エレクトロニック・アーツのバトルロイヤル型FPS『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)にて、2022年5月11日(日本時間)より新シーズン“救世主”が開幕。シーズン13ではストームポイントが改変され、新エリアが追加されるほか、ワールズエッジの“試練”のようなPvEミニゲームスポット“IMCアーモリー“などが登場する。

 そこで本稿では、メディア向けに実施された開発者によるオンラインプレゼンで発表された最新情報をまとめてお届け。新要素のプレイ面での気になる点やジブラルタルなどの調整、クラフト武器のローテーションなどに迫ったインタビューと合わせてチェックしてほしい。

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ストームポイントがマップ改変。巨大な怪獣の残骸がそのまま新スポットに!

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!

 マップ“ストームポイント”にて、トレイラー映像でレジェンドたちが倒した、怪獣の残骸が横たわる新エリアが追加される。新エリアの場所はマップ北西部、“プラウラー”の巣がある“ノースパッド”と“ザ・ミル”のあいだ。

 ここはいままで建物がほとんどなく、スナイパーやマークスマンといった遠距離武器(長物)で狙われた際に射線を切ることが大変だったので、このエリアの追加は非常にうれしい。またマップ北西側といえば紫アーマーなどハイティアな物資を集めやすいザ・ミルに降りる部隊が多いイメージだが、これで部隊も分散するかもしれない。

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!
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 そしてマップ中には、PvEミニゲームが楽しめる武器庫も実装される。“IMCアーモリー”と呼ばれるこの建物は部隊が入ると60秒のカウントダウンが始まり、『タイタンフォール』に登場したロボット“スペクター”が襲い掛かってくる。おそらく、“ワールズエッジ”にあるエリア“試練”のようなものだろう。この戦いを制すると、武器のアタッチメントやアーマーなどといった戦利品が手に入るようだ。

 試練ではスタートすると大きな音が鳴り、クリアーしても周りにいた部隊に強襲されてしまうことがよくあった。IMCアーモリーには建物内に窓があるため外に敵がいるかどうかを確認できるほか、クリアーすると正面のスロープや天井が開いてスカイダイブの発射台が出現。待ち伏せされていても容易に離脱できるだろう。

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!
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開発インタビュー:ストームポイント編

――IMCアーモリー(武器庫)でのミニゲームのプレイ中はドアが閉まって外部と隔絶されるそうですが、ほかチームが入り口とかで待ち伏せることはできるのでしょうか?

サマンサそうですね。内部でミニゲームが始まるとドアが閉まって、最低でも60秒間は中にいるプレイヤーがほかの部隊から直接襲撃されるのを防ぎます。

 そして内部のミニゲームが終わると正面のスロープが開き、天井も開いてスカイダイブの発射台が出現し、退出時の襲撃に備えてどちらで脱出するかを選べるわけです。また、中には窓もあって誰か待ち構えていないか確認することができるので、いつどこから出てくるのかわからないようにする駆け引きも見られるんじゃないかと予測しています。

 逆に、中から出てくる部隊はミニゲームを通じて確実に装備をアップグレードしているわけです。自分たちよりいい装備になっているかもしれないので、自信があるなら待ち伏せするのもいいと思います。ただ、待ち伏せするのはそこまでおすすめできません。

――サークルの縮小時など、IMCアーモリーでのミニゲームを中断することはできますか?

サマンサまず、武器庫の内部はサークルの影響を受けます。中での戦闘中にサークルの境界が通過していくような時、ゲームを開始した時に使った端末を使用して終了できます。

 ただしクリアー前に緊急終了を選んだ場合は、先ほど触れたふたつの脱出路は開くものの報酬は得られません。スペクター(ロボット兵)へのダメージでEVOアーマーは進化していると思いますが、そのほかの報酬は得られずに脱出する形になります。

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!
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――トレイラーでは複数チームが巨大な怪獣と戦うシーンがあり、実際にゲームで見られるものはその死骸かと思います。そのような巨大モンスターとの戦いを望んでいるプレイヤーも一定数いそうですが、そのようなPvEコンテンツを入れる予定はありますでしょうか?

