2022年4月7日にスクウェア・エニックスよりダウンロード専売タイトルとして発売された、『クロノ・クロス:ラジカル・ドリーマーズ エディション』(※)。
※Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One向けにリリース。また、4月8日にSteam版が配信予定。
本作には、1999年にプレイステーション用ソフトとして発売されたRPG『クロノ・クロス』のリマスター版と、『クロノ・クロス』のシナリオの原型となったサテラビュー用ソフト『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』(1996年発売)の2本が収録されている。
本稿では、ファミ通.comによる『クロノ・クロス』のプレイに役立つお役立ち情報をピックアップしてお届け。バトルの基礎知識や、ルートによって加入キャラクターがどう変わるかなどを紹介する。
※攻略情報を含むため、ネタバレにご注意ください。
なお、リマスター版にはゲームをスムーズに進めたい人に向けて、エンカウントOFF、オートバトル、バトル強化、ゲームスピードの変更機能が追加されている。これらの機能はプレイ中にいつでも切り換え可能で、とても便利なので、ストーリー重視の人、 強敵になかなか勝てない人、プレイ時間がなかなか取れない人はぜひ利用してほしい。
『クロノ・クロス』の特徴的な戦闘システムを覚えよう
『クロノ・クロス』は、“クロス・シーケンス・バトル”と呼ばれる戦闘システムを採用している。初めて本作をプレイする人はもちろん、久しぶりに遊ぶ人も、このバトルの独自の要素をチェックしておこう。
“クロス・シーケンス・バトル”の仕組み
“クロス・シーケンス・バトル”は、スタミナが残っているキャラクターに関しては、いつでも自由にコマンド入力ができるというシステム。スタミナは、通常攻撃やエレメントを使用すると減少し、防御を選んだり、ほかの味方が行動したりすると少しずつ回復していく。
また、通常攻撃(弱・中・強の3種類)がヒットすると、特殊な力“エレメント”(魔法や技のようなもの)を使用するときに必要なパワーレベルが上昇する。上昇量は、通常攻撃の威力によって変化。弱はパワーレベルが溜まりにくいものの、攻撃が命中しやすい。強は攻撃が命中しにくいものの、パワーレベルが溜まりやすいといった特徴がある。
通常攻撃の命中率は、攻撃をヒットさせると少しずつ上昇していく。そのため、弱→中→強といった具合につなげていくと、ダメージを与えながらパワーレベルを上げやすい。
基本的には、通常攻撃を何回かくり出し、スタミナが1.0になったらエレメントを使う……という流れで行動しよう。
ただ、エレメントは強力な分、使用後はスタミナが大幅に消費され、しばらく行動できなくなる。パーティーメンバーのスタミナが全体的に減っているときは、防御をくり返してスタミナを溜めてから行動を再開するのがオススメだ。
6つの属性のエレメントとフィールドエフェクト
いわゆる技や魔法にあたる“エレメント”は、物理属性と魔法属性に分類できるほか、攻撃や回復、補助などさまざまな効果を持つ。青、赤、緑、黄、白、黒の6つの属性があるのも特徴的で、青と赤、緑と黄、白と黒はそれぞれ対立関係にある。
また、キャラクターやモンスターには、“先天属性”が設定されており、これもバトルに影響を与える。たとえば先天属性が赤のモンスターに、対立関係にある青属性のエレメントを使うと大ダメージを与えられるが、赤属性のエレメントを使っても、あまりダメージを与えられない。
さらに、エレメントの属性は“フィールドエフェクト”にも影響を与える。フィールドエフェクトは、バトルの場に備わる属性のことで、敵味方がエレメントを使用するたびに、その色に変化していく。フィールドエフェクトに多くある属性と同じ属性は威力が上がり、逆に反発する属性は威力が下がるのだ。属性の相性や、フィールドエフェクトの状態をチェックすることで、敵にダメージを与えやすくなる。
ボスの攻撃が強力で、なかなか勝てない……という人は、エレメントを使って、フィールドエフェクトを自分たちに有利になるよう塗り替えることを意識しよう。また、先天属性がボスの攻撃と同じ属性であるキャラクターを編成して、被ダメージを抑えるのも手。
