古今東西の魅力的なインディーゲームを紹介。今回は、色とりどりの世界を巡るホラーRPG『OMORI』を紹介。2021年12月に日本語対応したばかりで、2022年春にはNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けに配信予定の一作です。バジルくんに一目惚れというトニオ國崎が、その魅力をお届けします。
忘れたい。忘れられない。あの頃の記憶。
あのときああすれば……と、歩んできた選択をつい振り返ってしまう人にプレイしてほしい本作。ユニークなキャラクターたちとほのぼのとした世界観に癒されつつも、作品のメインである“死”と“うつ病”をテーマにしたストーリーは、没入感や、ハッと気づかされることがあり、見れば見るほど先が気になってしまう展開です。
すばらしい作品にはよく「記憶を消してもう一度遊びたい」という表現が使われますが、このゲームは忘れたくない。物語をすべて知ったうえでもう一度彼らの運命を見届けたい、そう思える作品でした。プレイヤーという傍観者でも、この子たちのそばにいてやりたいのです。
いつもそばにいるって約束して
お友だちと奇妙な世界を探検しよう
オモリはお姉ちゃんのマリに見守られながら、お友だちのオーブリー、ケル、ヒロといっしょに、いなくなったバジルを捜す冒険に出ます。あらゆるドタバタ展開に巻き込まれますが、雰囲気はユルくやさしい世界。道中で遭遇するコミカルなエネミーたちとの交流は、思わず子どものころに戻った気分になれるでしょう。
幻想的な『OMORI』の世界
ときにはトラブルに巻き込まれたり……
友だちたち
感情が決め手となるターン制バトル
ターン制で行われるエネミーとのバトルでは、通常状態を始めとする要素に、にこにこ、いらいら、しょんぼりの3種類の感情ステータスが設定されています。これらの属性は3すくみとなっており、相性に気をつけてアイテムやスキルで感情を変えながら戦っていきます。
最初はシステムを気にしなくてもなんとかなりそう……と思いきや、ときに相性を意識しないと苦戦することも。中には、自分や相手の感情を強制的に変えてくるひと筋縄ではいかないボスもいて、状況を見ながら感情をコントロールしていくメリハリの利いた戦闘が楽しめます。
お友だちとの連携も
OMORI
- メーカー:OMOCAT
- プラットフォーム:PC
- 配信日:2020年12月25日配信(日本語版対応は2021年12月16日)
- 価格:1980円[税込]
- ジャンル:RPG
- IARC:16歳以上対象
- 備考:ダウンロード専売、Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、xbox One、Windows(Microsoft Store)版は2022年春に配信予定