ジェフ将来的にそのプランはいまのところないですね。ご存知のように私たちは何か異なる体験やものを入れられないか常に検討しているので、可能性がゼロというわけではないですが、まずはApexたらしめているバトルロイヤル要素や、部隊ベースの戦闘に注力しています。

 マーケティングチームはトレーラーで登場したものを自由を活かしておもしろいものを作りますし、実際すごくイケてる感じでしたが、あのような体験が入るというわけではありません。

――ストームポイントマップのそのほかのアップデートはいかがですか?

ジェフいくつか改善やバグ修正などもやっていますが、大きいものだとPOI(名称付きスポット)ですね。

 怪獣の残骸は新しいPOIで、これによってチェックポイント、ノースパッド、ザ・ミルのあいだのエリアが大きく変わります。島の北西部分にあたりますが、いくつかのものの高度を下げて視覚的に見えやすくしています。

 もうひとつ特筆すべき変更点と考えているものでは、セノーテ洞窟の近くやザ・ミルと怪獣のあたりにいくつか新しいプラウラーの巣を増やしています。これに合わせて、プラウラーがもう少しうまく機能するようにエリアの調整も試しています。

 そして、いくつかのスパイダーの巣についても検討して、マップ中央付近の巣に変更を加えています。場所をちょっと説明しにくいのですが、パッチノート記事でも触れられると思います。もちろん、それ以外にもさまざまな変更・改善をやっていますし、IMCアーモリーなどもありマップ全体にわたってさまざまな変更をしています。

バトルパススキンはスピットファイア! 鎧のような見た目と青い炎のエフェクトがクール

 バトルパスは、チャレンジをクリアーしていくことでレベルが上がり、スキンやエモートなどの報酬が手に入るもの。さまざまな報酬がもらえるのは魅力的だが、報酬の中でも一番気になるのは敵をキルすると特別なエフェクトが発生し、見た目が変化するLv100、Lv110でもらえる武器スキンだろう。

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!
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 トレーラー映像では、鎧のような今までにない見た目をした、青い炎が噴き出したスピットファイアが見られた。最大5キルまでエフェクトが変化するため、これはぜひとも使ってみたいところだ。しかし、スピットファイアはケアパッケージ武器で通常の武器よりも拾える機会が少ないのが難点。シーズン13では、通常武器になるのかも気になるところだ。

『Apex Legends』シーズン13の最新情報。改変されたストームポイントではトレーラーで倒した怪物がスポットに。ジブの調整やクラフト武器変更などもお届け!
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 そのほか、派手な赤髪のマッドマギー、騎士のような姿のヒューズ、そして赤い装甲をした新レジェンドのニューキャッスルも登場。この3人は比較的に新しいレジェンドなので、新スキンが増えるのはうれしい。ぜひともゲットしたいところだ。

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※一部画像は動画をキャプチャーしたものです。

モバイル版は5月に配信予定。モバイル限定のゲームモードも!

 『Apex Legends モバイル』について、2022年5月に配信を予定していることも発表された。対応ソフトウェアはAndroid、iOS。

 モバイル版では、ブラッドハウンド、ジブラルタル、ライフライン、パスファインダー、レイス、バンガロール、オクタン、コースティック、ミラージュが初期レジェンドとして登場する。また、モバイル限定のゲームモードも用意されているとのこと。果たして、どのようなモードが実装されるのか楽しみだ。配信日ももうすぐなので期待して待とう。

ジブの調整はやはり難しい。レジェンドの調整や武器のローテーションなどは行われるのかなど、気になるQ&Aをピックアップ

――既存のレジェンドの調整はどうでしょう? 例えばジブラルタルやマッドマギー、パスファインダーは?