エレメントはグリッドにセットして使う
エレメントは、キャラクターのグリッドに配置することで、バトルで使用できるようになる。グリッドの数や配置は、キャラクターや後述のレベルスターによって変化。リデルのようにグリッド数が多い=エレメントを多用しやすい仲間もいれば、龍の子のようにグリッド数が少ない=エレメントの使用回数が限られる仲間もいる。
また、グリッドにはLv1~8のレベルがあり、エレメントによって配置できるレベルの範囲が決まっている。序盤から手に入るエレメントは、低いレベルにも配置できるが、物語を進めると入手できる強力なエレメントは、高いレベルにしか配置できない。
なお、高いレベルに配置すると、エレメントの効果が上がるという側面もあるが、そのレベルまでパワーレベルを上げないと使えないのがネック。とくに回復系のエレメントは使用頻度が多いので、低いレベルのグリッドにたくさん配置しておくと、ピンチのときも安心だ。
仲間やグリッドの数が増えてきたときは、“おすすめ配置”の機能に頼るのも手。すべてのグリッドをもっとも効果的だと思われるエレメントに入れ換えてくれるので、これをベースに配置を見直すといい。
キャラクターを成長させるレベルスターシステム
本作は、ボスを倒すと入手できる“レベルスター”の数に応じて、キャラクターが成長するのも特徴的。レベルスターは仲間全員で共有されるので、後から仲間になったキャラクターも即戦力になる。
このシステムにより、さまざまな仲間をパーティーに編成しやすい一方で、“ザコ敵でレベルを上げて、ボスにリベンジする”といった従来のRPGのやりかたが通じないという問題も。ボス戦で負けたときは、装備品や配置するエレメントを見直したうえで、危険な攻撃の直前に防御を選ぶなど、ボスの行動パターンも考慮しながら戦うように。ボスが使うやっかいなエレメントには、トラップエレメントを使用して無効化するのも有効だ。
ルート分岐で仲間になるキャラクターをチェック
“ホームワールド”と“アナザーワールド”のふたつの世界を巡る壮大な旅の中で、40名以上のキャラクターが参戦する本作。ストーリーを進めると自動的に仲間になってくれるキャラクターのほかに、プレイヤーの行動や選んだ選択肢によって力を貸してくれるメンバーもいる。
そこで、ルート分岐によって加入するキャラクターを以下にまとめた。「ルート分岐の選択肢、どれを選べばいいのか決められない!」という人は参考にしてほしい。
※ネタバレが気になる人は、閲覧にご注意ください。
最初のキッドの誘いを断るとレナが仲間に
アナザーワールドの風鳴きの岬で発生するカーシュたちとのバトル後、キッドを仲間にするかどうかを選べる。ここでキッドの誘いを断ると、レナが自動的に仲間になる(※ホームワールドでポシュルを仲間にしていない場合は、同時に参戦)。キッドは、テルミナ到着後にも仲間にできるので、彼女からの誘いは心を鬼にして断るべし。
蛇骨館に潜入するとき仲間にできるのはひとりだけ
蛇骨館に潜入する方法は、3つのルートが用意されている。選んだルートによって、アルフ、スラッシュ、ピエールのいずれかひとりが参戦する。選ばなかったふたりのキャラクターはこれ以降仲間にできないので、ルート選びは慎重に。
誰を仲間にするかは好みで選ぶといいが、スラッシュは蛇骨館潜入後にマルチェラとの特別なイベントが楽しめる。悩んだときはスラッシュを選ぶのがオススメだ。
キッドを助けるかどうかで参戦キャラクターが変化
蛇骨館潜入後、キッドはヒドラの毒に侵されて倒れてしまう。コルチャの問いかけに、どのように答えるかでルートが分岐し、仲間にできるキャラクターが変わるので、このときの選択肢も慎重に決めること。
「……わからない」を選ぶと、キッドを助けないルートに進行。こちらのルートではママチャ、グレン、ドクを仲間にできる。一方の「助ける方法を探す」を選ぶと救出ルートに進み、コルチャ、ラズリー、メルを仲間にできる。
どちらのルートに進んでもキッドは回復するので、選択肢はストーリーの展開や仲間になるキャラクターで決めるといいが、悩んだときは助けないルートがオススメ。こちらに進むと参戦するグレンは、全体的に能力値が高く、強力な専用武器の“イルランザー”が使用可能。強みが多いキャラクターで、加入後から終盤まで活躍が期待できる。
マブーレは復興させたほうが断然オトク!
