元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。第12回をどうぞ。
セルレギオス話の続きだけど……w
前回、同僚のたっちーと、『モンハンライズ:サンブレイク』では初対面となる“セルレギオス”の討伐に出向いた……と書いた。
しかし、なんとクエスト開始から20秒という電光石火の早業で……!
世界一のガンランサー(笑)、昇天……w
「|・`ω・)モンハンなめてんの??」
という絶対零度の冷たいLINEがたっちーから飛んできて、急遽このクエストは“仕切り直し”となってしまった。かつてのメインモンスターを相手に、開幕で1オチ分の余裕を捨ててしまったのでは勝ち目がない……と、冷静に判断したわけだ(俺のせいだけどw)。
そんな、再トライのセルレギオス討伐。
「もう俺は、二度とやられん!!! そもそもさっきのも、テキトーに振り回したパンチがアゴに入っただけのマグレ当たりだったしな!! 油断さえしなければ、セルレギオスなど完封だわ!!!」
明らかに冷静さを欠いた興奮状態で、セルレギオスに突っ込んでいく老ガンランサー。セルレギオスは『モンハン4G』の時代から“狩ってて楽しい”モンスターの一角だったし、『サンブレイク』でもすでにソロでは何度も狩っていたので、ふつうに立ち回ってりゃやられるわけがなかったのである。
「うおおおおおお!!!」
セルレギオスの眼前に陣取り、強力な突きと砲撃をブチ込んでいく。じつは事前にたっちーから、
「このセルフレジ(たっちー語でセルレギオスのこと)の角が、のちのち必要になるっぽい! 部位破壊報酬や!! キサマの絶対的なミッションは、角破壊だからな!」
このように仰せつかっていたので、顔面攻撃は必須になっていたのだ。
そして序盤は、先の20秒オチの緊張もあったので、かなり慎重に、着実に立ち回れていたと思う。セルレギオスのほうも、
「こいつ……浮足立っていたさっきとは別人のようだな」
と判断したのか、場所を変えて仕切り直しを図ろうとしてきたしな。
それを追う、俺とたっちー。見ると……!
「あ!! オロミドロいる!! 操竜するわ!! ヘイ、タクシー!!!」
操竜すればしばし安泰だ……という安心感が、緊張の緩みを呼んだのだろう。なんと、この直後に、俺は……((゚Д゚;))
「!!!!!!!!!」と俺。
「・・・・・・・・・」とたっちー。
すぐさまスマホを取り出して、俺は相棒にLINEを送った。
「ごめwwwwwwww またやっちゃった^^;;; セルレギオス、つよおwwww」
一瞬の間を置いて、たっちーからダイヤモンドダストの如き冷たい返事が届く。
「(#゚Д゚)オメー、モンハンなめてんなぁ??? なんでガードでガチガチなくせにオチてばっかいるねん!!!(怒) わしなんて双剣だけど、ほとんど回復も使ってないで!!! キサマはガード性能に頼り過ぎて、狩りの本質を見失ってるんや!!!」
ガーーーーーーン!!!
この言葉は俺の心に、驚くほどよく響いた。
た、確かに、そうかもしれん……!
最近の俺は、スキルと言えば“ガード性能”と“ガード強化”を真っ先に付けるのがマストになっていて、攻撃もガード突きがメインになっていたような……!
……いやカッコつけて“最近の俺”って書いたけど、もう10年以上、ガード性能とガード強化に頼りきっていたような気が……!!
「……そうだ!!」
どんよりとした頭の中に、ひと筋の光が射しこんだ感慨を覚える俺。
もしかしたらこのクエストが、ずっとガードの陰に隠れていた俺を盾の向こうに引っ張り出してくれるのかもしれない……!!
「ガードなんてなくてもなあ!! 勇気さえあれば、大型モンスターも翻弄できるんやで!!!」
勇ましく舞うたっちーを頼もしく眺めながら、
「よーし!! 俺もッ!!!」
キャンプを出て走り出した……その瞬間ッ!!!
女双剣使い、あっさりと昇天……w
「!!!!!!!!!」とたっちー。
「・・・・・・・・・」と俺……w
ふたりは声を失うも、
(……討伐さえしちまえば、このヒデぇクエストもうやむやにできるはず)
そんな気持ちで立ち上がり、セルレギオスに最後の決戦を挑んだが……w
女双剣使い、30秒後に天に召される……w
「!!!?!?!?!!www」とたっちー。
「・・・・・・・・・・・・・」と俺。
永遠とも思える静寂を……俺のフルバーストが豪快に斬り裂いた。
「うおい!!!!www 何が「勇気さえあれば!!(ドヤァ)」だ!!www 終わっちまったじゃねえか!!! やっぱ俺、ガードの陰から出ていくのやめた!!!ww」
いつになったら、セルレギオスを狩れるのか……w
続く……。
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。