デヴォンシーズン13でそれらのレジェンドは大きな調整対象ではありませんが、いずれも注視しているキャラクターではあります。シーズンごとにメタ(強レジェンドや強構成)が移り変わるにつれて、そこにちょっと取り残されているキャラがいたり、あるいはジブラルタルがしばらくそうであるように圧倒的になってしまっていないかはすべてのレジェンドで気にしています。

 特にジブラルタルは解決が難しいレジェンドですね。ことを急いで普通の人が使えないキャラにしてしまうようなことは避けたいと思っています。現在でもトッププレイヤーのあいだでの重要性と異なり、カジュアルプレイでは多くの人がジブラルタルをあまり楽しくないと感じているので選択しないのですよね。

 なので、ジブラルタルについてはより長期的な視点で考えていまして、現在の地位を悪くするようなものでもなく、彼の能力を現実的な調整案に至ることができたら、いつごろ投入すればいいのか検討し始めるでしょう。

 いまあがった3レジェンドは今回の調整リストには入っていませんが、ほかのレジェンドの変更はあります。ランパートはちょっとしたものが加わりますし、ヴァルキリーはALGSレベルでの開発側で意図していなかったある種のプレイに影響するマイナーな変更があります。詳細についてはパッチノートをお待ち下さい。

――武器のローテーションはどうなるのでしょう?

エヴァンそれについてはまだ明かせないのでパッチノート記事をお待ち下さい。ただ、いつも多様な体験をもたらすことにフォーカスしていますので、クラフト武器が同じということはありません。ケアパッケージ武器も同様ですね。異なる体験とカジュアルからハードコアまで競争的なバランスを提供できるように考えています。

――今回、新武器はないということでいいですか?

エヴァン今シーズンではありません。もちろん新しい武器の開発は行っていますが、新武器を追加するたびにリストがちょっとずつ膨れ上がっています。新武器などの要素追加はちゃんとプレイヤーの必要に応えるとか、現状の課題を解決するような大きなインパクトがあるものにしようと慎重な方向になってきています。

 C.A.R.がいい例ですね。ヘビーアモとライトアモの両方を使えるサブマシンガンということで、プレイヤーの弾管理に影響を与えられました。武器を入れるならあのようなインパクトを与えるレベルのものにしたい。ですので(シーズンが変わる)3ヶ月おきよりは少しばかり長くなるという感じです。

――ランクモードのリニューアルについて、どういった調整が行われるのでしょう?

エヴァン詳細については別途記事が出る予定ですが、もっと効果的にチームとして一緒にプレイしてもらえるように、チームメイトとのあいだのシナジーをちゃんと築くように奨励できるようなものを目指しています。願わくば、うまく連携できたから野良同士がフレンドになるといったようことが起きるといいですね。

 そのほかに、もっとよい競争性のバランスをもたらすことです。それにともなって、たとえばコンスタントに8キル取るための好ましくないふるまいを減らすといったこともテーマのひとつです。いくつか大きな変更もあるので、記事が公開された時の反応が楽しみですね。

――シーズン13でもっとも楽しみにしていることは?

エヴァン自分は競争的なプレイヤーなので、ランクの調整がプレイヤーにうまく作用するか楽しみですね。願わくばそれがスキルをうまく反映したものになればと思っています。

デヴォン私はずっとニューキャッスルをやっていたのでバイアスがかかっていると思いますが、彼をようやく戦列に加えられることですね。個人的にもライフラインやジブラルタル、ミラージュなどサポートレジェンドをずっと使ってきて、チームを見渡しながら貢献するようなプレイをしてきたので、そこに新しいスタイルを持ち込めるのが楽しみです。メタへの影響やカジュアルでどうなるか、どんな使い方をしてくれるかとかも楽しみにしています。

イフィ自分も同じかな。自分の息子のようなものだし、みんながようやく彼に出会うのは素晴らしいこと。自分が雇われる前のことだけど、デヴォンはすごくうまく設計したと思う。以前に彼と話した時に自分は「もし人を引きずっていけるレジェンドがいたら超カッコいいと思うぜ」って感じだったけど、それで雇われることになって存在を知ったら「オーケイ……あっ、はい。背景のストーリーは書けると思いますよ」ってなりましたね(笑)。

クリスティーナ私も同じですね。ジャクソンが去ってしまったという伝説から皆さんが離れて彼を目にするのが楽しみです。

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