Behaviour Interactive開発による4対1の非対称サバイバルホラーゲーム『Dead by Daylight』が、2016年の配信開始から6周年を迎えたことを記念して、2022年5月18日、“Dead by Daylight 6周年記念配信”が放送された。
全世界の総プレイヤー数が5000万人を突破するなど、絶大な人気を誇る『Dead by Daylight』。“アニバーサリーストリーミングイベント”として銘打たれて行われた本配信は、まさに新情報ラッシュ。6月7日(北米時間)に配信される新チャプター“Roots of Dread(恐怖心の種)”の詳細が明らかになったほか、『進撃の巨人』とのコラボも明らかにされた。さらに、『バイオハザード』との新しいコラボレーションチャプター“プロジェクト W”が2022年後半に公開されることも発表されている。
以下、6周年記念配信に先駆けて行われたプレス向けカンファレンスの模様を交えながら、新情報の数々をお伝えしていこう。
アメリカの小さな町を舞台にした新チャプター“Roots of Dread(恐怖心の種)”が6月7日(北米時間)配信
新チャプター、“Roots of Dread(恐怖心の種)”が6月7日(北米時間)に配信開始。PTBが6周年記念配信後にプレイ可能となった。アメリカの小さな町を舞台にした新チャプター“Roots of Dread(恐怖心の種)”だが、「このチャプターの舞台は、一見古風で平和に見える町ですが、その裏には冷たく恐ろしい秘密が隠されています。その秘密を具現化したものが新キラー“The Dredge(ドレッジ)”です」とゲームディレクターのデイブ・リチャード氏。
ドレッジは、さまざまな文化で伝えられている“ブギーマン(幽霊に類似した怪物のこと)”をもとに創造したとのこと。いままでの『Dead by Daylight』では見たことのない容姿のキラーになっており、“悪夢”をそのまま形にしたようなデザインで、音を発して動き回るという。関節や触手がさまざまな場所から生えており、形の定まらない手足がねじれた塊であり、“闇”そのものを象徴しているという。プレイヤーは用意されたマスクや体、武器を組み合わせることで、好みの怪奇なドレッジをデザインできる。
ドレッジの気になる能力については、デイブ・リチャード氏によると以下の通り。
「ひとつめは、“ベッドの下に潜む怪物”のような存在を体現したもので、本来サバイバーの安全地帯であるロッカーのあいだをテレポートすることができます。ふたつめの能力は“ナイトサイクル”というもので、マッチ内のさまざまな出来事により発動されるとサバイバーの視界が暗闇に包まれます。この能力はチェイス中のサバイバーにとって不利になるだけでなく、暗闇の中で見えるのはドレッジだけとなり、とても不気味な体験になると思われます。この“ナイトサイクル”はマッチ中にゲージが満タンになったサバイバーにのみ発動されます。ゲージはロッカーに隠れているときなど、さまざまな要素により増加していきます。満タンになる頻度は、1回のマッチで3~4回ほどです」(デイブ氏)
一方、“Roots of Dread”で登場する新サバイバーは、Haddie Kaur (ハディ・カウル)。インドで生まれ、幼少期に家族とともにカナダのケベック州に移り住んだ彼女は、交通事故で実の両親を失った後、両親の親友である家族に育てられたという。幼いころから超常現象に興味を持ち、“霧の森”と現実の世界を繋ぐ穴を見ることができる能力を持っている。その能力で、彼女は“霧の森”に参戦する前からさまざまなモンスターと遭遇してきたという。これらの不思議な能力と経験が、彼女のパークに反映されているとのことだ。
新マップは、“Garden of Joy(喜びの庭)”。こちらは、ホラー作品でよくあるアメリカのとある古風な町が舞台になっているとのこと。「このマップのメインとなる建物は、薄暗い森に囲まれた古きよき家族の館という印象ですが、町の人々と同じように何か秘密が隠されています」とデイブ氏。
新チャプター『バイオハザード:プロジェクト W』が2022年後半に登場
『Dead by Daylight』5周年を記念して、2021年6月に『バイオハザード』とのコラボチャプターが配信。シリーズから ネメシス、 レオン・S・ケネディ、ジル・バレンタインたちファン待望のクリーチャーやキャラクターが登場したのは記憶に新しいところ。デイブ氏によると、『バイオハザード』のコラボチャプターは、「いまや『Dead by Daylight』の中でももっとも人気のあるチャプターのひとつ」とのことだが、2022年も『バイオハザード』の新しいチャプターがリリースされることが決定。その名もずばり『バイオハザード:プロジェクト W』。詳細は一切明かされなかったが、「シリーズから、さらにキャラクターを迎えて新しいチャプターを展開予定」とのことだ。続報を待ちたい。
ファンから切望されていた!? 恋愛シミュレーションゲーム『Hooked on You: A Dead by Daylight Dating Sim』発表
『Dead by Daylight』がまさかの恋愛シミュレーションゲームになることが発表された。キラーとのデートが楽しめるという。詳細については下記の記事で紹介している。
『進撃の巨人』とコラボ!
