ベセスダ・ソフトワークスより2022年3月25日に発売されたプレイステーション5/PC向けアクションアドベンチャー、『Ghostwire: Tokyo』(ゴーストワイヤー トウキョウ)。本作はほとんどの人間が消失してしまった東京・渋谷を舞台に、数少ない生き残りである主人公の暁人(アキト)と、彼に憑依した霊体のKKが“二心一体”となり、敵であるマレビトたち、そして大消失事件を引き起こした“般若”と戦う完全新作だ。
本記事ではゲームを進めていくうえで役立つ攻略情報を伝授。本作の難度はそこまで高くはないので、基本的にはストーリーラインに乗って進めるだけでも十分に攻略可能だが、覚えておけば探索やバトルがグッとラクになる基礎情報やちょっとした豆知識をお伝えしていこう。
育成編
レベル上げは霊体回収が基本に
経験値を得ることで暁人とKKのシンクロレベルが上がり、体力の上限値のアップと霊技(スキル)の習得に必要なスキルポイントが得られる。経験値はマレビトを倒したりメインミッションを達成することでも得られるが、得られる経験値は少なめ。
暁人は形代(かたしろ)に霊体を集めて公衆電話を改造した魂転送装置で結界の外に転送すると、大量の経験値が得られる。そのため、積極的にレベルを上げたい場合は探索しながら霊体を回収していくのがおすすめだ。探索にあまり時間を掛けたくないという人でも、霊体を見かけたらなるべく回収はしておこう。
形代は無理に買わなくてもいい
猫又のショップであるコンビニでは、形代を購入して最大所持数をアップさせられる。形代は最大50枚まで持つことができ、序盤でも冥貨(お金)さえあればすぐに上限値まで達することも可能だ。上限数が多いと公衆電話を細かく探す必要がなくなるので、探索がよりスムーズになると言える。
また、形代が50枚を超えた場合、形代を手に入れても上限数は上がらないが、自動的に換金されて冥貨を得ることができる。はやめに形代を増やすのは損ではないが、アイテムを収集する猫又の報酬などでも形代は手に入るので、無理に急いで買わなくてもいい。
鳥居の開放で数珠を入手
装備アクセサリである“数珠”。装備すると属性ごとに攻撃力がアップするなど、さまざまな恩恵が受けられる。数珠は鳥居を開放することで入手できるが、おもに中盤以降で獲得するものとなっている。序盤に寄り道して探し回っても手に入ることはほぼないので、数珠を増やしたい場合もまずはメインミッションを進行させよう。なお、一部の猫又から報酬などでもらえる場合もある。
なお、以下のような数珠が用意されており、レベルがアップするにつれて効果が強化されていく。
- 風術珠:風属性の攻撃力アップ
- 水術珠:水属性の攻撃力アップ
- 火術珠:火属性の攻撃力アップ
- 弓術珠:矢の攻撃力アップ
- 札力珠:麻痺札と繁茂陣札の持続時間、露核札と媒鳥札の効果範囲がアップ
- 金運珠:黄色いエーテル結晶体の冥貨出現量がアップ
- 滋養珠:食料を食べたときの回復量がアップ
- 隠身珠:立った状態でも敵に発見されにくくなる
- 探霊珠:幽霊の探知可能な範囲が広がる
- 探資珠:KK調査資料の探知可能な範囲が広がる
序盤から習得したい霊技
暁人には3つのスキルツリーがあり、基礎能力(PLAYER ACTION)、戦闘能力(HAND ACTION)、装備に関する能力(EQUIPMENT)を伸ばすことができる。もちろんプレイスタイルに合わせて自由に習得して問題はないが、序盤から身に付けていると便利な、早めに習得しておきたい霊技を紹介しよう。
■HAND ACTION:タケハヤ
チャージショットが撃てるようになる戦闘能力の霊技。3段階あり、習得するとチャージショットのチャージ時間が短くなる。後述する“戦闘編”で解説するが、チャージショットが攻撃の基本となるため、強化して損のないスキルだ。
■PLAYER ACTION:タヂカラ
基礎能力の霊技。ダウンしている敵に“即浄”が可能となる。単純に攻撃アクションがひとつ増えるだけでなく、使い勝手もいい。1段階だけでも習得しておきたい。
■EQUIPMENT:フクロクジュ
