2022年7月22日、Nintendo Switch用ソフト『ライブアライブ』がスクウェア・エニックスより発売されました。本作は1994年にスーパーファミコンにて発売された同名タイトルをHD-2D化してリメイクしたRPGです。
その発売を記念して、発売日同日となる2022年7月22日、ビックカメラ新宿東口店にて、発売記念イベントが開催されました。本イベントでは『ライブアライブ』のプロデューサー・時田貴司氏(オリジナル版ではディレクター)が、ビックカメラ新宿東口店の1日店長に就任し、ファンたちと交流しつつのサイン会を実施しました。
Switch『ライブアライブ』の購入はこちら(Amazon.co.jp)予想をはるかに超えるファンが集結!
イベントが開始されると、まずは時田Pより1日店長就任のご挨拶。28年のときを経てついにリメイク版の発売を迎えられた喜びを熱くアピールしていました。
サイン会では、特設レジにて『ライブアライブ』を購入された方へ、時田Pが直接パッケージをお渡し。サインのほかビックカメラ1日店長名刺の配布、時田氏と購入者のグータッチでのコミュニケーションも行われました。
来場された方々にお話をお聞きすると、往年のファンだという人はもちろんのこと「今回初めて遊ぶんです」という人もちらほら。「小さいころに遊んでいた作品が、リメイクされるなんて夢みたいです!」と、これから遊ぶことにワクワクしている様子もうかがえました。見た感じですが、年齢層もバラバラで男女比も半々くらいだったのが印象的でした。
基本的にはビックカメラ限定特典の、スーパーファミコン版のパッケージをイメージしたオリジナルラッピングBOXにサインをするのですが、持ち込んだグッズなどへのサインも可。中には近未来編のキャラクターデザインを担当された島本和彦先生の『ライブアライブ』同人誌や、自作グッズへサインをもらうファンもいて熱量の高さが感じられました。
本イベントはビックカメラ新宿東口店の4階で実施されたのですが、階段には長蛇の列が形成され、最大時には地下3階のフロアまで列が伸びるほどの盛況ぶり。当初の予定ではイベント時間は17時~19時の2時間だけだったのですが、想定をはるかに超えるファンが集結。待ち時間にはファンどうしの交流が行われていたり、その場にいるだけでもお祭りムードが味わえました。
集ったファンの熱意に応え、イベント時間を19時40分までとギリギリまで伸ばすことに。延長が発表されると自然とファンたちからも拍手が起きていました。また、イベント途中でラッピングBOXがなんと完売。その際にも拍手が起き、『ライブアライブ』ファンたちの暖かさが感じられました!
お店側によると、事前の想定では約100人くらいが来るイメージだったそうですが、最終的には約300人以上のファンが来場。時田Pは時間ギリギリまでサインを実施し、イベント時間を延長したにも関わらず残念ながら全員にサインはしきれなかったのですが、列に並んでいたファンたち全員にグータッチ&名刺の配布を行ってイベントは終了となりました。
時田Pへプチインタビュー
最後にイベントを終えて、時田Pへプチインタビュー!
――リメイク版『ライブアライブ』の発売を迎えて現実の場でファンと交流する場は初めてだったと思います。実際皆さんとお会いしていかがでしたか?
時田発売前から「いよいよ発売されるぞ」とファンの方々が盛り上がっているのを見ていましたが、ダウンロード版は0時から遊べますから、日付が変わったとたんもう怒涛の勢いで皆さんが遊んでいるのを見ていました。Twitterでは『ライブアライブ』の話題を追いきれないほどで(苦笑)。これはもううれしい悲鳴でした。
そんな中、今回リアルイベントを開催しました。昨今の新型コロナウィルスの状況もあり「そこまで人が集まらないかもな」と思っていたら想定の3倍くらいのファンが来てくれました。中には今回のために地方から新宿に来てくださったという方もいて。
皆さん思い入れのあるゲームタイトルというのはあると思いますが、その中でも「『ライブアライブ』だけは特別」という人も少なくないようです。僕自身もそうです。当時『ファイナルファンタジー』シリーズや『クロノ・トリガー』などにも関わっていますが、『ライブアライブ』は初ディレクター作品ですし、とくに気合いや魂を入れて制作しました。
ただ商業的には、僕も関わっていたそれらの旧スクウェアタイトルにはなかなか及びませんで、自分の中ではリベンジしたい思いがありました。それが今回、リメイク版としてここまでファンの方々に暖かく迎えられると思わなかったので驚いています。『ライブアライブ』はさまざまな人物の生きざまを描いていますが、僕自身の生きざまのひとつにもなりました。すごく幸せなことです。
――ファンの方々といろいろとトークもしていましたが、印象に残っていることはありますか?
時田約28年前に発売されたゲームなのに、訪れてくれた世代がバラバラだったのが印象深いですね。当時遊んでいましたというファンはもちろんですが、お父さんやお兄さんが遊んでいるのを子どものときに見て好きになったという方や、小さいころは複雑でわからなかったけど大人になってから遊んで魅力を知った、という方もいましたね。
あとは親子で来てくれた方や、僕の後輩が夫婦で子どもを連れて訪ねてくれたりもしました(笑)。また「伝説のRPGと聞いてはいましたが今回が初めてプレイするんです」という新規に入ってくれる方もいて。本当に『ライブアライブ』らしいと言いますか、いろいろな世代でつながっているんだなと感じられ、すごくうれしかったです。
――実際、取材しているだけでもファンの方々の熱量が本当に強く感じられました。
時田『半熟英雄』シリーズでは発売記念に店頭イベントをよくやっていましたが、それも10年以上前ですのですごく懐かしかったです。
そして、僕らの想像を高く超える熱量を現在もいただいている最中です。社内の上層部からは「コアなファンは買うだろうけれども、ある程度のところで止まってしまうのでは?」という予想もありましたが、それを突き抜けるくらいの応援を皆さんがしてくれているおかげで「今回初めて遊びます」という人も少なくないように思います。
ぜひ今後も『ライブアライブ』の魅力を拡散してほしいですね。
――ありがとうございます! ちなみにイベント最後には「ヒットすれば今後の展開も何かできるかも」と言っていましたが、具体的な予定などは……?
時田まずヒットしたのかどうか、結果がまだ見えていないのでまずはそこからですね(笑)。
具体的に何かできるかや、予定されているものがあるのかも何も言えませんが、ヒットすれば何かしらの新しいこともやりやすくなると思います。いままではおもにライブイベントでなんとかつなげてきた中、今回のリメイクで『ライブアライブ』のまた新たな展開ができることを僕としても願っています!
週刊ファミ通2022年8月4日号(No.1755)では42ページの特集を掲載
さて、記事の途中でもちらっと触れましたが、2022年7月21日(木)発売の週刊ファミ通2022年8月4日号(No.1755)では、本作の発売記念特集を掲載。オリジナルデザイン表紙やスクウェア・エニックスの時田貴司プロデューサー、ヒストリアの佐々木瞬ディレクター、全楽曲の監修を行ったコンポーザーの下村陽子氏へのインタビューなど超特大42ページにわたって本作の魅力を紹介しています。こちらもぜひチェックを!
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