ホームワールドの海上歓楽街・ゼルベスで“賢者のシオマネキ”を入手後、スラッシュの船の楽屋に立ち寄り、彼の依頼を受けるかどうかによってルートが分岐する。
ここは、スラッシュの頼みを引き受けてマブーレを復興させるルートに進んだほうが断然オトク。復興ルートでは、イレーネスやミキを仲間にできるほか、スラッシュのコンサートイベントが楽しめる、“虹色の貝殻”を加工できるようになるなど、メリットが多い。
“強くてコンティニュー”を駆使して仲間キャラクターを揃えよう
『クロノ・クロス』は、 “強くてニューゲーム”のシステムを搭載しており、クリアデータを引き継いだうえで、最初から強い状態でゲームをプレイできる。
また、プレイ途中の1周目のデータを残しておけば、“強くてコンティニュー”を利用することも可能だ(※2周目以降の、過去のクリアデータを引き継いでいるデータは対象外)。“強くてコンティニュー”を選ぶと、キャラクターのステータスなどはクリアデータのものを引き継ぎつつも、もとのセーブデータと同じシナリオ進行段階から再開できる。
クリアデータと、キーアイテムの“クロノクロス”を活用すれば、ヤマネコをのぞいた44人のキャラクターを全員仲間にできる。また、1周目に特定のタイミングでセーブデータを残しておき、“強くてコンティニュー”を利用すると、より簡単に仲間を揃えられるので、やり込み派のプレイヤーは、下記の手順を試してほしい。
44人のキャラクターを揃える手順
・手順1
A 蛇骨館の潜入前、B キッドを助けるかどうかの選択肢の前、C ツクヨミが仲間にいるとき、D “クロノクロス”入手後のセーブデータを残しておき、できるだけ仲間を集めながらクリアする。
・手順2
クリアデータをロードし、“強くてコンティニュー”を選んでAのデータをロード。1周目とは異なる蛇骨館潜入ルートを選んでクリアし、クリアデータをセーブする。
・手順3
手順2で作成したクリアデータをロードし、“強くてコンティニュー”を選んでAのデータを使用。1周目、2周目とは異なる蛇骨館潜入ルートを選んでクリアし、クリアデータをセーブする。
・手順4
手順3で作成したクリアデータをロードし、“強くてコンティニュー”を選んでBのデータを使用。1周目とは異なるルート(キッドを助けるor助けない)を選んで、そのルートで仲間にできるキャラクターを全員参戦させた状態でクリアし、クリアデータをセーブする。
・手順5
手順4で作成したクリアデータをロードし、“強くてコンティニュー”を選んでCのデータを使用。ツクヨミが仲間にいるときにクリアし、クリアデータをセーブする。
・手順6
手順5で作成したクリアデータをロードし、“強くてコンティニュー”を選んでDのデータを使用。カオスフィールドのスプリガンの家で“クロノクロス”を使うと、過去に仲間にしたキャラクターを呼ぶことができ、44人の仲間が揃う。
周回プレイでマルチエンディングを堪能しよう
2周目以降はマルチエンディングが楽しめ、ラスボスを撃破したときのシナリオの進行度によってエンディングの内容が変化する。1周目で見ることができるエンディングを除くと、その数は全部で9種類。1周目でこまめにセーブデータを残しておけば、強くてコンティニューを利用することで、簡単に別エンディングが見られる。
またリマスター版は、新たに追加された各種便利機能が使えるので、よりスムーズにプレイを進められる。「あのころ、全部のエンディングは見れなかった……」という人は、20年越しにエンディングコンプリートを目指してみては。
“虹色の貝殻”で最強装備を入手しよう
レアアイテムの“虹色の貝殻”から鍛造できる装備品は、すべての武器や防具のなかでトップクラスの性能を誇る最強装備だ。鍛冶屋で鍛造できるようにするには、下記にまとめたイベントを達成する必要がある。
虹色の貝殻を加工するための手順
手順1 虹色の貝殻を入手する。
手順2 ホームワールドのテルミナの鍛冶屋にいるザッパを仲間にする。
手順3 ホームワールドのマブーレ復興後、洞窟にいる男から“マスターハンマー”を買う。
手順4 ザッパがパーティーにいる状態で、アナザーワールドのテルミナの鍛冶屋にいるザッパに話しかける。
また、虹色の貝殻製の装備を鍛造するためには、虹色の貝殻に加えて、輝く素材も必要に。輝く素材は全部で6種類存在し、召喚エレメントでモンスターを倒すと手に入る。どの種類の輝く素材が入手できるかは、使用した召喚エレメントの属性によって決まる。
なお、一部の召喚エレメントは、6体の龍から加護をもらうイベントで入手できる。
召喚エレメントを使用したときに入手できる輝く素材
●赤属性のマリード、サラマンダ:輝く火
●青属性のGフロッグ、テラホエール:輝くしずく
●緑属性のソニア、ジニー:輝く葉
●黄属性のゴーレム、雷蛇:輝く砂
●白属性のセインツ:輝くしお
●黒属性の訪問者、ジ・エンド:輝くスミ
“盗み”の成功率を高める方法
キッド、メル、ファルガの3人は、モンスターからアイテムを獲得する“盗み”系の固有エレメントが使用できる。盗みが成功する確率は、通常攻撃の“強攻撃”と同じ。つまり、通常攻撃をヒットさせて命中率を上げてから実行すると、盗みの成功率がアップするのだ。
なお、本作はボス戦でも逃走できる。たとえ盗みに失敗しても、逃走後に再戦すればやり直せるので、成功するまでチャレンジしやすくなっている。
また、多くのモンスターは盗めるアイテムが2種類用意されている。たとえば古龍の砦で戦うダークセルジュの場合、ガラクタティアラと虹色の貝殻のどちらかを盗むことが可能。お目当てのアイテムが盗めなかったときは、逃走してやり直すのも手だ。