数珠の装備数がアップし、最大で3つまで装備できるようになる。数珠があれば3つの攻撃属性の威力を同時にアップできるという、単純ながら強力な効果を得られる。3つ装備するためには“勾玉”でロックを解除する必要があるが、中盤に差し掛かると数珠が多数手に入るようになるので、それまでに習得しておきたい。
■PLAYER ACTION:アメノトリX
天狗のグラップルに関する霊技。習得すると、任意の場所に天狗を呼び出し、自由にグラップルができるようになる。これがあるだけで高所をメチャクチャ探索しやすくなるだけでなく、移動手段としても使用可能で活躍の機会は多い。
“アメノトリI”から“X”に強化するには勾玉だけでなく、大量のスキルポイントが必要となるため、序盤は習得できない。いくつかの妖怪たちと出会えるようになったら、真っ先に習得を狙うべきと断言できるほど超重要なスキルだ。
なお、アクションが苦手な人はコアの露出時間が延長される“フドウ”か、コアの引き抜き速度が速くなる“ククリヒメ”を習得するとかなり戦いやすくなるはずだ。
サイドミッションで妖怪を開放しよう
霊技の開放で必要となる勾玉は、妖怪からもらえるものだ。まずはサイドミッションで妖怪と出会うことで、その妖怪の居場所がマップ全域に表示されるようになる。勾玉は霊技の強化に必須となるので、妖怪にまつわるサイドミッションは必ずクリアーしておこう。
探索編
鳥居はメインミッションの進行に合わせて開放を
鳥居を浄化し、霧を晴らすことで探索できるエリアを広げていくのが本作の基本。鳥居の場所はメインミッションの進行度に応じて随時わかるようになっているので、メインミッションを進めずに寄り道要素だけを一気にプレイすることはできない。
先に寄り道要素をつぶしてからメインミッションを進めてもいいし、メインミッションをどんどん達成していき、後でゆっくりと探索に励むのかはプレイヤー次第だ。
霊視を活用しよう
探索で必須となる“霊視”は、使用するだけで周囲のオブジェクトや敵の位置まで把握することが可能だ。コレクションアイテムを見つけたい場合も、霊視を使用し続けてシルエットを透視しながら探すと非常に見つけやすい。
また、反響音からも、ある程度は何があるのかがわかるようになっている。たとえば、霊視で地蔵を見つけると鈴のような独特の効果音が鳴る。ほかにも見つけたものによって音が変わるので、音とシルエットに注目しておこう。ちなみに、落ちているメモなどのシルエットはなかなか確認が難しい。霊視に頼り切るのではなく、自分で目視することも忘れずに。
ファストトラベルは鳥居だけじゃない!
本作はマップ画面からファストトラベルができるようになっている。ファストトラベルができるポイントはおもに浄化した鳥居だが、じつはコレクション収集の猫又にもファストトラベルが可能だ。また、マップの一部には、単体のファストトラベルポイントが存在するスポットもある。これらも活用しながら渋谷を探索しよう。
コレクションアイテムをマーク
収集品を探している猫又の屋台では、コレクションアイテムを渡すことで多彩な報酬を得られる。各収集品をリストでチェックすると、地図におおまかな場所が記録される。マークできる上限はないので、収集猫又に出会ったらとりあえず全部チェックしておけば、のちのち役立つというわけだ。
猫又の屋台は収集品だけでなく、特別な品を売っているショップになっていることも忘れずに。表示欄が違うので見逃している人がいるかもしれないが、ファッションアイテムなどのほか、KKの調査ファイルといった重要なアイテムも売っているので、冥貨に余裕があれば購入しておこう。
狸と地蔵はお賽銭で探すべし
探索要素の中でもとくに狸と地蔵探しは数も少なく、見つけるのはひと苦労だ。しかし、賽銭箱にお賽銭を入れてお祈りすることで、地蔵や狸がいる場所のヒントを得られるので、率先して見つけたい場合はコツコツとお賽銭を投入しよう。
また、マップで各神社を調べることで、結界の範囲内にある地蔵や狸だけでなくKK調査資料や勾玉の数がわかるので、探索の参考にしてほしい。
エーテル結晶体はつねに壊せ!
