタをすると1日中ず~~~~~っと、NPCの誰かしらと狩りに勤しんでいたりするw 前回の記事でも書いたけど、同行してくれるNPCのAIが秀逸で、攻撃も回復もじつにいい塩梅でこなしてくれることから、まるでリアルな誰かといっしょに狩りをしているかのような錯覚を覚えさせてくれるのよ。ずっとぼっちで狩っていたロンリーハンターたちも疑似的ながら協力プレイの楽しさを享受できるので、この要素が『モンハンライズ:サンブレイク』の絶大な評価の一端を担っていると思うわ。
さて、前回の盟勇クエストネタの続きになるけど、マスターランクが上昇し、カギとなるクエストを順調にこなしていると、徐々に同行できるNPCが増えていくからタマラナイ。フィオレーネはもちろん、
ヘビィボウガンが得意な王国騎士のルーチカに、
毎度おなじみ、エルガド随一のガンランサー、アルロー教官。さらに、懐かしのカムラの里に帰れば……!
受付嬢のヒノエ・ミノト姉妹に、里長のフゲンやウツシ教官も狩りに同行してくれるようになるのよ!!ww こんなん、楽しいに決まってるじゃん!!!www
とくに楽しいのが、プレイヤーが任意で2名の同行者を決めることができる“重要調査クエスト”だ。
盟勇たちは得意としている武器種が決まっているので(ウツシ教官は何でも扱える)、個人的にえこひいきしたいNPCを選んでいいのはもちろん、討伐対象のモンスターや、自分がいっしょにクエストに行きたい武器種(俺の場合、3人ガンランスとかね)で同行者を選択してもいい。その日の気分によってパートナーを決められるので、くり返しになるが血の通った人間と協力プレイをしているような気分で遊ぶことができちゃうのであるよ。
でも、マジでリアルな狩猟シーンが展開するため、盟勇たちに対する感情も現実世界のソレにリンクしたものに収束してきた気がする。
とくに、俺はナゼか盟勇クエストになると頻繁に力尽きるんだけど、その際についつい、以下のような言葉を口走ってしまうのだ。
たとえば、盟勇の中でもっとも若手の青年ハンター、王国騎士のジェイの前でオチたりすると、まるで脊髄反射のように……!
「あ!!!((゚Д゚;)) ……なるほどネ!! いまの、ちゃんと見てた!? オオナズチの攻撃はトリッキーである……ってことをあえて見せようと思って、あえて攻撃をくらったんだけどサwww あえてネww 実際に見ないと、わからないことが多いからサwww」
と、「あえてねあえてね」を連発した懸命な言い訳を口走っていたりする(苦笑)。部下の前で上司にキツく怒られたのを、後になって必死に取り繕うかのように……w
また、同年代(と思われる)のアルロー教官やガレアス提督とも頻繁に狩りに行くんだけど、ここでも、
くっそ……w 盟勇クエストだと、
「きっと誰かが回復してくれるし!!www」
というゲンキンな態度になっちまうので、自分で回復するのがおろそかになるんだよなぁ……w そんな、同期入社の同僚の前でオチたとなると……!
「ちッ……! ……なぁに見てんだよ!! 仕方ねえだろ!!!(怒) あ! 何その、非難がましい目つき!! 言いたいことでもあるんですか!? じゃあナニ? アンタは一度もオチないの!? 文句言うってことは(言ってないけど)、そうなんだよね?! ハイ御立派ー!!ww 出世するヤツはさすがですねぇぇえええ!!!」
なんて喚き散らしたりする。完全に、居酒屋で悪酔いしたヤツの言いがかりだ。
そして、これが女性ハンターとのクエストだと反応はもっと複雑奇怪となる。
前回の日記で、フィオレーネの前で力尽きてしまった際の、
「あ、あひwwwww は、初めてテオでオチたっす^^;;; ま、まいったなぁ^^;;; どぅふwww」
と、必死に取り繕うパターンを書いたけど、お気に入りのルーチカやロンディーネと狩りに行ったときに↓こんなことになると……!
男の誰もが心の底に抱いているマゾな気持ちが頭をもたげてきて……!
「あああ……!! クエストは成功したのに、そ、その冷たい視線……!! そそそ、それがいいッ!!!」
「ロンディーネ、明らかに2オチした俺を睨んでる……! こ、この氷の眼差したるや……!! も、もっと俺を蔑んでぇぇぇええ!!!!><」
男性ハンターは総じてこんなことを思って悶絶しているのである。ホントだぞ。
続く。
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。