『Dead by Daylight』と『進撃の巨人』がコラボ! キラーとサバイバーぞれぞれに10種類の衣装が用意された、“進撃の巨人コレクション”がリリースされる。
デイブ・リチャード氏は、「人気作品である『進撃の巨人』を『Dead by Daylight』に迎えるにあたり、とても完成度の高いものである必要があると思っていました。『Dead by Daylight』をプレイしている方はおわかりになると思いますが、このコレクションで追加されるスキンはレジェンダリースキン(キャラクターの容姿をまったく別のキャラクターに変えるスキン)ではなく、『Dead by Daylight』のキャラクターが『進撃の巨人』のコスプレをしているようなスキンになります。開発チームは2次元の作品である『進撃の巨人』を『Dead by Daylight』の3Dの世界に変換することに注力しているので、ぜひお楽しみに!」と、熱く語るコラボコレクションに期待したい。
『Dead by Daylight Mobile』が大ヒット
新しいニュースというわけではないのだが、4月28日に日本を含むアジアで配信された『Dead by Daylight Mobile』の好調ぶりも、マリー・クロード・バーナード氏の口から明らかにされた。同作は100万ダウンロードを記録しているという。
欧米では、2022年にリリースされ、全世界2500万人のプレイヤーを獲得している『Dead by Daylight Mobile』だが、日本などで先行配信されている、リーダーボード、クイックマッチ、ソーシャルシステムなどは、今後欧米でも実装されるという。「近日中にまた新たなニュースを発表する予定なので、『Dead by Daylight Mobile』ファンの皆様はぜひお楽しみに!」(マリー氏)とのことだ。
マッチメイキングの改善やプリセット機能など、ゲーム性を向上させるための施策を予定
プロデューサーであるステファン・ボーシャン・ダニエル氏からは、『Dead by Daylignt』の今後の展開について明らかにされている。ステファン氏によると、2023年のアニバーサリーまでの1年間で、新マップふたつを含む4つのチャプターをリリース予定とのこと。4つの学術書がチャプターに追加され、よりキャラクターを深く理解することが可能になるという。
ゲーム性の向上に関しては、SNSや掲示板など、さまざまな場所でユーザーからのフィードバックをもらい、それを反映予定だという。「プレイヤーたちは同じパークを使い続ける傾向があるので、それを変えたいと思っています。将来予定しているアップデートでは、約40種類のパークに変更を加えることで、ゲームのバランスを修正し、プレイヤーたちが新たな視点でゲームを遊ぶことができるようになります」とステファン氏。
マッチメイキングについては、その向上のため、地域内でキラーとサバイバーのバランスが取れていない場合、プレイヤーにインセンティブを払うことで解決するシステムを導入する予定だという。たとえば、キラーが少ない場合、キラーで遊んでくれればプレイヤーにブラックポイントを追加するなどを考えているという。メインメニューにキラーかサバイバー、どちらで遊べばインセンティブがもらえるかを示すメッセージを追加することで、バランスを取り、待ち時間を減らしたいとのことだ。
また、キャラクターのプリセット機能も実装。ユーザーは、あらかじめパーク、スキンなどをプリセットとして登録しておけるようになる。こちらは、新チャプター“Roots of Dread”のPTBから実装されるようだ。
さらにイベントについては、「アニバーサリーイベントと10月のハロウィンイベントはとても大切なイベントであり、ぜひファンの皆さんと交流できればと思っています。このふたつだけではなく、冬と新年のイベントも楽しみにしています。そのイベント中に新しいゲーム機能を追加予定です。去年の冬イベントを遊んだ方は、雪だるまが追加されたことを覚えていると思いますが、そのような要素も楽しみにしていてください」(ステファン氏)とのことだ。