街中に浮遊しているエーテル結晶体を破壊することで、霊力(ようは弾丸)を補充できる。敵の数が多いと弾切れになりやすく、戦闘しながら補給するのは命取りになりかねない。エーテル結晶体を見つけたら適宜破壊して、つねに全属性のエーテルショットを十分に放てる準備をしておきたい。全部のエーテル結晶体を壊す必要はないので、歩いていて近くにあったら壊しておくくらいの気持ちでオーケーだ。
なお、最初のチュートリアルでエーテル結晶体を近接攻撃で破壊するためか、近接攻撃でのみ破壊できると勘違いしてしまうかもしれないが、遠距離からエーテルショットでも破壊できることをお忘れなく。
コレクションアイテムを回転してみよう
これはちょっとしたお楽しみ要素。すべてのコレクションアイテム(COLLECTIBLES)には解説テキストが存在しデータベースで読むことができるのだが、すべて3Dモデルで制作されているため、右スティックを操作して回転させられるのだ。中には、回転することで新たな魅力を発見できるものもある。ぜひご確認あれ。
Ghostwire: Tokyo 発売記念プレイ動画
バトル編
攻撃の基本はチャージショット
本作は所持弾丸数(霊力)の最大値が低めなので、けっこう弾切れになりやすい。とくに序盤では、やみくもにエーテルショットを連射しているだけではすぐに枯渇してしまう。チャージショットで威力を高めることで弾丸の節約を狙っていくのが序盤~中盤の基本となる。なお、中盤以降は攻撃力の上昇や地蔵による最大霊力アップなどにより、通常ショットも比較的使いやすくなるので、それまではこまめな補充と位置取りを工夫して立ち回ろう。!
属性の使い分けについて
3つの属性が存在するエーテルショット。基本となる風属性は威力は低いが連射が効き、まっすぐに飛んでいくシンプルな攻撃。やや頼りない印象もあるが、実直な活躍をみせてくれる。弾丸の最大所持数が多いので気楽に使えるのもポイント。
水属性は、敵に近づけば近づくほどに威力がアップする近接戦闘特化型。威力を高めれば、弱いマレビトなら通常ショット一撃で倒せるほどに高火力を誇る。一般的なマレビトとの戦闘では使い勝手がいいのだが、大きめのマレビトなどはチャージショットでも怯まなかったりするため、なかなか使いどころを選ぶ。
火属性は、高火力で高範囲に攻撃できるという、3属性の中では必殺技的な立ち位置。大きめのマレビトもチャージショットで怯むことが多いので、ボス戦などでも活躍してくれる。最大の弱点は、最大弾丸所持数が非常に少ないこと。ここぞというときに使おう。
弓はヘッドショットを狙え
弓矢による遠距離狙撃も強力で、見た目はやや地味だが威力は高い。弓矢に限り、じつはヘッドショット判定があり、頭に当てることで超高火力の攻撃となるのだ。頭のあるマレビトにはヘッドショットを狙ってみるのも手。
御札は超強力! 積極的に使おう
御札はまさに“切り札”とも言える存在で、とくに“麻痺札”と“露核札”は、強敵に囲まれたら即座に使用してもいいくらい強力だ。ただし、拾って入手することは稀で、おもに購入することのになるので、お金がかかるのがデメリット。
麻痺札の強みは、敵が動けなくなっている瞬間に背後から“即浄”を狙えること。マレビトによっては1発の“即浄”では倒せないこともあるが、もう1度麻痺札を投げて決めれば“即浄”できる。耐久力のあるマレビトも瞬時に倒せるのだ。
露核札はダメージ床を発動するもので、一定範囲内にいるマレビトに継続ダメージを与える。自身の移動で誘導したり足の遅いマレビトに投げれば、それだけでコア引き抜きが可能になる。
座敷牢では即浄を狙え
探索中、座敷牢に囚われた霊体を守り抜く突発的なイベントに遭遇することは多い。このときのマレビトは座敷牢を優先的に狙っており、攻撃されない限りは座敷牢へと走っていく。
しかし、座敷牢を攻撃し始めたら“即浄”が狙いやすくなるので、中距離で様子見しつつ、マレビトが座敷牢へ攻撃を開始したら“即浄”する。非常にシンプルだが、座敷牢を防衛しやすい。ごくたまにプレイヤーを狙ってくる場合もあるので、そのマレビトはふつうに倒してしまおう。
マレビトから逃げるのもアリ
探索や移動を幾度となくマレビトにジャマされることがあるだろう。律儀に倒してもいいのだが、頻繁に出会うだけでなく、集団で襲われるとなかなか厄介だ。そのため、完全に無視して通り過ぎてしまうのも立派な戦略。目的達成にジャマなときは排除し、どうでもいいときはスルーする。マレビトと上手に付き合うのも渋谷を渡り歩く秘訣なのだ。